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日程:平成26年5月4日(日)
メンバー:中村(一)、佐藤、三木、三木まさひろ、北島、西脇、西山ひろみ、みお、なぎら、常盤
5月のゴールデンウィーク4連休ですから、どこかの高い山にでも登りたいものです。まあ「山高きが故に尊からず」なんて、今回はごく近所の山にファミリーハイキングです。まさひろ君はおじいちゃんと、ひろみさんはご主人のピンチヒッター、みおちゃん、なぎらちゃんはおかあさんといっしょ。
さて日帰りで、ちょいと身体を動かしましょう。こんな場合、かつては丹沢周辺の山を選ぶことが多かったのです。しかし標高差1000〜1200メートル、路面が岩ゴロゴロ、ちょっと荷が重くなってきました。最近は、もっぱら高尾山〜陣馬山方面を選ぶことが多くなっています。規模は丹沢の半分くらいです。
今回の予定は、JR藤野駅からバスで和田まで、そこから陣馬山に登る、そこから先は参加者の状況を見ながら決める、こんなユルユルなものとしました。なお、藤野からのバスは本数が少なく、事前の調査が欠かせません。休日、午前中は、8時00分、9時12分、9時50分の3本です。今回は9時12分のバスを選択しました。
前日、西脇君よりメール。ヤボ用ができたので多分行けません。集合場所にいなければ、キャンセルと思ってください。さらに当日の朝、西山君より電話。あちゃあドタキャン、と思いましたが、体調がすぐれないので、奥様が子連れで参加とのこと。なかなかりっぱな後輩です。なお、西脇君もそのヤボ用を無理やりクリアして参加となりました。
天候は快晴、藤野駅は登山客で大賑わいでした。バス1台では乗り切れず、増発が用意されていました。まあまあ、なんともすごい人気です。アベノミックスで景気は上向きのはずですが、このような、安くて濃い遊びに人気が集まるのは結構なことですね。
通常は、藤野駅から車道を30分歩き、標高200メートルの落合という集落から登山道が始まります。しかしバスに乗れば、ここから先標高400メートルまで運んでくれます。陣馬山頂がおよそ850メートルなので、残り450メートル。セカセカ登れば1時間くらいかな、今日は家族連れなので、1時間半か2時間くらいでしょう。
トップは中村先輩にお願いします。昨年のアキレス腱断裂から9ヶ月、回復具合はいかがでしょうか。三木先輩のお孫さん、まさひろ君、5年生。おじいちゃんに連れられて、谷川岳を制覇したことのある本格派らしい。西山君のピンチヒッター、ひろみ夫人。経験は少ないが、歩き方など何とも筋が良い。鍛えれば相当のモノになりそう。みおちゃん、4年生、なぎらちゃん、1年生。これで何回目かな、おとなたちと遊びに行くのって、けっこうおもしろいよね。数年ぶりの山登りは西脇君。ちょっと体重オーバー気味だが、まあなんとかなるでしょ。
陣馬山までの山道は、整備が行き届いており、何の心配もありません。40分ほど歩いて一休み、もう一度小休憩をとって、11時ころに頂上に到着です。いくつかあるベンチは、だいたいふさがっていましたが、すわる場所がないというほどではありません(想像ですが、同じ時間の高尾山は、多分阿鼻叫喚)。富士山はボンヤリでしたが、南アルプスの赤石岳、荒川岳は白く輝いていました。目の前の生藤山、尖がった大岳山、あと雲取山はあれだろうか、そんな具合。
陣馬山山頂で
お弁当を食べたら出発です。つぎの景信山まで行けそうです。途中に2〜3ヶ所下山道分岐もあります。最初は下り気味、小さなピークは巻き道でカットです。と、その時、「世界一の巨大アリ発見!」まさひろ君から歓喜の声があがります。おお、さすがは陣馬山、巨大で邪悪そうなアリが蠢いています。体長1センチ、腹の直径が3ミリくらい、まるで川口隊長の白蛇みたい。刺されたら死ぬで!
まさひろ君、みおちゃん、なぎらちゃん、興奮して動いてくれません。なにしろ写真撮影です。ちゃんとノートとらないとあかんぞ、俺らの後輩の、オボちゃんみたくなっちゃうぞ。「巨大アリは、います!」中村先輩の掛け声で、やっと歩き出します。山歩き、そろそろ飽きてきます。陣馬山から景信山、前半は楽なのですが、堂所山を巻くあたりから登り気味となり、何度か偽ピークが続き、やっとこさ景信山頂上です。
景信山山頂
さあ、疲れてきたし、下山するとしましょう。小仏バス停まで、小仏峠経由でも良いのですが、直接下ることもできます。面倒だから、直接の道を選びます。コースタイムは40分。歩き出してしばらくで、西脇君の動きがおかしくなってきました。シューズに足の爪が当たって、激痛だそうです。こうなると、ほかの箇所にも無理がかかり、そこらじゅうが痛くなります。下山コースの半分くらいのところで、何となく置いていく感じになってしまいました。三木先輩が付き添ってくれているので、大丈夫ですが。
登山道は、最後に車道に出ます。ここから7〜8分、舗装道路を500メートルほどで小仏バス停です。遅れ気味の西脇君と付き添ってくれた三木さんを待ちます。残り20分くらいのところで別れたので、10分か15分もすれば追いつくかなと思いでしたが、なかなか下ってきません。何らかの理由でブレーキになった場合、思いのほか時間がかかることがありますが、今回もそのような状況だったようです。
私と孫のまさひろ君を残して、残りはバス停に向かってもらうことにしました。高尾から立川に移動して、一休で反省会の予定です。先に行っててね。まさひろ君と2人、さすがに心配になってちょっと上の方まで様子を見に行きました。車道から300メートルくらいのところ、牛歩ながら、ちゃんと下りてきていました。ただし時速1キロくらい。ほぼ同じところで(別のパーティ)、時速300メートルくらいで下っている方がいました。私たちは15分ほどで車道に出ましたが、あちらは1時間くらいかかったかも知れません。骨折かきつい捻挫だったらしく、救急車が呼ばれてきました。
まさひろ君、家に電話です。「今、山の中なんだけど、おじいちゃんがたいへんなことになっちゃって、帰りが相当遅くなるから。うん、ご飯はいらない」。違うでしょ、「今、山から下りたところ。メンバーの一人の人、足が痛くなっちゃって、おじいちゃんが付き添っているのでちょっと遅くなっちゃった。これから反省会だそうだから、そこでご飯食べる。少し遅くなりそう」こうでなけりゃ、心配するでしょ。
今回、5月4日は天候も穏やかで、めずらしく遭難のないゴールデンウィークだろうと思っていましたが、翌日の新聞で各地の遭難事故にびっくりした次第です。そう言えば、夕方、上空をヘリコプターが飛んでいましたが、大山でおじいちゃんが亡くなり、孫が骨折した遭難の救助か報道だったようです。救急車出動を要請したとなりのパーティも、今年の遭難の数に入るのでしょうか。
立川の一休、到着がちょっと遅かったために満席でした。となりの磯自慢というお店で反省会。子供向の食べ物が、タコ焼きくらいしかなく、ちょっと物足りませんでした。八王子とか武蔵境にも一休のお店があったのに、調査不足でした。立川は、奥多摩から下山した人たちが、反省会するのですね。生ビール1杯190円、パフェとか子供向けの品ぞろえも豊富だったのに、残念無念。
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以 上 |
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