◆秋の山行の報告(独鈷山)

 10月27・28日の野歩の会秋合宿についてレポートいたします。

 台風19号が伊豆諸島をかすめ、房総沖を北上するあいにくの天気の中、長野県別所温泉駅に集合。時間は11:40。が、マイカー班、仕事→直行班などもあり、この時点では18名の集合。
 近くの蕎麦屋で昼食を取ってから本日の宿、民宿旅館『晴山』に移動、時間13時半ごろでしょうか。これより夕食まで、各自自由行動。ここで本来であれば信州の鎌倉『別所温泉』をみんなで散策!・・・といきたいところですが、外は台風の影響で強い雨、有志のみの観光となりました。

 まずは北向観音堂にお参り。ここは南向きの善光寺とあわせてお参りをしなくてはならないから・・・今度はそちらの企画もぜひ!
 続いて安楽寺を拝観。こちらでは国宝・八角三重塔を見学しました。この塔がいつ作られたのか、そちらは案内文を見てもよくわかりませんでしたが、苔むした屋根から、年月の重みが感じられました。
 安楽のあとは常楽!……というわけではないですが、続いては常楽寺にお参り。こちらの本堂も、萱葺きの大きな大きな屋根でとても風情のあるお寺です。・・・・・・が、その前にある御船ノ松もすごい!何しろ樹齢300年、長さ18.2米、巾10.3米……こちらも一見の価値あり。
 やはり温泉街に来たなら少しでもいろんな温泉を……と、北向観音近くにある共同温泉でひとっ風呂浴びてから旅館へ戻りました。

 夕食17時半までのしばしの時間、お酒飲んだりなんやかんやとありましたがこちらは割愛。この間に遅れていた方もようやく到着、これでメンバー全員が勢ぞろいです!

 夕食は松茸尽くし!すき焼き風の味付けをしたマツタケ鍋に、マツタケの酢の物、マツタケのホイル焼きにマツタケの茶碗蒸し・・・あ、他にもコイの洗いにヤマメの塩焼きなども出てきてもうお腹いっぱい!
 ……といっても、実はもう料理はおしまいかと思ってビールやらお酒やらをジャンジャン飲んでたら、まだ料理が出てきました、えぇ〜!!という誤算のための満腹もありますが。まぁこちらに関してはわれわれ24名の団体客がこの民宿には未曾有の体験でガスやら調理器具やら人手やらが全くもって足りていなかったという、なんだかすごい理由があります。あ〜、旅館のおかみさん、なんだかパニクってて半分キレ気味だったなぁ・・・。
 こんな具合で食事をいっぱいいただきましたが、お酒のほうももちろんいっぱいいただきました。ビール、焼酎、日本酒もいただきましたが、今回参加されなかった武田弁護士より、「夜明け前」2本の差し入れを戴きました!
 以上、野歩の会秋合宿についてのレポートを終わり…ではなくって!

 翌28日、5時起床、5時半朝食。これからが合宿のメイン、独鈷山です。…標高1,266mだけど。

お昼のために宿でマツタケご飯のおにぎりを握ってもらい、6時半出発!
 沼田さん、星川さん、岩堀さんの車3台に分乗し、さらに宿のおかみさんに1台出してもらって登山口まで。おかみさんの先導で30分弱、民家が並ぶ中に鳥居を見かけたところで到着。駐車場はどうするのかなぁ〜と思ってたらなんと車道脇に路上駐車!大丈夫なのか・・・・結局大丈夫でした。

 この鳥居がある、虚空蔵堂出発が7時。民家の立ち並ぶ中を通り、畑の脇を少し登ると本当の登山口。針葉樹林に入ってしばらくすると滝がある。あとで調べたらこれは不動滝というそうです。ま、それはともかく、ここまで20分ほど歩いてきたところで身体はだんだんポッカポカ。上着やら合羽やら、めいめいに一枚脱いで温度調整。出発当初、日の出前で肌寒いといっていたのに…独鈷山、たかだか1,200mの山だとなめてかかってたら、意外と登りがきついです。……意外と、ね。
 7時半ごろ休憩を入れて今度はヒノキの暗い林の中へ。まだ日が山陰に隠れてるからかなぁ、と思いながら広葉樹林に入ったとたん、急に明るくなる。なんだ、この急激な差は。
 尾根の頭に出る前に、胸突八丁と呼ばれる急坂があります。このあたりでメンバーのペースにバラつきが広がり始め、調整の意味も含めていったん休憩。確かにちょっときつかった。
 尾根を巻くようにして登り、だるま岩と呼ばれる大きな岩の脇を登ったところで岩稜に出る。ここのほっそい尾根を歩き、少し下って登り返して広場に出るともう山頂間近。反対側からの登山道と合流したところから少し登って独鈷山山頂です。時間にして9時、わずか2時間で登頂です。
 低山ながらここからは浅間山、八ヶ岳、美ヶ原、北アルプスの山々が見渡せる……はずなのですが、残念ながら周りの山にはずぅ〜っと一周雲がかかってサッパリわかりませんでした…一瞬、雪をかぶった浅間山や北アルプスらしきものが見えた人もいますが、う〜ん、どうだったんだろう?
 いやいや、わずか1,200mながらこの独鈷山、なかなか人気のある山だそうです。山頂ではわれわれ野歩の会だけでしたが、降りるときには何人かの人とすれ違っていましたから。というか、われわれの出発が早すぎたんですが。
 15分のわずかな山頂ですがすぐに下山開始。胸突八丁では、昨日の雨と落ち葉とで足元が滑りやすくなっていましたがおおむね好調。ただし、行きの車4台に対して帰りは3台。宿のおかみさんに連絡して迎えに来てもらうのもアリだけど、ちょっと時間のロスが……ということで、数名が先行していったん宿に戻り、車の方たちにはピストン輸送してもらうことにしました。おかげで先行班下山10時半ちょっと前、宿には10時50分頃には着いていました。
 別に下山だけならそんなにあわてなくても……イヤイヤ、これがあわてなくてはならないんですよ。なにしろ上田で今度はおそばを食べるんだから。

 荷物をまとめて宿を出発、電車班は11:50別所温泉発で、車班はそれぞれに上田まで。ここでは、「おお西」というお店でおそばをいただきました。
 たまたま、1週間前の日経新聞でも紹介されてましたが、確かにコシがしっかりしてておいしかった。おいしかったけど……大きな器のわりにそばの量が……。
 個人的には、もう少し食べたかったです(←人によってはこれを「食べ過ぎ」ともいいますが)。

(写真はこちらです。)
 

07.11.9 うっしゃあ