日 程:平成23年4月29日(金・祝日)曇
コース:ヤビツ峠−青山荘−札掛−よもぎ尾根
−三ノ塔−三ノ塔尾根−大倉
参加者:中村(一)、水堀夫妻、阿部、佐藤、
石井(啓)、北島、相原、和田(則) |
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- 天気予報は晴れ一時小崩れ。山中では雨がポツポツする場面もあったが降らなかったのは幸い。歩くチャンスの少ないコースを他人に遭わず、事故もなく歩けた。春のよもぎ尾根を企画したが時期が早すぎたようだ。
秦野駅バス停はGWの混雑で、ヤビツ峠方面は満員の臨時バスが5台も出た。春の輝きと新緑の風景にバス中は華やいだが、峠に着くと一転して肌寒い曇り空。先行きが思いやられた。
- 林道歩きをショ−トカットし、ヤビツ峠から青山荘まで沢状の山道を下った。タチツボスミレが春の訪れを告げ、青山荘裏には満開のハナモモが彩りを添えていた。札掛(ふだかけ)まで散り際の山桜やヒノキ林床に広がる退色したミツマタの花を見ながら林道を歩いた。
- 雲間から日差しが溢れる札掛でしばしの休憩。ここから小沢を渡り、よもぎ尾根に取り付くのだが、3、4年前に大和田さん、常盤さんと来た時と比べると、雪解けや雨の影響か少し水量が多い。上流に石伝いに渡る場所を求めた。Sさんが石伝いの最後の一歩で足を滑らせ、靴の中を濡らしてしまったハプニング。間入れずにN先輩がタオルと替え靴下を差し出したのに感激。沢を渡ったIさんの靴には小さな黒い生き物がついた。よく見るとヒルの幼虫。ヒル出現は5月下旬以降だと考えていたので驚く。侮れないヒル1匹。ひと騒動後、尾根に取り付いた。
- よもぎ尾根は整備されたヒノキ植林を直登気味に登る。しばらく急登である。足元のミヤマカタバミの白花を見ながら足を進める。植林帯から落葉樹林帯に変わると、山道の両側はニリンソウの若葉とよく似たトリカブトの若葉に覆われてきた。夏にはトリカブト花畑となるのだろう。
- 太陽がしばしば曇に隠れると、上空は重たい雲に覆われポツポツ降ってきた。ブナ疎林と草原のよもぎ平に到着し、雨を覚悟した昼食タイム。しかし、雨にならず救われた。よもぎ平は明るく開放的な場所だが今日は薄暗くうらさびしい。芽吹きか新緑だと考えていたが、やっと芽吹きかという状態だった。
- よもぎ平から三ノ塔へは春の色彩のない落葉樹林を登る。隣の尾根には所々桜が咲いていた。三ノ塔には登山者が数名のみで思いのほか少ない。雲に隠れ富士山は見えなかった。山頂手前からみる、塔ノ岳から大蛇のように伸びる表尾根は丹沢の中でも雄大な風景だ。
- 三ノ塔尾根を下る。この尾根を下る者は少ないと思う。急な植林帯を下るのだが、所々登山道が大きく溝状にえぐられているのは大倉(バカ)尾根と同様。かつて多くの登山者が歩いたのだろうか、あるいは土壌特性によるものか。山道は急ではあったが比較的歩きやすかった。森の中から聞こえる「ボー、ボー」は何の鳴き声か質問が出た。ヤマバト系と結論したが、フクロウ系の可能性も捨てきれない。落葉樹林になり始めると、横断林道は近い。横断林道にでたところから、体への負担軽減を考え、山道ではなく林道を下ることにした。ところが、その林道は前半部分の傾斜が急でかえって足腰に余分な負担をかけることになってしまった。林道沿いにはナツトウダイの若葉が目についた。
- 大倉の「風の吊り橋」を眺める丘に到着する。そこからの眺めは晴天下の新緑と春の香りが広がる雄大な景色ではあったが、吊り橋がとんでもなく大きいのにびっくり。かつての大倉のイメージからすると分不相応な大きさである。20年ぶり30年ぶりに大倉を見た先輩方は皆その変貌に驚いた。かつての面影は微塵もない。大倉尾根の登山口にすぎなかったバス停周辺は一大スポーツ・レジャーエリアとなっていた。バス停前の蕎麦屋で、大倉の変貌ぶりを酒の肴に反省会。私は下山後2日間ふくらはぎが筋肉痛となってしまった。
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以上 |
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