◆山旅ロガー・地図ロイド(for Android)    

  Tokkeyさんから登山の最新兵器についてご紹介頂きましたので掲載いたします。

 
 今から50年も前にも、高度計というハイテク機器はありました。水銀を試験管に入れて、逆さに立てて気圧を測る、こうした原理の延長で計測したのか、バネまたは繊維の伸びなどを利用するのかわかりません。いずれにしてもストップウォッチのような格好をした高度計、欲しかったけれど、高価でもあり、買うことはありませんでした。自分の知っている限り、誰も持っていませんでした。

 25年くらい前のことです。新穂高から双六、三俣蓮華、烏帽子岳へと縦走し、ブナタテ尾根を下山したことがありました。その時同行の田中君が、カシオ・プロトレックを持っていました。特に単調なブナタテ尾根の下りで、10分おきくらいに「100メートル下りました」と教えてくれました。プロトレック恐るべしでした。気圧を測るセンサーが内蔵されており、気圧から高度を割り出すのですが、これには驚かされました。もちろん、下山後すぐに購入しました。1個目は渋谷一風堂で、素人による電池交換をしたため防水機能がダメになり(そのことを認識せず)、穂高岳で雨水の浸入で壊れました。2個目はそんなことなかったですが、電池交換3回くらい、液晶の寿命で文字盤が見えなくなり引退。現在のは3個めです。ソーラーなので電池交換不要です。もう5〜6年使っていますが、不具合はまったくありません。多分、液晶の寿命が近いでしょうから、買い替え時もそれほど遠いことではなさそうです。次回は電波時計にするでしょう。

 この田中君から影響を受けて購入した製品の多さには驚かされます。まずはゴアテックスの雨具、速乾性(オーロン)のTシャツ、ワープロ(山行記録を作成してくれた)、これらは山で(ワープロはもちろん下山して)使用しているのを見て、翌年購入しています。パソコンもデジカメもそうかも知れないです。そして今年の夏の山行のあと、帽子とスマホを購入することになりました。
 
 まずは帽子です。高校生のときはチロルハットをかぶっていました。ちゃんと記念バッジをつけていました。さすがに鳥の羽根はつけていませんでした。そういえば、当時はベレー帽をかぶった方が多くいらしたことを記憶しています。大学2年の夏、麦わら帽子を買いました。と言っても、カルビーのおじさんのようなクラシックなやつでなく(ちょっと上の先輩方は、多分まさしくこれをご愛用されていたはずです)、つばの短いソフト帽タイプです。しかしこれを夜行明けの富山駅で忘れてしまい、未使用に終わりました。そのあと、チューリップハットをかぶっていた時期もありましたが、頭が蒸れるので帽子そのものをやめました。無帽歴30年以上です(気温が低いときの毛糸の帽子は例外)。
 
 田中君は、いつもおっさんのような帽子を持っています。と言っても、日が照っているときは使いません。給食係君のように、頭にタオルを巻いています。雨のときにカッパがわりに使います。雨具のフードはおでこの下あたりに垂れてきて、視界が悪くなりますが、帽子をかぶった上にフードをかぶると、それを防げます。つばの効用です。今年の夏は半日雨に降られましたが、田中君の帽子がうらやましくてなりませんでした。山行終了後、早速購入です。つばの短いタイプで、多分サファリハットというものらしいです。雨用ですから使用後は洗濯します。つばに芯の入っているものは不可、素材はナイロン主体のものが適当かと思います。購入したのはそういうものですが、夏の山行以降、雨具を使う場面がないので、この新兵器は未使用です。

 そろそろ、山旅ロガー・地図ロイドに行かないと、この迷文も途中で読み捨てられてしまいます。で、2ヶ月くらい前に、ケイタイなくしたんです。そろそろケイタイを卒業して、スマホにしなきゃと思っていたので、まあ、しょうがないと言う程度のことでしたが、電話番号の修復には苦労しました。このケイタイは、2週間後くらいに警察から連絡があり、娑婆に戻って来たので、電話番号は回復しています。なお、紛失直後に機能をロックさせたので、個人情報の漏れはないはずです。スマホについて、飲み屋でおしゃべりしている最中、wikipediaがあればなあと思う場面が少なくなかったし、外出先でバスや電車の時刻表(駅から時刻表)を見たかったので、購入は渡りに船という感じでした。山で通話がしやすいということで、MNPを使ってdocomoにしたかったのですが、急な話でそれどころではありませんでした。それにしても、時代はdocomoに大変な逆風ですね。

