◆善光寺御開帳参詣と小熊山ハイキング   

  常盤(豊)さんから5月の行事・山行の御報告を頂きましたので掲載いたします。

 

<日程>
 5月30日(土)〜31日(日)

<メンバー>
 鈴木、武田、高橋、石川、小柴(S43)
 中村、水堀、竹田、阿部、佐藤(S44)
 三木(S46)
 沼田(S47)
 斎藤た、斎藤恭(S48)
 松田(S49)
 和田(S50)
 常盤(S51)
 吉川(S52)
 北島、舩生克、舩生み(S55)




 昨年11月、長野地方をM6.7の強い地震が襲いました。最大震度6弱とのことで、幸い死者はでませんでしたが、40名以上の負傷者、200世帯以上の家屋倒壊が発生しました。

 鈴木先輩が、長野在住の「地元の登山家」武田先輩と連絡をとったそうです。人的被害はなかったが、事務所内の什器など、多少の損害を被ったとのことでした。

 それはそうとして、来年(平成27年)には、7年に一度の善光寺御開帳があるので、暖かくなったらこちらにおいでよ、といった会話が交わされたそうで、それに則って、武田先輩のお見舞い、善光寺御開帳参詣、ついでに近郊の山のハイキングを企画するよう、私・常盤に大命が降下しました。

 まずは善光寺。武田事務所を訪問し、各自昼食を済ませ、善光寺御開帳です。善光寺の御本尊「一光三尊阿弥陀如来」は、誰も見たことがないという、とてつもなく有り難い秘宝だそうで、なんたって、誰も見たことがないのですから、世界遺産の比ではありません。そして、その身代わりの「前立本尊」という、これだって有り難い御仏が七年に一度だけご開帳されるのだという、それなりに有り難いお話です。前立本尊と本堂前の回向柱とは綱でつながれており、柱に触れるだけでご利益があります。当然、大層な混雑となり、2時間待ちは覚悟しなくてはなりません。善光寺の手前に、世尊院という小さな寺があり、ここにも回向柱があります。ご本尊の釈迦涅槃像と綱でつながれており、ここも人気スポットです。ただし、ここのご利益は現世専門だそうです。来世には興味ない、その日暮らしの人は、ここで現世のご利益を約束してもらえば良いそうです。

 とりあえず「現世のご利益」が欲しい俗人11名、世尊院までは全員での団体行動です。賑わいを見せる仲見世の通りから、少しはずれた所にある世尊院。柱をペタペタ触って、現世の確約をいただきました。

 善光寺の賑わいは予想通り、きっとはぐれちゃうね。はぐれても気にせず、3時半に武田事務所に集合ね、というお約束。世尊院で記念撮影前後、すぐに何人かが行方不明になりました。

 まあ気にせず、善光寺の回向柱へと進みます。たしかに賑わってはいますが、大混雑ではありません。列に並んでから20分ほどで、回向柱の5メートル手前まで到達しました。警備員の指示で、列の中央を開けます。御導師様がお見えになるそうです。私は、たまたま御導師様の通路の左側最前列となりました。同行の吉川君は、逆の右側の最前列。

 警備員が、私のいる左側の客に、しゃがんで合掌するよう指示します。待つこと10分ほど、遠くに赤い傘が見え、御導師様が近づいてくる模様です。おお、ついに登場なされた。私の側の参詣客の頭に、お数珠を触れさせています。お経だか、お念仏だか、良くわからないが、有り難いお言葉を唱えながら、お数珠シャワーです。ワタクシ、その瞬間、パーと閃光が走る思いでありました。

 このあと、思ったとおり、またはぐれにはぐれ、吉川君と2人ぼっちになりました。彼とはぐれたら、正真正銘のひとりぼっちになってしまうので、我々手を握り、その後はずっと離すことありませんでした。少なくとも現世のご利益をゲットした私たち、本堂には上がりましたが、有料の内陣めぐり(ここで前立本尊を拝むもの)はパスし、喫茶店で一休みしたりして、武田事務所に戻りました。

 武田事務所前、集合時刻30分前の3時。石川先輩が、参詣帰りの客で混雑しそうだから、早めに出発したほうが良さそうだ、とのご託宣。そうです、その通りです。しかし全員そろっていません。還暦に達していない若輩3名が戻ってきません。早くしないと、大変なことになってしまいます。キムコに電話、電話!「ただいま電話に出ることができません」クソ、この大事な時に、いったい何やってんだ。渋滞に巻き込まれて、血みどろだぞ!お迎えが近い俺たちに明日はないんだ!

