日 程:平成23年12月17日(土)快晴・強風
コース:東武東上線・JR小川町駅=(バス)=橋場−粥新田峠−大霧山
−旧定峰峠−定峰峠−白石車庫=(バス)=小川町駅
参加者:阿部、佐藤、鈴木(義)、常盤、和田(則)(記)
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- 全国的にこの冬一番、寒さの厳しい日となった。関東平野は快晴。東武東上線では幸運にも2席ワンユニットの肘掛付き車両に座れた。朝霞台駅あたりから青く晴れ上がった空に白い富士山を眺めることもできた。見慣れた中央線からのは異なる前山が新鮮であった。
- 小川町駅からの小型バスは満員。「森林組合前」「木落とし」「木通し」など林業に関連するバス停名から地元の歴史が覗かれる。橋場バス停では3組が下車。山里は気温は低いが風はなく、小春日和のような陽気であった。ぶらぶらと車の通らない車道を登る。丹沢や奥多摩と異なり周囲の山は穏やかで丘陵のようである。「ハギの里」と銘打った散村には道路沿いに即売棚があり、ミカン、ゆず、ギンナン、クルミ等が置かれていた。果実畑にはカボチャ大のゆずがビンテージの貫録で実をつけていた。車道と山道を交互に、植林と落葉樹を進むと粥新田峠に近づく。
- 峠が近づくと、山里の陽気と打って変わり、身を切るような冷たい烈風が峠から吹き下ろしてきた。峠は風の通り道。風音がざわめき落ち着かない。早々と峠を後にして、落葉樹林の山道に入る。風の強さは相変わらず。山道の左手遠くに筑波山を、右手に両神山を望めた。皆で筑波山を登ったのは今年2月であったか。はるか昔と思うほど、今年は様々なことがあった。予想外に早く大霧山山頂にたどり着いた。大霧山にぶち当たる寒風。気温は3℃、体感温度は−5℃程度か。山頂に広がる大きな青空、足元の秩父の街々、セメント工場。平野を取り巻く遠くの山々。
- 両神山の左手に八ヶ岳(横岳)が白い峰を覗かせ、山頂は雲隠れの白い浅間山。榛名山、赤城山、雲に隠れがちの日光男体山など。もちろん秩父の雄、武甲山も指呼の間。上越国境の山々は雪雲の中。眺望のあとは体を温めるラーメン昼食会である。山頂部はどこも強風下にあり思うような場所は確保できなかった。持ち寄りのインスタントラーメンに野菜を突っ込み食べ、ホットココアで体を温めた。寒風の中30年ぶりに食べるインスタントラーメンは格別にうまかった。
- 山頂から植林と落葉林の中、左手に時代錯誤の有刺鉄線に囲まれた牧場を眺めると旧定峰峠に着いてしまった。予定より早い。そのまま定峰峠を目指す。下り一方と考えていた山道には前方に山がそびえていた。外秩父の小山は気力でひと登り。予想外に早く定峰峠の茶屋に着き、そのまま白石車庫バス停へと下った。やがて犬の吠える声を聞き、14時20分にすでに山かげとなっていた白石の集落に到着。
- 冷えた体は小川町の花和楽温泉で温めた。地元の造り酒屋が経営するスパ温泉では30分も湯船に浸かり12月の疲れを流し、飲食ゾーンでは香り高くおいしい吟醸酒を傾けた。店を出ると真っ暗な18時。郊外の温泉からの帰り道は街路灯が少なく、昭和30年代の街の暗さであった。帰りの電車では池袋まで眠り込む。ミニ山行と温泉で無事に今年を締めた。最後に反省ひとつ。鈴木さんは歩くペースが速く私はハアハアでついて行った。鈴木さん、皆のことも考えて歩いてください。
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以上 |
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