 月曜になくしました。その日は様子を見て、火曜日にショップに行きました。子供が高校生のときに、学割を利用した名義借り、不正ユーザーになって以来、ずっとAUです(一昨年名義変更をして、この日に備えていた)。いろいろな機種がありますが、iPhoneかその他すべてのダサいスマホ、デザインでは勝負になりません。そこで翌日にでもiPhone4Sを買うことに決めて、この日はいったん退散。水曜の夕方買うことに決めました。っとその水曜、まもなくiPhone5発売が決まったとの報道です。4Sを買ってしまったら、評判の悪い2年縛りにやられて、5に買い換えることが困難になります。しかし5が売り出されるまで、しばらく間があります。その間ケイタイ無しは困ります。熟慮の末、秋葉原の専門店で中古スマホを購入することにしました。あくまでつなぎ、半年後にはiPhone5にするが、それまでは中古で我慢です。機械持ち込みの契約ですから、2年縛りはありません。いつでも自由に乗り換えができるのです。我ながら賢い選択、えへん。しかも、中古ではありますが、外のケースは新品に取り替えてあるらしく、もちろんキズひとつありません。メーカーは、目のつけどころで有名な亀印、OSは当然Androidです。

 ようやく山旅ロガー・地図ロイド、そして田中君です。GARMIN社から登山用のGPSが売り出されていて、そこそこ評判が良いらしいです。でも高価だし、地図のように、広域を見て概念を把握することはできません。これがあれば地図がいらない、などと抜かすヤツがいるが、馬鹿なこと言うものではありません。登山は、山の発見から計画までが最も大切です。ある程度大きな地図で、どこをどのように登るのか、川はどこへ流れて行くのか、さらに歴史はどうかなどを調べることこそ第一です。ちっこい画面で何がわかると言うの?おまえはアミューズトラベル社のまわし者か?ムム、ちょっと取り乱しました。ケイタイにもそのような機能がついているらしいが、電波が届かなければ使えないじゃん、こんな認識でした。っがしかし、今年の夏の山行で、田中君がiPhoneのGPS機能を使って、現在地を読み取っていました。操作になれていないらしく、モタモタしていました。さあ、そろそろ出発だよ。モタモタは彼の性分だけれど、っえ?電波が届かなくても使えるんだ、どうして?

 以下、小学生程度の知識の私が、幼稚園生に説明するようなもので、間違いがあったらごめんなさいです。ケイタイのGPS/地図は、電波が届かない(通話できない)場所でも使用できるのです。ケータイのGPSはカーナビと同様、電話の電波とは違い、直接衛星とやり取りしています。しかし、地図はインターネットでその都度拾っているので、インターネットにつなぐまでの電話回線が通じなければ、見ることができません。地図のデータは非常に大きいため(どのぐらいの大きさか不明)、ケイタイにすべてを記録させておくことはできません(現在の128ギガSDカードなど、不可能とは思えないのですが、いったいどうなのか?)。そこで必要な部分だけ(たとえば登山なら、一日行程20km四方くらいで十分です)ケイタイまたはSDカードなどに記憶させておくのです。この容量がいくらなものか知りませんが、常識的にそれほど大きなものでないことはわかります。GPSで、現在地が東経何度何分何秒ということはわかるので、これと記憶させていた地図とをリンクさせるということです。GPSの精度は、誤差が30メートルくらいらしいですが、計測した地点は表示される場所との誤差が、水平で30メートル以内ということになります。

