◆山に登らずに山を楽しむ(1)---多峯主山が見えました

 ペンネーム「コロン」さんから、山座同定のお話を頂きましたので以下に掲載いたします。

     
1月7日に1都3県に緊急事態宣言が再発令されて不要不急の外出・移動自粛となりました。
2021年新年登山・十国峠も延期となり、会の月例会も断念せざるを得ない状況で、野歩の会の活動も自粛に入りました。

ふりかえれば、昨年12月6日の多峯主山ハイクは貴重な山行でした。
野歩の会HPの山行報告書と写真をご覧になったかと思いますが、天候にも恵まれ、天覚山・多峯主山・天覧山の山頂からの眺めは素晴らしいものでありました。
「標高270mの低山ながら関東平野が一望できる多峯主山」と田中さんの登山計画案内の通りでした。

野歩の会のHPに掲載の写真を見ているうちに、我が町(町田市)の「高台」から多峯主山が見えるのではないか?
との思いが浮かび、愛犬の散歩ついでに「多峯主山探索」を開始しました。

探索の結果、「多峯主山が見えました!」

昨年大晦日、31日に「多峯主山と天覧山はこれだ(ろう)。これに違いない。」と初めて確認できましたので報告致します。



1.多峯主山、天覧山

   今迄、愛犬の散歩は眺めのある尾根沿いの道で、丹沢方面、西の方角ばかりを眺めてきました。
奥多摩、奥武蔵の方角はノーマークでした。今回、「多峯主山探索」で初めて奥多摩、奥武蔵方面に目を向けました。

「方角としては北の眺めがある場所」ということで、多峯主山、天覧山が見えそうな場所を探索しました。
北の方角で開けた眺めのある場所は必然的に「坂の上」になりました。
小田急線玉川学園前駅に向かって下る坂道(坂名:うぐいす坂・男坂)の途中(標高:80m)で「発見しました」。
方角は北北西です。間違いないと思いました。多峯主山と天覧山は山稜端部の山です。
多摩市にある東京都水道局南野給水所の向こうに見えました。位置関係も確認しました。
直線距離は大体37㎞位なのですが、標高が低くかつ小さな山なので肉眼では見過ごしてしまいます。
写真1は70㎜中望遠。写真2は300㎜望遠でアップ。300㎜望遠レンズでやっと見えました。遠くの青い山です。

写真1:東京都水道局南野給水所/多摩市、多峯主山、天覧山(70㎜中望遠)
 

写真2:東京都水道局南野給水所/多摩市、多峯主山、天覧山(300㎜望遠)
 

*東京都水道局南野給水所/多摩市と多峯主山・天覧山との位置関係は写真3参照。

写真3:位置関係
 



2.奥多摩 雲取山、飛龍山、三頭山

   同じ場所で見る方角を西向きに変えると東京都最高峰の雲取山(標高2017ⅿ)が藤の台団地給水塔の先に見えました。
御前山(標高1405ⅿ)、飛龍山(標高2069ⅿ)、三頭山(標高1528ⅿ)が見えました。

*雲取山方面は写真4、写真5参照。

写真4:東京都最高峰の雲取山、飛龍山(70㎜中望遠)
 

写真5:東京都最高峰の雲取山、飛龍山(200㎜望遠)
 

   実は、この地点から雲取山が見えることは今まで気が付きませんでした。これも発見です。
奥多摩の山々は山容が大きく、よく見えます。御前山は多峯主山ハイクでも天覚山山頂から撮影されていました。



3.奥武蔵 武甲山、大持山

    駅に向かって下る別の坂道(うぐいす坂・女坂)からの眺望では、武甲山(標高1304ⅿ)が三角形の堂々たる姿を見せていました。
武甲山が見えるという事も今まで気が付きませんでした。

*武甲山方面は写真6、写真7参照。

写真6:うぐいす坂・女坂から奥武蔵武甲山方面(70㎜中望遠)
 

写真7:うぐいす坂・女坂から奥武蔵武甲山方面(300㎜望遠)
 



4.奥多摩 天目山(三ドッケ)、川苔山

    また、いつも通勤で上り下りしている坂(竹坂の上)からは奥多摩天目山(三ドッケ)、川苔山が見えました。
これも今回初めて山の名前を確認しました。

*川苔山方面は写真8、写真9参照。

写真8:竹坂上から奥多摩天目山(三ドッケ)、川苔山方面(70㎜中望遠)
 

写真9:竹坂上から奥多摩天目山(三ドッケ)、川苔山方面(300㎜望遠)
 



5.まとめ

   「多峯主山探索」の結果、町田からは、奥多摩・奥武蔵の山々もよく見えることを改めて確認する事ができました。
以上報告でした。

*全体の位置関係は写真10、写真11を参照して下さい。

写真10:天覧山・多峯主山はこんな位置関係
 

写真11:こんな方角にカメラを向けました
 



6.追記

   関東平野は平らなので、障害物さえなければ、どこからでも富士山や関東の山々が見えると言えば見えるわけですが、小生が住んでいる町田は丘陵地なので丹沢、奥多摩、さらには、富士山、南アルプス北岳などの山々まできれいに見ることができます。
特に丹沢の山々は距離が近いだけに、大山はじめとして大きく堂々の迫力で迫ります。
これらの山々は、また、追って報告します。
また、東京・横浜方面では、東京スカイツリー、東京タワー、横浜ランドマークタワー等も見えます。
ランドマークとして意外と面白いのは清掃工場の煙突(都内21か所・都下17か所)と団地の給水塔です。これはよく見えます。思いのほか沢山みえます。
清掃工場の煙突(高さ60ⅿ~100ⅿあります。ちなみに、写真に写っている町田市清掃工場の煙突は高さ100ⅿです。)と給水塔をたどっていくとそこがどこのなんという清掃工場か何々団地かがわかります。

 
    以 上

  
 
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