|
|
日 程: |
平成28年3月6日(日)重い曇り空 |
|
|
コース: |
小田急線「新松田」駅 − 西平畑公園 − 最明寺史跡公園
− 東屋 − 田代向バス停 − 寄バス停 = バス =「新松田」駅 |
|
|
同行者: |
石川、小柴、中村、阿部、佐藤、三木、北島、和田(記)
|
|
- つかの間の晴れのち、どんより曇の一日。散り始めた河津桜と菜の花の香りが漂う西平畑(にしたいらはたけ)公園。山肌を巻きながら緩やかに登る舗装林道。池を中心に静かに佇む最明寺史跡公園。天気が良ければ展望の山歩き。下山口のバス停でバスを逃し、始発バス停まで歩いた締め括り。雨に降られず、何本かの見頃の河津桜にも出遭えた静かな山歩きでした。
- 1週間前から6日のみ天気が崩れる天気予報。曇りのち雨、降水確率50〜70%。厚い曇空を見て、時期遅れの花見と雨の二重苦は避けたいと思いつつ、終日の雨も覚悟し、家を出ました。低気圧の接近で気温は高く山中は15℃。予想した南風もない、4月上旬の陽気。
9時に桜祭りのパンフレットを片手に駅前を出発。地元の造り酒屋「中澤酒造」の軒下には大きな杉玉(酒林)が見えます。15時までに店に入れば振る舞いがあるようです。東名高速下をくぐるとすぐに公園の入口。入口のピンクと白(突然変異種)の河津桜は思いのほか元気でした。
- 桜祭りは2月中旬から3月中旬までで、今年は2月19日には満開。残念ですが桜は色あせ精彩を欠き、葉桜も多い状態です。林床の菜の花が強い香りを放ち、一帯は春の香りで一杯です。一時晴れ間が広がると草木は輝き、良いことがあるような予感です。
見通しが効けば小田原の街並みから相模湾、街並みを挟み箱根の山々や富士山も見えるのに、と話していると、一瞬、空の高みに白い富士山頂が顔を出しました。早速良いことがありました。
バス停脇の「子どもの館」では「雛のつるし飾り」を展示中。5700個の雛が色鮮やかです。節句の時期だったのですね。天候のせいか、時期遅れのせいか、人出が少ないのに驚きました。
- 積極的なボランティアガイドが、これから向かう最明寺史跡の由来を説明し始めました。鎌倉時代の創建で一時は興隆を極めたようですが、何しろ山奥過ぎて日々の生活物資にも不便し、寺は里に下り廃墟となったようです。諏訪大社でもそうでしたが、高齢者ボランティアがここでも活躍です。
9時50分に「みどりの風自然遊歩道」に向かいます。Aさんが公園奥の農産物直売店でミカンを買いましたので、重たかろうと皆で軽減化のお手伝いをしました。ミカン畑を通るとミカンの皮が山道に沢山落ちています。どうもサルの仕業で器用に皮をむくものだと感心です。
- 鹿よけ柵を潜ると、舗装林道に出ます。植林の山の中腹をクネクネ巡るなだらかな登りです。ウグイスの下手なさえずり、小さなタチツボスミレやシラユキゲシ(スノーポピー)が見られます。ゴルフ場入口への道を分け、まだ蕾もない桜並木が現れると最明寺史跡公園。10時50分。
史跡は松田山山頂の窪地にあり、池の周りにはその時期に素晴らしい花を咲かせる疎林が広がり、とても静かな景色です。唯一の彩りは河津桜のピンク。ちょうど見頃でした。例年4月10日〜20日頃はヤマザクラ、シダレザクラ、桃、レンギョなどが一斉に咲くとのことで、想像するに極楽のような美しさだと思います。
- 池に面し樹林の中に幾つかテーブルとイスがあり、昼食とコーヒータイムです。お湯を沸かし寛ぎます。一瞬通り雨。ほどなく山の上から、そして山の下からハイカーが次々にやってきました。私たちよりさらに年配のグループです。史跡公園以外で出会ったハイカーは2、3名ですから、偶然とはいえ同じ時刻に同じ場所に多くのハイカーが集まったのが不思議です。
- 12時に出発。私はまたトレッキングポールを置き忘れ。歩き始めてから新ハイキングクラブの方々が気づき、声を掛けてくれました。また良いことがひとつ。丘を上ると、箱根の金時山や矢倉岳が霞に浮かんでいます。晴れていれば富士山を眺めながらの山歩きでした。灌木の間を辿ると東屋で、鍋割山から高松山、大野山への山並みを望み、標高差200mの下りに入ります。最後の数十mはきつい下りで、雨の日は注意が必要です。
下り終えた先の「みどりの風展望台」からは鍋割山塊に囲まれた寄(やどりき)の街並みや小田原ゴルフ倶楽部コースが見えました。ここから先は山の中腹をなだらかに下って行くだけです。
(西平畑公園と田代向間の山道は、昭文社の最新の地図には記載されていますし、標識は完備されています。)
- 予想外に早く田代向(たしろむかい)手前に到着。私は14時45発のバスを考えていたのですが、13時45分発のバスに間に合いそうです。間に合えば中澤酒造の振る舞い酒を飲めます。皆小走りしましたが、5分差でバスに乗り遅れ、ドッと疲れが出ました。周囲に何もないバス停で待つよりも、何かありそうな始発の寄バス停に向かいます。寄まで徒歩10〜15分と踏んだのですが、登り道を30分も歩くことになりました。
皆さん、本当にお疲れ様でした。
- 丹沢は杉や檜の山々なので、事前に花粉対策でマスク持参をお願いしました。当日は気温高いが風はなく、杉花粉が飛んでいるように見えません。ところがIさんは大変難儀され、写真を撮るどころではありませんでした。
- 寄バス停脇には、酒屋と公園管理センター内には食堂がありました。冬の美ヶ原取材のTVを見ながらビールを飲み、地元の農産物を買い、バスで新松田駅へ向かいます。駅前はここ数年で変わりました。駅前にできた新しい海鮮居酒屋で打ち上げです。
中澤酒造の「純米吟醸松美酉(まつみどり)」とビールで乾杯。伝統の手法で造られた日本酒の良さです。私は雨に降られず、よかった、よかったと少し飲みすぎました。16時半頃に電車に乗り込みます。自宅最寄り駅に降り立つと、外は本降りの雨。花見は残念でしたが見頃の河津桜に出会え、早春の小山を歩き、小さな良いこと尽くしの1日でした。
写真はこちらです。
|
|
|
以上 |
|
|
|