 ちょっと横道にそれます。地球は一周40000キロメートルですよね(赤道一周と考えてみて下さい)。東経180度、西経180度、合計360度です。赤道から北極まで90度、北極から赤道まで90度、さらに赤道から南極まで90度、南極から赤道まで90度、もちろん縦も360度です。360度で40000キロですから、40000÷360≒111キロ、1度が111キロです。これを60で割りますと、111÷60=1.85キロ。すなわち1分が1.85キロです。この、およそ1.85キロを1海里と言います。1時間で1海里(1.85キロ)進む速さを1ノットと言います。戦艦大和の最高速度は、およそ27ノットだそうですが、これは時速50キロ(27×1.85)に相当します。かねてより、なんでこんなにややこしい表示にするのか不思議でした。1時間で27海里、すなわち27分の距離を進む、ということは2時間少々で1度進む速度ということですよね。最高速度で24時間突っ走った場合(燃費が極度に悪化するので、こんな無茶な航行はしない)、11度くらい進む計算です。東京は北緯35度くらいですから、赤道からまっすぐに北上した場合、3日半くらいで到着できます。海上では、このように距離や速度を表示する習慣になっているらしいです。

 しまった、ケイタイのGPSのことを書こうとしたら、またまた大作になってしまっています。これじゃあ、誰も読んでくれないよな。国土地理院のweb地図で、早大正門を表示させると、北緯35度42分32.7秒、東経139度43分15.5秒となっています。10分の1秒までの表示です。1分は1.85キロですから、1秒はその60分の1で30メートルです。上の表示では0.1秒まで表していますので、誤差は3メートルということになります。GPSの誤差30メートルということは、1秒の誤差ということですね。ご存知のとおり、現在の技術でも誤差は1メートルくらいまでは縮んでおり、さらに数センチまで可能だが、軍事的な意味からわざわざ不正確にしているとか。

 で、登山です。見通しの良い場所なら、あそこが頂上だとかすぐにわかります。腕時計の高度計から、あと何メートルくらい(誤差、高度で20メートル程度)ということがわかります。これで十分です。しかし奥多摩や奥武蔵の稜線など、小さなピークがちょこちょこ出てきて、エアリアマップと腕時計からは、現在地の正確な確認が困難な場合が少なくありません。言わんとすることに、やっとたどりつきました。そこでケイタイGPSです。スイッチオン(から1〜2分かかります)、地図上の位置が、誤差(水平)30メートルでわかるのです。同時に高度もわかります。高度は気圧で測定するのではなく、GPS(現在位置)と地図(データ)とで測定します。急峻な稜線、左右バッサリの場所で、尾根の左右30メートルは谷底という場合、その谷底を現在地と認識してしまう可能性があります。水平距離30メートル、高度200メートルの誤差ということもあるかと思います。しかし低山など、傾斜がゆるやかな場合や、休憩場所に選ぶ小広い場所であれば、ほぼ正確に高度を測定してくれるものと思われます。

 で、山旅ロガー・地図ロイドです。これはAndroid専用のアプリケーションソフトです。山旅ロガーは無料または300円(ゴールド)、地図ロイドは無料です。山旅ロガーは、清水の舞台から300円支払って、豪華版・ゴールドを購入しました。無料の庶民版の性能はわかりませんが、これでも十分らしいです。ただし、ゴールドの300円と言っても、購入時に1回払うだけで、使用のたびに課金が発生する昆布ガチャみたいなものではありません。何回か使ってみましたが、行く場所がいつも高尾山周辺のお馴染み地域だったので、「ああ、なるほどね」で終わっていました。今回、三頭山から笹尾根という、初めてのコースを歩きました。三頭山から槇寄山までコースタイム1時間半、バンバン下り、アップダウンあり。コースタイムより速いだろうとは思いましたが、歩き始めて50分くらいで確認したら、目の前が槇寄山(誤差30メートルとしても時間にして30秒)であることがわかりました。ただそれだけですが、ホウ!なるほど大したものだね、という気分でした。

