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日 程:平成25年9月14日(土)どんよりとした曇り空
コース:河口湖駅 =バス= 三ツ峠入口 − 旧御坂峠 − 黒岳 − 破風山 − 新道峠 − 大石公園
= レトロバス = 野天風呂天水 = タクシー = 河口湖駅
同行者:佐藤、沼田、斎藤ご夫婦、石井、北島、生田、和田(記)
- 晴れの天気予報に反し、灰色雲が垂れ込めていた。やってくる台風18号接近の影響だと、富士山眺望をあきらめ、広葉樹林と秋の野花を楽しんだ。黒岳山頂を除き人に遭わなかった。山中の気温は21度前後、湿度は高く、自然林の歩きやすい山道にもかかわらず、たっぷりと汗をかき、思っていた以上に疲れた。ゆったりと温泉に浸かり帰路に着いた。山頂から富士山を望めなかったが、翌日は台風の影響で大雨だったので、運が良い1日だったといえる。
- 「河口湖町は晴れ」と朝の予報。向かう中央本線の空には重い曇。小仏トンネルを抜ければよくなると、大月を過ぎれば富士山が見えるはずと期待したが、今にも雨が降りそうな河口湖駅前。駅前から見えるはずの黒岳も雲の中。集合時間1時間前に駅に着いたNさんだけが富士山を、富士急の車中から富士山を見たという。早着きは代えがたき得。
- バスには団体の登山客も乗り込み、一緒に歩くのはいやだなあ、と思ったが、「三ツ峠入口」で下車したのは我々だけ。彼らは先の「三ツ峠登山口」に向かった。
まだ夏草の臭う小径に入ると、広葉樹林の下には、シモバシラの花やノギクの花が咲いている。昔からの峠道はジグザグに切られた歩きやすい道で、ひと汗かいて、旧御坂(みさか)峠に到着。
- 雨の降りそうな空に、廃屋となっている峠の茶屋。さびしくわびしい峠の光景。
ブナやミズナラの稜線を歩くと、林床には花が目立つ。遠くからでもわかる橙色のフシグロセンノウ、柔らかく白いブラシ状のサラシナショウマ、ピンクのカイフウロ、美しい色合いのレイジンソウ、濃い紫色のトリカブト、金平糖のぼやけたタカオヒゴタイ。テンニンソウ、ヤマハッカ、ハナイカリ、アキノキリンソウなどが咲いていた。
- ガスでしっとりした緑の森の道を進み、小さな岩道に差し掛かったところで、先頭を歩いていた女性達がキャーキャー騒ぎ出した。何があったのか要領を得なかったが、どうやら手足を置く岩に大きな蜂がいて、進退窮まったようだ。すぐわきに蜂の巣があったようだ。私は余裕もなく素通りしたので巣穴を確認していない。秋だから蜂には十二分に注意。持参した「ポイズンリムーバー」(蜂の毒を吸い取る器具)の出番はなかった。
- 急な登りを終えると、木々とヨメナ類、アザミ類に囲まれた黒岳の広場に到着。アザミやアザミに似たタムラソウ、オヤマボクチ、トネアザミが花をつけていた。
花々の間を蝶がひらひらと舞っている。目を引き付ける鮮やかさだ。アサギマダラだ。アサギとは浅葱色のことで、私は薄黄色と思い込んでいたが、本当は青緑色であった。
Sさんと私は蝶の追っかけ撮影に熱中しお騒がせした。私が翅に触っても逃げない鷹揚な蝶。かつて国蝶を選定する際に候補にもなったという、気品さを漂わせる優雅な姿である。
山頂から離れた、河口湖と富士山の展望台で昼食。もちろんガスの中の食事。すでに先客達がいた。先客を予想してなかったのでびっくり。1時間前のバスに乗ってきたのだろう。
- 黒岳から破風山にかけても秋の花が咲き続ける。破風山の先で一瞬ガスが切れ、河口湖畔の街並みが覗けた。ガスの中、時折街のチャイムが聞こえたので、すぐ下に街があると思っていたが、思いのほかに遠く高度差もあった。破風山第一展望台には、太陽光を使った24時間ライブビューカメラらしき機具が設置されていた。もちろん、カメラの前での浅ましい行動は慎んだ。
- 新道(しんどう)峠から細い草道をジグザグに下り、林道に出る。時計を見ると、レトロバスの時刻は1時間後、コースタイムは1時間。スピードを意識して林道を下った。ツリバナマユミの赤い実をちらっと横目で見ながら下り続けると、雲間から姿を現した富士山を見つけ、記念撮影。別荘地に入ると、はぐれサルが別荘敷地の中を物色しながらウロついていた。
- 頑張りの甲斐あって、読みを15分短縮し大石公園に到着。林道を駆け下り、汗が出て草臥れたので、日帰り温泉「野天風呂天水」に立ち寄り、打ち上げをした。
打ち上げ後、タクシーで河口湖駅に向かう、湖畔には人出はなかった。駅に着くと、富士急の特急が出る寸前。思わず飛び乗り、大月駅でJRに乗り換えた。
翌日は筋肉痛と膝と腰がガクガク。スピード感ある林道の下りが効いようだ。反省。
写真はこちらです。
1)その1(斎藤さん撮影)
2)その2(和田さん撮影)
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以上 |
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