◆奥武蔵・丸山 センチメンタルジャーニー   

  常盤さんから10月の山行のご報告を頂きましたので紹介いたします。

 
   日 程:  平成27年10月24日(土)  
  天候:  晴れ  
   気温:  この時期としては暑い  
   メンバー:  石川、和田、北島、山本、西山、みお、なぎら、常盤(記)  


 各自、地元駅を6時ころ出発し、西武秩父線芦ヶ久保駅に8時38分に到着しました。暖かく、半そでまたはプラスシャツ1枚という軽装で、ちょうど良いくらい。

 駅前から、芦ヶ久保果樹公園目指して登ります。舗装道路ではありますが、大変な急坂で、林道をダラダラ歩く不快さはありません。登山道と大差ありません。なお、ここでとれる果物は、イチゴ、ブドウ、プラムなどだそうで、ほとんどが休業中。唯一、キウイを販売している農家がありました。

 舗装道路を40分ほど、一汗かいたあたりで、登山道が始まります。広葉樹の好ましい林が続き、山栗がそこらじゅうに落ちていました。親指の先ほどの大きさですが、本気で拾って、ゆでて食べたらどんなものだろうかと思いました。

 小学校4年のみおちゃん、2年のなぎらちゃん、新しいシューズを買ってもらい、なかなか頼もしいスタイルです。山本(杵淵)さんは、半そでを用意してこなかったため、大汗をかいたようでした。

 北島さんは8月にご不幸があり、いろいろと大変だったようですが、久しぶりのハイキングは、良い気分転換になったようです。

 さて私事ですが、一週間前に、17年半という長寿を誇った猫をなくしたワタクシ。いまだ、何かにつけて大事だった家族のことが思い出されます。まあ、老衰に近い亡くなりかたでしたから、ペットロス症候群というほどではないのですが。翌日、ちゃんと動物霊園で供養してもらいました。初七日の供養にも行ってきました。

 石川先輩です。ずいぶん前ですが、18年いっしょだった愛犬、ご自分の腕の中で息を引き取ったのだそうです。ちゃんと桐の棺桶を自作したとのこと。それは何ともすごい。お気の毒でした。

 山本後輩です。11才だったウサギ、これも撫でながら亡くなったそうです。ウサギはほとんどしゃべりませんが、亡くなる直前に、大きな声をだしたそうで、「きっとありがとねと、感謝してくれたのよ」とのこと。

 ずいぶん昔のことだったようですが、各自思い出して、シュンとなりました。まさに、センチメンタルジャーニーでありました。ここで数十年前の○本伊代ちゃんを出したいところでありますが、著作権で怖い目に会いそうなのでやめます。ご存知の方は口ずさんで下さいね。

 芦ヶ久保駅の標高がおよそ300メートル、丸山は960メートルです。子連れのハイキングとしては、かなりハイグレードかと思われます。傾斜がきついところもあり、けっこうつらい思いをして、11時半に丸山の頂上に到着しました。

 冬型の天候であれば、浅間山日光白根山など北の山、西のほうに八ヶ岳、近くには両神山など、奇跡が起これば北アルプスまで見えるはずなのですが、今回はおとなりの武甲山が薄ぼんやり見えたくらいでした。

 丸山の展望広場での昼食。私ひとりであれば、水飲んで、お握りひとつ食べて、タバコを一服して、10分で出発なのですが、ハイキングですから40分くらいかかります。そりゃあそうですね。

 あれやこれやで、もう12時半です。ここから白石峠、堂平山、白石車庫バス停へとコースタイム2時間が当初の予定でしたが、大ショートカットで、大野峠経由で、芦ヶ久保駅へと下ることにしました。

 途中、パラグライダーの滑空地点があり、これから飛び出す準備をしている方がいました。できればテイクオフを見物したかったのですが、命がかかったスポーツなので慎重です。「早くしろよ」と思いましたが、それはこちらの都合。何分かかるかわからないとのことで、あきらめました。

 1時間以上下って、里が見えてきました。100メートルくらい先に、野生のサルが現れました。「みんな、みんな、早く早く!向こうにサルがいるぞ!」後ろを歩いていた子供たちに見せてあげようと思いましたが、パーンという銃声。サルはあわてて逃げてしまいました。

 これは怖いです。きっと下の農家の窓から、ライフルの銃口が鈍く光っていそうです。警戒して身を低くして進みます。ここは寸又峡でしょうか、軽井沢でしょうか。恐る恐る農家の前に出ると、おばさんがロケット花火を持ってニコニコしていました。そうか、そうか、助かりました。

 車道を20分、芦ヶ久保駅に戻り、10分後に発車の西武線に乗車できました。飯能での反省会。今回は駅ビルにある中華料理「日日香(ヒビカ)」というお店を選びました。午後3時ころ、駅前で食事のできるお店がほとんどないので、即座に見つかったのは幸運でした。

 腹いっぱいになり、夕闇の迫るころ、レッドアロー号と普通の急行に別れ、おのおの帰路につきました。奥武蔵の小さな山でしたが、身体のほうも結構腹いっぱいでした。ワタクシ、2週間前の高尾山から無茶下りをして、小さな膝痛を発症しましたが、今回それが悪化。翌朝、モーラステープをベタベタ貼るはめになりました。さて11月は、和田先輩がおいしそうな企画を出してくれるそうです。またまた楽しみです。


写真はこちらです。
1.石川さん撮影
2.和田さん撮影


   以上