 田中君はiPhoneであり、夏の山行ではたしか昭文社の地図をダウンロードしてきた、と言っていたかと思います。iPhoneには国土地理院25000図が使えるアプリは、ないものと思います。なにしろ知識が小学生なのでごめんなさい、国土地理院の25000図をダウンロードできるかも知れません(良くわからない)。言えるのは、Androidなら、地図ロイドを利用することができるということ、これはYahooの地図、国土地理院25000図などを使えるということです。国土地理院の25000図はやはりすごいです。等高線が10メートルきざみなので、アップダウンをほとんど正確に読み取ることができます。地形を表す地図なので、等高線が鮮明で、老眼にやさしいところが良いです。ただし、営業用ではないので、見たいところがちょうどつなぎ目になっていたり、数日間の山行では何枚も必要だったりします(web地図ならこの悩みはない)。また、水場や山小屋などの情報、コースタイムなどの情報はありません。全体の様子は昭文社のエアリアマップ、登山道の詳細は25000図、という使い分けが必要です。地図ロイドで25000図を読み込ませておけば、休憩時に、つぎの休憩点までの地形を把握することが容易であるということです。

 前日、または当日の電車の中で地図ロイドを開き、これから行くコースを表示させます。キャッシュと言って、とりあえず地図を読み込んで、自動的に記憶するのだそうです。これで準備完了、電波の届かないところでも地図を見ることができます。電源を切ったらキャッシュが消えるのか、地図ロイドを閉じたらキャッシュが消えるのか、手動で消去しなければ消えないのか、小学生レベルの私には答えがわかっていません。そして歩き始めるとき、山旅ロガーを作動させます。これで地図とGPSが合体して、自分の位置が地図上に表されるというわけです。ただし、数10秒ごと(設定で毎秒まで可能)に衛星とやり取りするので、電池の消耗は相当なものです。私のスマホは、何もしなければ(待ち受けのみ)2日くらいは電池がもちますが、このアプリを使うと、朝満タン、登山口で山旅ロガーオン、5時間後にオフ、家に帰るころには電池がほとんど空という具合です。予備の電池を持っていなければ、怖くて使えません。某国製の安物でかまわないので、必ず用意しておくべきです。さらに、GPSは基本的に遊びであること、地図その他でコースを十分把握することが、必須であることは絶対に認識しなければなりません。

 スマホを買っても良いが、今のケータイで十分。壊れたらまあスマホにするだろうね、とお考えの方(2ヶ月前の私)。今すぐ(でなくても構いませんが)、早く購入を決断しましょう。簡単な計算です。スマホは通信料が高いからケータイより費用がかかる。これまで1ヶ月3000円で済んでいたのに→以降6000円かかってしまう、という図式です。1ヶ月3000円余分にかかります。しかし、2年か3年後には、ほぼ間違いなくスマホに乗り換えるだろう、と考えている人がほとんどと思います。仮に2年間ケイタイで我慢し、その時点でスマホに乗り換えるとすると、3000円(スマホよりケイタイの方が安い、その差額)×24ヶ月=72000円出費が抑えられるというわけです。たったそれだけです。それより、私たちに残された時間のほうが、すごいスピードで迫っています。天国まであと20年くらいしか残されていません。2年後の残存期間は18年。

 iPhoneにするか、それ以外にするか、とくにdocomoのユーザーは悩ましいところでしょう。私の職場の状況です。男性21名(45才以上19名・25才以下2名)、女性5名(45才以上3名・25才以下2名)、合計26名です。なんと、25才から45才まで、20年ものギャップがあります。バブル崩壊の影響で、当時の若手社員はほとんどやめてしまったし、その後長らく採用がありませんでした。なにせ、貧乏会社なのでスマホの普及率は低く、まだ9台(人)にとどまっています(34%)。iPhone5台、Android4台。若い女性2名のうち、1名がiPhone、1名がケイタイ。若い男性2名のうち、1名がiPhone、1名がケイタイ。年配の女性3名のうち、2名がiPhone、1名がケイタイ。年配の男性のうち、1名がiPhone、4名がAndroid、14名がケイタイです。

