◆「奥多摩・御岳山と吉野梅郷」報告    

  和田(則)さんから3月の山行の御報告を頂きましたので掲載いたします。

 
日 程  平成25年3月23日(土)晴のち曇り 
コース  JR青梅線・御岳駅 = バス = ケーブル下 − 表参道 − 御岳山山頂部 − 日の出山 − 三室山 − 吉野梅郷 − JR青梅線・日向和田駅 
同行者  阿部、佐藤、平石、沼田、斎藤、常盤、北島、和田(記) 



  • このハイキングの案内は、暖かい霞空の下を歩く姿を思い描きながら書いた。当日の朝は日差しがあり暖かかった。しばらくすると曇り空となり、気温12、3度の花冷えのハイキングとなった。
    3年前には古里駅から裏山を登り御岳神社を参拝後、裏参道で山を下った。今回は御岳神社の鳥居をくぐり表参道を歩いて山に入り、琴平神社の鳥居から梅の里に下る正統派ルート。
    山中はすべて杉やヒノキの森の中で春を告げる草木に乏しく、花粉症のくしゃみに季節感があった。例年なら吉野の梅は見頃。今年は3月上中旬の異常な暖かさで桜の開花が一気に進んだ。梅の話題は過去の話となり、電車中から眺めた梅の里には色彩がなかった。
  • 社寺建築の御岳駅舎やバス停は、ハイカーや観光客でごった返していた。臨時バス2台が増発。我々の身に着いた習慣か、バスを下車したのちそのままケーブルカー駅に向かいそうになった。今日唯一の登りである参道を歩くのだ、と心あらたにして、鳥居をくぐったのである。
  • 参道入口には樹齢500年の大銀杏がそびえ立ち、その先には山頂部まで続く約800本の杉並木。山上集落の生活道路で小型車が通れる簡易舗装道ではあったが、宿坊とともに御岳山の歴史を感じる景観だ。途中所々謂れのある場所には昔名と由来を解説する板が立ててあり、参道歩きに話題を添える。我々以外には1パーティしか歩いていなかった。もっと歩かれてよいコースだ。
  • 1時間ほどで宿坊のある山頂部に到着。今日の登りはすべて終了、あとは水平道を進み下るのみ。杉林の中一か所、キブシとネコヤナギが輝いていた。H氏の快適な足取りは登山口から続き、水平道でますます拍車がかかり快調そのもの。私はついていくのがやっとだった。
  • 日の出山山頂にはハイカーが一杯、日の出山荘は冬季休業中。腰かける場所を探し昼食とする。展望の山もこの日はすっきりとせず、遠くに大山と丹沢山、そして西武ドームを認めるにとどまった。
  • 日の出山から先は、魅力的な響きをもつ「瀬音の湯」、「つるつる温泉」への下山路を分け、三室山を巻き、梅野木峠の林道を横切り、琴平神社を経て吉野地区に下って行った。峠では吹き上げる風の冷たさにびっくり、梅の里近くに到着したときには、「ホーホケキョ」の一鳴きを耳にした。春間近である。
  • 吉野梅郷では中心にある「梅の公園」に入園し観梅。園内中央部は見頃を過ぎ、入口周辺は残る赤梅、桃梅、白梅が早春を演出。残念なことに、梅木の伝染病のため、多くの梅が伐採されたとのこと。
  • 日向和田駅に出る途中で蕎麦屋を見つけ、地元の名酒「沢乃井」とそばを楽しんだ。店の庭に設けられた小鳥の餌場には多くの雀とキジバトが集まっていた。音を立てると驚いて飛び去ってしまった。
    自宅に着くころにはさらに気温は下がり、酒の心地よさも吹っ飛んでしまった。

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  以 上