自主ワン
山開きの富士山

  メンバー 浜田・常盤


 6月末の火曜日、週末は梅雨の中休みになりそうな気配なので、富士山にでも登ろうかということになりました。ただ今年は雪融けが遅く、八合目から上は登山禁止となっており、禁止を無視して登るのはいかがなものかと様子を見ていました。すると木曜日に、山小屋関係者が必死に雪かきをしているとの報道があり、これならきっと解禁になるだろうと予測、そのとおりになりました。ただしこれは吉田口だけであり、当初もくろんでいた須走り口(富士宮口も)は解禁にならなかったため、3度目の吉田口からの登山となりました。



6月30日15時に明大前に集合し、中央高速で大月へ。
時間が早かったのでここから一般道で河口湖へとむかいました。
17時すぎに道の駅到着、雨がしょぼしょぼとふる中、車の後部荷物席にて二人で夕飲食、19時に就寝。
寝具を持参しなかったため、寒さで何度か目が覚めました。

7月1日午前0時起床、というか寒くて寝ていられなくなりました。
吉田市内で牛丼の朝食、コンビニで買物を済ませて、スバルラインで五合目へ。
2時前に到着しましたが、雨も降っているし2度寝。

3時本当の起床、身支度を整えて3時55分に歩き出しました。
この時間五合目は霧雨で、雨具を着用していました。
しばらく下って登り返すと六合目、雨足は弱まり、だんだんと暑くなってきました。
しばらくで雨具を脱ぎました。

六合目から30分で七合目、さらに30分で八合目という記憶でしたが、七合目がなかなか通過できず、記憶はずいぶん曖昧なものでした。
七合目から岩場となり、苦しいけれど登高ははかどります。
そして八合目になるとザレたジグザグ道となり、登るのに苦労するようになります。

通常、傾斜のきつい登山道では1分間に10メートルくらい登ることができます。
ゆるい登山道ではだいたい7メートルくらいです。
さらに階段など良く整備された登山道の場合15メートルくらいかせげることもあります。
50分で少なくとも300メートル、うまくすると500メートル。
ところが富士山八合目では1分間に5メートルが限度なのです。
50分で200メートルくらいしか登ることができません。
がんばっての200メートルですから、標高差以上にきつい登りとなります。

8時ころ九合目の鳥居を過ぎました。頭上に頂上の鳥居が見えています。
11年前、初めての富士登山のときは、ここが午前4時ころでした。
登山道は頂上までびっちりと人でうまり、ほとんど動きません。
眠いし、寒くなってきたりで、とてもつらい思いをしました。
富士登山で一番厳しいのはきっとここだと思います。
これに雨が加わったらもうたまらないことでしょう。

私はそれ以来、「頂上でご来光」は決して望まないことに決めました。
今回もそれで、おかげで渋滞とは無縁ですますことができました。
まあ、山開き初日だからすいていたということなのでしょうが。

9時すぎに吉田口頂上。ここでのびている人が少なくありませんでしたが、せっかくだから剣ヶ峰を目指します。
小さなこぶをふたつ越えると御殿場口頂上、すぐ先が富士宮口頂上でした。
そしてさいごの馬の背の急坂を息を切らせて登れば、日本最高所富士山頂3776メートルです。

今回は梅雨の晴れ間であったため水蒸気が多く、頭の上は晴れているのに、遠景はまったく望めませんでした。
ただし雲海がどこまでも続いていて、まさに「頭を雲の上に出し」た状況でした。

剣ヶ峰のすぐ先から噴火口に下るのですが、ここにはまだ雪が残り、20〜30メートルの間、少し緊張させられる場所がありました。
吉田口山頂に戻ってきたのが10時10分、すぐに下山です。
八合目までは登山道を戻りますが、そこから先は下山専用道に入りました。

ジグザグのブルドーザー道をひたすら下り、11時半ころ六合目、さいごの登り坂をへて12時7分に無事五合目に到着しました。
富士山には樹木が少ないため、思いのほか日に焼けます。
今回はたった半日だったのに、しかもちゃんと日焼け止めを塗ったのに、ひどい日焼けとなりました。
歳をとると下瞼のあたりがたるんできますよね。その部分が焼けてかさぶたになったくらいです。
ご用心ご用心。 
                 

常盤 豊(S51卒)