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横浜支店勤務だったのは、もう20年以上前のことです。支店フロアは20階にあり、遠くの景色が良く見えました。山座同定など超マイナーな時代でしたが、冬の晴れた日、東京タワーを発見し、その後ろに双耳の山を見つけ出しました。筑波山でした。また、北に目をやると、はるかかなたに黒い山々が見えることがありました。地図で確認したら、なんと赤城山でした。さらにその右後ろ、白く輝く峰をゲットしたことが数回あります。上州武尊山だとわかるのは、PCソフト「カシミール」を購入してからです。
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横浜から北望(カシミールによる)
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川崎支店勤務だったころ、山手線で品川へ行き、そこから東海道線に乗り換えていました。電車が六郷川を渡るのが7時過ぎです。冬だと日の出からあまり時間が経過していません。電車が川を渡り終える直前、西に白く輝くジャイアントを一瞬だけ望見することが出来ました。かの有名な六郷土手からの白峰三山です。ただし、ビルが増えてしまい、現在ではここからの白峰三山はもう無理なようです。
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六郷土手から西望(カシミールによる)
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渋谷支店勤務になってから、このようなエキサイティングな風景とは無縁になってしまいました。勤務地は渋谷・・・すなわち谷底のような場所だし、ビルの7階ですから、なにも見えません。また乗車する山手線からもなにも得られないものと思っていました。ところが、高田馬場手前、神田川を渡るとき、ほんの0.5秒ほど富士山を拝める瞬間があることを知り、ドアのガラスにへばりつくのが日課になりました。しかし、残念ながら、ここも数年前にビルが景色をふさいでしまっています。
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高田馬場あたりから西南西(カシミールによる)
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さて、私の乗降する上板橋駅です。線路はほぼ東西に走っています。ホームからエスカレーターで改札階に上がります。改札を出るとき、身体は東を向いています。出て右に行けば南口、左に行けば北口です。私は北口へと向かいます。ここで身体は北を向いています。地上に下りるのに右(東)へと向きを変えます。
そのとき、右目に反応するものがありました。東の遠くのほうに、なにやら黒っぽい建造物?があるではありませんか。もしやもしやの舞鶴港(ここでWikipediaで「岸壁の母」を調べて衝撃でした。ご興味ある方はどうか調べてみて下さい。知らなかった方は、きっとえええとなるはずです)、ああ、あの黒いのは、もしやもしや。
改札の先の通路は南北方向、東に向いた窓の先にあったのは、そう、東京スカイツリー様の勇姿なのでした。発見時の高さはおよそ400メートル、完成時は634メートルだそうです。高尾山(599メートル)より高いのです。きっとあなたの街からも見つけることができますよ。どうか、ほんのちょっと高い場所から東を眺めてみてください。
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上板橋から東を見る
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