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日程 |
平成27年10月10日(土)〜11日(月) |
参加者 |
観光班 |
43年卒 |
石川(卓) |
44年卒 |
篠原(康)、阿部(佳)、佐藤(あ) |
46年卒 |
鍋田(泰)、石田(博)、小岩井(孝)、茂福(幸)、清水(竹)、平石(充)、三木(洋) |
48年卒 |
斎藤(恭) |
52年卒 |
吉川(寿) |
56年卒 |
玉木(欣)、西脇(信) |
ゴルフ班 |
43年卒 |
鈴木(義) |
44年卒 |
水堀(勤)、竹田(功)、佐々木(寛) |
48年卒 |
斎藤(隆) |
その他 |
佐々木(寛)ファミリー・・・奥様と、ご長男 |
- 今回の企画は、三木洋会長発案により野歩の会50周年の節目の年を記念したもので、滋賀県が舞台となりました。これまでの活動は東京中心に偏っていたとの反省から、西日本のOBGも気軽に参加できるようにとの会長の強い思いによるものです。
- メンバーのほとんどが前期高齢者であることが考慮されて、企画は体力的に無理のない観光とゴルフの2班に分けられました。本報告書は全員で過ごした一日目と、二日目の観光班の行程に絞ったものになります。また、企画にあたっては奈良県在住で滋賀県の地理・歴史にも詳しい篠原(康)さんが全面的に主導、実施されました。篠原さんには深く感謝したいと思います。
- 午後0時半、京都駅八条口中央改札前集合。卒業以来という後輩たちも多く居て(すっかり変わり果てた姿に)誰が誰やら戸惑うばかり。(お互い様ではありますが…)挨拶も気恥ずかしい雰囲気の中、JRと私鉄(京阪石坂線)を乗り継いで三井寺(みいでら)へ。
- 三井寺(園城寺)は天台宗の総本山で、平安時代、第五代天台座主智証大師円珍和尚によって天台別院として中興され、以来千数百余年にわたってその教法を伝えて来たとのこと。広い境内には多数の国宝や重要文化財が収められていて、その規模に一同感嘆。東日本にも古刹と呼ばれる有名な仏閣は数多くあるものの、歴史の古さや時代背景の奥深さなど桁違いのものを感じました。
- 三井寺から徒歩約15分、浜大津港で外輪遊覧船ミシガン号に乗り琵琶湖南岸を約30分遊覧、におの浜で下船しました。大津プリンスホテルは湖岸に聳え立つ38階建の高層且つ高級ホテル。野歩の会史上空前絶後の豪華ホテルでの宿泊に一同、驚きと感動。カードキーで入った部屋は眼下に琵琶湖を、そして遠く比叡山や比良山系の山々を望む位置にあり、しばし絶景に見とれてしまいました。
- 夕食、もといディナーまで時間があったので、本日が宵宮の大津祭の曳山を観に市内に繰り出しました。駅前の各道筋には翌日の巡行を控えた満艦飾の曳山が13基待機しており、曳山の中には笛太鼓を打ち鳴らすものもあってお祭り前夜を盛り上げていました。
- 宴会後は佐々木(寛)さんの力作DVD『青春の思い出-早稲田大学野歩の会』を全員で鑑賞。本人の写真が多かったものの、見覚えのある懐かしい顔が出てくる度にアチコチから歓声が上がり、一同、まるで半世紀前にタイムスリップしているようでした。
- 二日目は午前8時半過ぎにチャーターしたバスでホテルを出発、湖岸の道路を快適にドライブして一路近江八幡へ。篠原康男さんがバスガイドよろしく途中通過する名所旧跡を分かりやすく詳細に説明。その手には手作りの観光マニュアルが…。プロとはかくあるべきと実感した次第。
- 近江八幡(おうみはちまん)は16世紀末、豊臣秀吉の甥の秀次によって築城された八幡山城を囲む、当時としては大商業都市でした。城下には各地から多くの商人たちが移住し、商業が発展しました。水路が縦横に走り、往時の繁栄を偲ぶことが出来ました。現在NHKで放映中の朝ドラはしばしばここでロケされているようです。八幡商人は近江商人(または江州商人)の中核として誕生し、伊藤忠兵衛(伊藤忠商事、丸紅)、飯田新七(高島屋)、堤康次郎(西武電鉄)などの創業者を輩出しています。
- 次に訪れた彦根城は、姫路城と並びその天守閣が国宝に指定されています。1662年完成以来、彦根藩井伊家30万石の所領を有する城として気高い雄姿を誇っています。彦根で最も有名な歴史上の人物と言えば何と言っても井伊直弼。大老として日米修好通商条約に調印しましたが、1860年3月3日、江戸城桜田門外で攘夷派に襲われ、46歳の生涯を閉じたのはご存知の通り。現在は桜の名所として知られており、全国各地から多くの観光客が集まります。
- 本企画の最後は滋賀・岐阜県境に聳える伊吹山登山。日本百名山のひとつですが、標高は1,377メートルで、下から3番目の低さです。高山植物には伊吹山固有種も多く、貴重な自然の宝庫として有名です。その一方、昭和2年2月に観測された11.82メートルの積雪量は世界記録として認定されています。
- 麓からバスで9合目に移動、スカイテラス駐車場から頂上までは約20分の急登攀でしたが、鈍り切った身体には良い刺激となりました。生憎の天気で視界は僅か10数メートル。登山道には固有種のイブキトリカブトやコイブキアザミの可憐な花のほか、毒々しいマムシグサの赤い実も。晴れた日には眼下に琵琶湖、そして遥か東方には北アルプス、中央アルプス、南アルプスの山々が見えるとのこと。残念無念! 山頂で記念(証拠?)写真を撮るも軽装では10℃前後の寒さに堪えられず、早々に下山しました。尚、大津市で高校教師をしている56年卒の玉木(欣)さんは、早朝独りでホテルを発って伊吹山に麓から挑戦、僅か数時間で登頂されたとのこと。9合目で再会しましたが、まさに現役の登山家の風貌に畏敬の念すら抱いてしまいました。
- やや時間に追われましたが、予定通り16時半前にJR米原駅に到着し、一同、別れを惜しみながら帰路につきました。車内では個々に反省会を開いたことは言うまでも有りません。
- 今回の企画は旧友たちとの再会と懇親が主目的でしたが、滋賀県の名所旧跡を訪ねながら日頃ほとんど触れることのない歴史の重みを身近に感じることが出来ました。野歩の会は山歩きが活動の基本であるものの、既に高齢域に入っているOBGは更に齢を重ねることになります。今後も体力に見合った活動を織り交ぜて行く必要があるのでは、と当会長老のひとりとして感じました。
写真はこちらです。
その1(石川さん撮影)
その2(斎藤さん撮影)
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以上 |
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