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日 程: |
平成26年4月19日(土)曇・霧 |
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コース: |
上野原駅=バス=八(や)ッ田バス停−西コース−山頂
−びりゅう館(中学校前)=バス=上野原駅 |
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同行者: |
阿部、佐藤、北島、和田(記) |
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- 天気は曇り、山中は霧、気温は低め。お誘いに「混んでいたとしても、この時期に訪れたい山のひとつ」と案内した通りに、坪山の西尾根(コース)はヒカゲツツジの山道が延々と続く。下山路はミツバツツジが数多く見られ、郷原の集落はソメイヨシノが満開と、花三昧。バスは増発され、山頂近くは登山者が渋滞気味。急登、急下降の山歩きだった。
- 坪山が有名になったのは、13年前に麓に観光施設「びりゅう館」が建設されてから。私はそのころに、上野原駅から笹尾根に行くためバスに乗り、2、3人の登山者が登山地図に登山口の記載がないバス停で下車したので、運転手に尋ねたところ、「ヒカゲツツジというツツジの山があり、そこを登るのだ」と返事。その時に坪山を発見した。
20年ほど前に購入したマンションの共用庭にはヒカゲツツジ6株が植えられていた。夏の暑さで2、3年のうちに枯れてしまい、今は残る1本が延命しているにすぎない。生態が気になっていたツツジである。
- 数年前から、会山行のチャンスを狙っていた。ヒカゲツツジをみるなら4月20日前後、イワウチワなら4月10日頃がよさそうである。ヒカゲツツジに焦点を定め、今年はチャンスと企画した。
- 当日は、山梨、上野原は9時過ぎから快晴の予報だったが、終日霧が垂れ込め、肌寒く、早朝に上がった雨でしっとりとした山歩きとなった。
上野原駅発8時28分に、坪山行き専用バスが3台出発。乗客は全員座れた。上野原の桜は終わっていたが、バスが山奥に入るに従い、集落周辺にはウメ、モモ、ソメイヨシノ、ヤマザクラが見頃で、路肩にはスイセン、ヤマブキが黄花をつけていた。
バス道路の対岸に見える枝沢には雪が雪渓のように残っていた。
- 八ッ田バス停周辺は桜が満開。周りの木々は芽吹いたところ。斜面には花を終えたカタクリやこれから花をつけるニリンソウがみられた。3台のバスから降りた客がトイレに長い列を作り、駐車場にはマイカーのほか、ツアーバスも停まっている。
- 山に入るとすぐに、黄土色の沢床に清水が流れる小沢を渡ったが、100m上流の沢床は澄んでいた。どうも100mの間に、黄銅鉱採掘跡があるらしい。
いつもの山と違い、我々の先50mにも後にも登山者が歩いている。久しぶりにメジャーな山歩きである。
- 30分ほど登ると、ミツバツツジのピンクの花が目につき、ヒカゲツヅシの黄花も目立ち始める。雨の雫がついた、ヒカゲツツジには雨風情が似合うと思った。足元には「イワウチワの群生地」の表示板があったが、見頃を終えていた。これからはイワカガミが花をつける。
- 登山道は人ひとり通れる幅しかなく、両側はヒカゲツツジの回廊が数百メートル続き、休憩場所もない。マイカー登山者が早々と山頂から下ってきたが、次から次に登っている登山者に気後れし、20分も足止めを食らってしまったと嘆いていた。西コースは登り専用となっているようだ。
- 急な山道、岩尾根を前後の登山者に歩調を合わせ、ロープにつかまり登ると、山頂に着いた。山頂の3分手前には唯一の休憩場所があった。休まなくてよかった。
写真を撮りながら登ったが、休憩を取らなかったので、コースタイムを15分短縮する快挙。
- 霧に囲まれた狭い山頂に次から次と登山者がやってくる。狭いが場所を確保し、昼食とする。コーヒーを用意してきたが、余裕がなくあきらめた。晴れていれば、北面に大きな三頭山、南面には権現山が見えるという。汗がおさまると寒くなり、30分程度で下山する。
- 山頂からは佐野峠方面とびりゅう館方面に下山路が分かれる。ほぼ100%の人は後者へ下る。マイナールート指向の私は企画にあたり、松姫温泉のある佐野峠に下る計画をしていたが、大月駅に出るバスの便が少ないため、びりゅう館へ下ることにした。
- 下山路も急な下り道で、ロープにつかまり、注意深く転ばないように足を進める。西尾根はヒカゲツツジが主だったが、この下山路はミツバツツジが主役だった。枝越しに見える対岸の谷筋には、雪が雪渓のように残っており、今年の雪を多さに驚く。
- 中盤からは芽吹きの林となり心地よい。登りの時から抜きつ抜かれつの登山者たちと前後しながら、びりゅう館に下りる。びりゅう館の周りは桜が見頃を迎え、晴れていればどんなに良かったかと思う。館前には増発便のバスが待機していた。我々は館の名物手打ちそばとビールで乾杯し、14時40分頃発のバスに乗った。
- 気温の低さと急な登り降りで、翌日は筋肉痛と膝が痛んだ。
- (追記)
- 私の山行企画は、坪山を最後にしばらくお休みします。「しばらく」が3か月か、半年か、1年かはわかりません。20年来の左膝の痛み(20年前に半月板損傷で手術済)に加え、昨夏からは左臀部の痛みが加わりました。臀部の痛みは治療でかなり軽減されています。膝の痛みは完治しないのですが、できるだけ軽減したいと考え、昨年11月からは企画を減らしました。花粉症シーズンは代役を務めましたが、医師の指導でウォーキングをはじめ、運動をしばらく中止することにしました。痛みが軽減され、また皆さんと山行できる日を楽しみにしています。
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写真はこちらです。
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以上 |
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