英語から遠ざかって早30数年、ワープロのローマ字入力をはじめて10数年。Presentationと書こうとすると、どうしてもPurezennte‐shonnとなってしまいます。悲しいことですね。夏の山行を南アルプスにしようかな、と考えているのですが、そのプレゼン用写真を撮ろうと、笹子の滝子山に行ってきました。
川崎の六郷川鉄橋から、白根三山を望見することが出来ることをかつて深Qさんの著書で知り、通勤途中に何回か拝むことができました。小仏峠までは多摩川、そこから先は桂川(相模川)の谷が続き、笹子峠の向こう側に宝石のごとく白く神々しい南アルプスの山々が鎮座しています。谷の左は御坂山塊の本社ヶ丸、右側が大菩薩連稜の滝子山です。
冬至前後の東京の日の出は6時50分ころ。展望の登山にはこの時期がいちばん適しています。いかに朝早く登り始めるかが勝敗を分けます。5時前の始発電車に乗車して、笹子駅に到着できるのが7時33分。そこから登山口の道証地蔵まで車道歩き1時間半ですから、がんばっても9時ころになります。マイカーなら、出発時刻を早めれば、いくらでも早く歩きはじめられます。
と言うわけで、マイカーで家を5時前に出発し、6時50分登山口(道証地蔵)に到着、6時55分に歩き始めました。もうこの時刻ならライトは不要です。零下5℃くらいでしょうか、霜柱をサクサク踏んで出発です。
滝子山へは、一般道とバリエーションルートとも言える寂しょう尾根(北尾根)とがあります。今回は展望目的なので、迷わず一般道です。山道は基本的に沢に沿っています。途中、見事な滝がありますが、沢の底を歩くので、遠望はききません。
歩き出して30分ほどで、落ち葉の吹き溜まりのような場所となりました。落ち葉が数十センチ積もっており、道がわからなくなってしまっています。適当に歩いていくと、ほんの少し地面の露出している場所があって、間違っていないことが確認できます。でも足元がまったく見えず、岩や木の根につまずいて、何度か転倒してしまいました。案外やっかいです。
2時間ほど歩くと雪が出てきました。凍った路面に雪が載っていてツルツルすべり、アイゼンが欲しいと思う場所もありました。そして頂上。思っていたとおり、富士山と南アルプスの大展望をゲットすることができました。当日は冬型の気圧配置が強まり、八ヶ岳は雪雲に覆われていました。運がよければ見えるはずの穂高岳も今回は見えませんでした。そのかわり、東京方面が良く見え、双眼鏡の力を借りて東京タワー・サンシャイン・都庁・ランドマークタワーなどを確認することができました。でも、わざわざ遠くまで行って、さっきまで自分がいた場所が見えたと喜ぶって、ちょっとおかしいですよね。
(写真はこちらです。)
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(文責 常盤豊) |
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