◆自主ワン「奥多摩・笹尾根」報告


 日程:平成22年12月11日(土)晴れ 

 参加者:佐藤、平石、三木、常盤夫婦、松久、和田(則)    
 



  • 南風の吹き込む初冬の晴天日。上野原駅からのバスはいくつもの山を越え、旅行気分であった。登山口の郷原は風もなく穏やかな山村風景。気温は17、18度。稜線は風が強く、いくらか肌寒かった。
  • 郷原の集落は大きく広がった谷あいにある。登山者は我々のほかに1グループのみ。路傍の古い石碑をぬって登山道に入る。効率的で歩きやすい植林帯の登山道を抜けると、落ち葉が堆積したU字道となる。落葉樹林は明るく、梢に空が広がる。落ち葉をラッセルしながら、高度を稼ぐ。所々から富士山や丹沢山塊を眺められた。
  • 稜線にたどり着くと、西原(さいはら)峠。すぐわきの槇原山(1188m)で休憩。目の前に展開する大マテイ山から松姫峠〜奈良倉山〜権現山につづく落葉樹林のシルエット稜線。クジラの背のように大きい。眺めはよかったのだが、強い南風のため早々に退散した。
  • 西原峠から南下すると、風をさえぎった落葉の縦走道が続く。風のない道わきで昼食をとっているグループがあった。こちらで休めばよかった。笹尾根の縦走道はほとんど稜線の北側を巻いていた。北側斜面には週初めの雪が残っていた。
  • 田和(たわ)峠、笛吹(うずしき)峠あたりは植林帯で、唯一の登り100mで丸山。小ゆずり峠、土俵岳、日原(ひはら)峠へ。「眠たくなってしまう」との声がメンバーから聞こえるぐらい、水平道が続く。この水平道こそが笹尾根の良さである。
  • バスはまだ3、4本あったが、15時07分に乗ろうとの意見が出て、浅間(せんげん)峠を省略し、手前の日原峠から直接、ゆずり原中学校前バス停に下ることにした。幸い下り道は落ち葉がたくさん詰まったゆるやか道だったため、小走りで下ってしまった。集落に出てからは車道をショートカットし、軒下を下るようにして、15時にバス停に到着。バス停には少女がひとり。思わず「これから町に行くのですか」と馬鹿な質問をしてしまった。
  • 上野原駅では21年秋の松姫峠山行の帰りに立ち寄った駅前食堂に入った。お薦めの笹一酒造の冷酒で乾杯。美味しく腹いっぱい食べて、私は八王子から横浜線に乗り換えるところ、豊田、日野へと乗り過ごしてしまった。1、2週間膝が痛んだ。下山の小走りのつけである。
 以上
                      

和田(則)