 ごちゃごちゃとしていますが、とにかく若いもんと女性はiPhoneが多いということです。Androidなんて使っていると、いじめにあうかも知れません。男性は、これまでのキャリア(回線会社)がものを言うのか、Androidが健闘しています。かく言う私は、一瞬iPhoneに傾いたけれど、事情があってAndroidに舞い戻ったという次第です。なにしろiPhone全盛ですから、こちらのユーザーは鼻息が荒い。Androidなんてまがい物、と思い込んでいる人が多いので、注意が必要です。Androidとの比較をしようとすると、必ず説教されますよ。50年くらい前の河童ウェアとか、20年くらい前のアアムニャムニャ洗剤のユーザーみたいに思えます。それに比べてAndroidの方は、逆風に耐えて出自を隠しているようでしおらしい。デザイン以外、iPhoneのどこが良いのか私にはわからないのですが、楽曲のダウンロードなど、良いらしいですね。電話・メール・検索と地図ソフト以外に使わない私には関係ないです。だから、山旅ロガー・地図ロイドが使えるAndroidのほうが、結果オーライだったのでした。

 私が実行した中古スマホ作戦、小賢しい限りで、実は絶対おすすめできません。中古スマホとSIMカード、登録料などで、およそ10000円支払いました。あとは毎月6000円ほどの通信料を払って、いつでも罰金なしで他の機種に乗り換えできます。それはそのとおりですが、ケチな私が新品同様のスマホを、半年で捨てるとは思えません。残念ながら、2年とか3年とか使ってしまうはずです。そもそも1ヶ月6000円の通信料とは、機械の月賦代金を含んでいます。6000円×24ヶ月(2年)=144000円で満期です。144000円のうち数万円が機械代、残りが通信料ですから、途中で解約すると残りの月賦代金を支払う義務が生じます。機械持ち込みの私が、払う必要の無い機械代を払わされているのです。さらに2年縛りについてです。2年の年季が明ければ、いつでも解約できるは誤りで、一定の期間(たしか1ヶ月くらい)を過ぎると自動的に再度2年契約が結ばれてしまうという約束です。たとえば2年3ヶ月で解約しようとすると、解約期間が過ぎているので費用がかかってしまいます。10000円くらいかかります。ですから、ケイタイは解約(乗り換えの時はどうだったか?)する時に、必ず10000円の費用がかかると決めておいた方が良いでしょう。たまたま契約から2年、または4年、6年などのちょうど良い区切りの時に解約すると、10000円お得になると納得してしまった方が、わかりやすいです。

 11月10日、ひとりで三頭山に行ってきました。これの報告を兼ねて、ちょっと書いてみます。新宿6時44分発特別快速に乗ります。その前だと6時22分の特別快速ですが、これに乗って早く着いても、特に良いことはありません。7時10分過ぎ、立川でトイレを借りておきます。乗り換えの時間は十分あるし、このあと9時半ころまでトイレに行けないからです。立川7時23分発の五日市線はすいているのできっと座れます。前から2両目がいちばん良い。武蔵五日市駅が近づいたら、左側のドアにへばりつき、電車が停止したらボタンを押してドアを開け、とにかくダッシュ、駅の左方向にあるバス停を目指します。こうすれば、多分バスの順番5〜10番目くらいの好位置が確保できます。バスは8時22分発が始発、とにかくこのバスに乗ること以外に選択肢はありません。バスは3台です。1台30人くらい×3台分、およそ90人は別扱いのエリートで、座って行くことが約束されます。今回300人くらい待っていましたので、残りの200名は1時間立ちんぼです。武蔵五日市8時16分着、バス発車ピッタリの電車で到着した人は全員立ちんぼ。なお、一つ前の電車で来て、長い時間待っている人はほとんどいませんでした。今回の私、武蔵五日市直前の放送が、「右のドアが開きます」だったため、右にへばりついていたらそれが誤りで、左のドアが開いたため、少々出遅れました。しかし、エキナカ、バス停前まで根性で数人を抜き去り、30番ギリギリ、1台目の最後ろの順番でした。31番から60番までは2台目、61番から90番までも3台目に座れるのですが、やはり1台目でなくてはなりません。幸運にも一番前の席が空いていたので、良い席をゲットできました。前の方がベターです。なおシルバーシートは無視して構いません。こんなバスに乗るのは全員が登山者だからです。で、終点の都民の森まで1時間。終点の直前で、降り口にスルスルと近づき、とにかく早くバスを降ります。昔、スキー場のリフト乗り場で、ひとりでも前のポジションを取るために、身体を上手に入れましたね(PASMO・Suica可)。今回、3番目くらいで降りようとしたのですが、トップの人がノロノロ両替などやっていて、大顰蹙でした。バスを降りたら、目の前のトイレへGO!。私は男だからすいていますが、女子トイレは大混雑。なにしろ、300人もの人がバスから吐き出されたのですから。それに年寄りはトイレが近い。また、この都民の森の標高がすごい、およそ1000メートルです。ヤビツ峠が760メートル、大山下社が700メートル、御岳ケーブルが820メートル、筑波山にしたって790メートルです(大山、御岳、筑波山ともにケーブルの上の駅)。バスが混むはずです。