 ちゃんと3時25分に戻ってきましたが、とりあえず反省してもらいます。せっかくだから、もうちょっと遅れて、1分遅刻ならおもしろかったのに。事務所前には、全員の荷物が用意されており、そろったらタクシー乗車で、すぐ出発。運転手さんに、大町方面、木崎湖にお願いしますと告げましたが、しばらく無反応。ほぼ市内専門のようで、40キロ以上の長距離、行き先に対して頭が白くなったみたいです。長野からオリンピック道路で大町へ行き、木崎湖からはこちらが指示します。なのに地図を眺めたり、途中で白馬方面に行きそうになったり。そんなこんなで、4時半すぎに、木崎湖温泉「やまく館」に到着しました。ちなみに、期待の渋滞はゼロでした。

 水堀、竹田先輩はすでに到着しており、あと7名がこちらに向かっています。入浴後、6時20分に斎藤ご夫妻が到着、6時30分より夕食、7時20分に最終5名が到着して、全員がそろいました。明日の小熊山は朝食後ですが、斎藤恭さんの提案で、明け方に大町公園で夜明けの北アルプスを見に行くことになりました。

 朝のカツサンド、お昼にいただいた竹の子みそ汁、夜はおかず少々(ご飯は食べなかった)、あとはビールばっかりで、夜中にお腹が減りました。宿から徒歩5分のところにローソンがあります。夜中の3時ころ、ひとりでお握りを買いに行きました。物騒ですが、こんなところで強盗が構えていても、商売にならないですよね。無事に行ってきました。

 年よりは(私も含めて)朝が早い。3時半ころから動きが出ます。玄関周辺にゾロゾロ集まっています。夜降った雨はほぼ上がりましたが、やや曇り。車4台で大町方面に行き、山岳博物館の裏、鷹狩山に向かいます。裏山と言っても、標高は1167メートルもあり、北アルプスが右から左までずらりと並ぶはずでした。結果は、ガスでちょこっとだけ。

 宿に戻り、6時半の朝食後、いよいよ小熊山ハイキング、7時半出発。天気予報では9時ころから晴れあがるとのことで、期待が高まります。

 木崎湖の標高はおよそ770メートルで、小熊山1303メートル、標高差は530メートルくらいです。ちょろいもんで、朝飯前に登れると思いましたが、そうでもありませんでした。ちょろいと思って、水もお菓子もなにも持っていかず、辛酸をなめました。

 林道を1時間、傾斜のきつい登山道を30分、予定通り小熊山の頂上には着きました。しかし、ここまででお目当ての北アルプス大展望はゼロです。ガスのせいもありますが、登山道が北アルプス方面にほとんど向いていないのです。しかたないので、もう少し先の「展望台」を目指します。標高100メートルほど下り、再度100メートルくらい登り返したところです。

 小一時間歩いて、その「展望台」に着きましたが、「展望」とは木崎湖方面の「展望」でした。ここでもお目当て鹿島槍様はほとんどお姿を現しません。爺ヶ岳がちょっとだけ。今日の行動はここまでとし、もとの道を引き返すことにします。

 小熊山の上部は、林道と登山道が並行しており、帰りは頂上付近を右から巻いて、林道を下ることにします。この帰りの道で、やっと真打登場です。爺ヶ岳の右側に、ついに双耳峰・鹿島槍様がそのお姿を現されたのでした。もう、うっとり。

 思ったより時間がかかりました。7時半から歩き始めて、もう4時間以上経過です。食料も水も持たなかったワタクシ、ちょっとシャリバテ気味です。タカシ先輩が、カレーパンなどムシャムシャ食べていらっしゃいましたが、実はとてもうらやましかったのでした。キムコさんからアンパンをひとつもらい、とりあえず2〜3時間は大丈夫という状態に戻りました。

 木崎湖が近づき、ようやく終わりが見えてきます。誰もかれもちょっと疲れ気味。こうなると歩きに差が出てきます。なにかの具合でフォームが崩れると、それが原因で膝とか腰などが痛くなることもあります。今さらながらではありますが、上手に下れたら良いですね。

 民宿の最寄り駅・大糸線信濃木崎駅、一日に11本しか電車がありません。民宿に着いたのが12時半ころですが、13時00分の電車を逃すと、次は16時20分です。今回は、マイカーで参加された方の座席を、なんとか融通していただき、全員何脱出することができました。私は、佐久平まで送っていただき、そこから北陸新幹線でピューと帰ることができました。皆様、お疲れ様でした、有難うございました。




写真はこちらです。
 その1:石川さん撮影
 その2:斎藤さん撮影
 その3:和田さん撮影

  以 上