 ああ疲れました。これで本日の行程はほぼ終了、あとは三頭山に登り、笹尾根を適当に歩いて下るだけです。なお今回、電車の中で地図ロイドの操作をして地図を読み込ませ、歩き始める直前に山旅ロガーのスイッチを入れました。9時28分、標高1013メートルです(標高は山旅ロガーに表示されているGPSによる計測です。地図によればほぼ1000メートルぴったりです)。さらにプロトレックの高度を合わせます。なにしろ行動中はスマホを見るわけではなく、腕時計の高度計を頼りにするのですから。けっこう急な道を30分くらいで鞘口峠、ここから40分で三頭山東峰(三角点)、2分で中央峰(最高地点)、さらに4分で西峰(いちばん広い頂上)、ここを最終目的地としている人が多いらしく、いちばんにぎわっています。

 頂上で一休みしたら、笹尾根方面へと向かいます。時刻は11時ちょうど。下り10分で三頭山避難小屋、さらに1時間20分で槇寄山、そこから1時間で数馬というコースタイム。帰りのバスは数馬発13時24分、次が15時ちょうど、1時間半以上バスがありません。ゆっくりするのが嫌いなので、セカセカ下ります。セカセカ下れば13時24分のバスにゆっくり間に合うな、という矛盾した計算。大きく下ってちょっと登り、あとは軽いアップダウンで時刻は11時50分。だいぶ進んだかな?というわけで山旅ロガーで現在地を確認したら、槇寄山直前でした。11時55分到着、景色を楽しんでいたら、20人くらいの団体、ツアーでした。最近は、こんな小さな山でも商売になるのですね。そして12時10分ころから下山。歩きやすい道でした。登りにとっても快適そうです。13時過ぎに数馬、順調に帰路につきました。

 家に帰ってから山旅ロガーのチェック。これまで、しげしげと見たことなかったのですが、すごい記録が詰まっていることに気づきました。まず出発時にスイッチを入れた時間が9時28分であること。50メートルずつ衛星と通信するように設定してあるのですが、通信した記録が1・2・3・・・と275回なっていて、その都度、ポイント・ポイントの時間と高度が記録されているのです。またスタート地点からポイントまでの距離(道のり)もわかります。歩いた軌跡は赤線で描かれ(行動中も、これまで歩いた軌跡が描かれ、その時点の場所と高度がわかる)ていますが、地図と軌跡が少し合わないところはご愛嬌です。いかがでしょうか、Androidスマホで山旅ロガー・地図ロイド、すごいでしょ、素晴らしいでしょ。それとも、説明だけでおなか一杯になってしまいましたか?

 
 
槇寄山手前

  11時50分に休んだときの、山旅ロガー画面の説明です。赤い線が引かれていますが、その時点では、ここまでの過去のものしか引かれていません。これは家に帰ってから見ていますので、この時刻の先の軌跡も引かれています。上から説明します。スイッチを入れた(スタートした)のが9時28分52秒です。スタート地点から5.1キロ歩いています。時刻は11時50分で、No.164は出発時から(だいたい50メートルおきに)164回目の計測です。右下に槇寄山の頂上があり、もうすぐです。右下に標高の表示があり、1156メートルであることがわかります。槇寄山の標高は1188メートルですから、あと30メートルくらいです。実際に5分後に頂上に到着しました。 

(左図はクリックすると大きな画像が開きます。)
 以 上