◆「小柴さんの高尾山300回記念ハイキング」報告 

  和田(則)さんから10月の山行のご報告を頂きましたので紹介いたします。

 
  • 平成28年12月10日(土)快晴・暖かい
  • コース:京王線・高尾山口駅 − 稲荷山コース − 高尾山頂 − 1号路 −(ケーブル駅手前から)
         − 6号路・琵琶滝 − 高尾山口駅
  • 同行者:小柴、石川、鈴木、中村、阿部、佐藤、三木、平石、斎藤(恭)、常盤、北島、鎌田、和田(記)




  • 小柴さん(43年卒)の高尾山300回登山を記念するハイキングは、初冬の快晴無風の中、皆のペースも合い、楽しく心地よい山行となりました。山頂ではシャンパンで乾杯、下山後の祝賀会(打上げ)ではワインとピザと歓談で達成を祝いました。

 (発案とコース選び)
  • 記念ハイキングの発案は黒川鶏冠山での打上げの席で、同期の石川さんからでした。コース設定は高尾山の様々な魅力を満喫できるようにと小柴さんが選定。
    自然林の尾根歩きで展望の山頂へ、山頂から高尾山の文化財・薬王院を練り歩き、表参道(1号路)の一部を下り、最後は沢コースの6号路・琵琶滝へ下るという、バラエティに富み、ストレスを感じない山道です。
  • 300回というのは個人としても、私たちの会にとっても「偉業」にあたります。「偉業」というと難波さん(旧姓田中)ですが、山の楽しみ方は様々あり、山との接し方もそれぞれです。ひとつの山を数多く歩くと、気づかないことに気づき、見えないものが見えてきて、それが楽しみとなります。心からお祝いしたくなりました。
  • 小柴さんが会の山行へ参加するようになったきっかけは、昨年5月「善光寺御開帳参詣と小熊山ハイキング」です。
    次は昨年11月「名倉金剛山から東尾垂の湯」。「高尾山しか登ったことないのですが、大丈夫でしょうか」とのメールが届き、「まったく問題ない。物足りないくらいの山歩きです」と返事をしました。
    その後、「鎌倉アルプスと市内散策」、「河津さくらと自然遊歩道」、「裏高尾ハイキング」、「日向山ハイキング」、「黒川鶏冠山」と、ご自身に合った山を軽快に歩かれています。

 (記念ハイキング)
  • 紅葉時期ほどの混雑はなかったが、稲荷山コースは登山口からハイカーの列が続きます。最初の急登でひと汗かく頃にはハイカーもまばらとなり、私たちのペースで歩けました。常緑林と落葉林の尾根道や明るく広がる大展望に満足です。
  • 急な木階段200余段を登りきると高尾山頂、11時。人は多かったが、展望台からは丹沢の山々、雪の富士山のほか、はるか遠く白根三山の白い稜線を見つけ、感激しました。
  • 中村さんは、自宅の私用を済ませ山頂で合流予定でしたが、携帯で連絡が入り、打上げで合流に変更です。しかし、携帯でのやり取りがラフだったため、中村さんはケーブルで薬王院に向かい、私たちに遭えず1号路を下山、打上げ店でひとりアルコールも口にせず、ひたすら待つこととなりました。
  • 山頂で小柴さんのお祝い。適当な場所がなく木陰の階段下でシャンパンを開けました。背負ってきたシャンパンを開けるのに緊張、うまく開くと皆から笑顔がこぼれます。「小柴さん、おめでとう」。
  • 11時30分、薬王院を通り下山。参拝客やハイカーでにぎわっています。1号路のケーブル駅手前から6号路の琵琶滝へ直接下る、岩石が多い常緑樹の、急な坂道に入ります。琵琶滝に出るとケーブル清滝駅(麓駅)はすぐです。祝賀会のイタリア料理店「ふもとや」前で、やっと中村さんに会えました。13時30分。中村さん、お待たせ、お疲れ様でした。

 (祝賀会)
  • テーブルの仕切り板にお祝いの垂れ幕ならぬ、垂れ紙を張り、お祝い会がスタート。石川さんが制作した垂れ幕紙に、皆でお祝いの言葉を添え書きします。いつもの歓談後、小柴さんから挨拶をいただきました。

 (300回達成にあたって−小柴さんの挨拶−)
  • 本日は大勢の方に、盛大にお祝いしていただき、最高の記念登山になりました。
    細かく色々なことまで準備、企画していただき、本当に有難うございました。
    皆さまに感謝の気持ちで一杯です。

    15年前、車を利用している私は、もっと歩かなければ、と思いましたが、近所を散歩する気にもなれず、ならば月1回ぐらい高尾山に登り、新鮮な空気でリフレッシュ、と始めたのです。近所の友人と「生きているうちに100回」と決め、スタートしました。当時は真夏や真冬は行かず、100回までに8年かかりました。

    でも意外に簡単にクリアでき、まだ元気で生きている、では200回をと。その頃から、同行者は体調が悪くなり、一人で行くことが多く、ペースも上がりました。
    200回までに4年かかりました。

    更に300回を目指すこととなり、科学博物館のボランティアの仲間の応援もあり、ますますハイピッチに。その頃から、高尾山を「高尾山総合病院」と名付けて、元気をもらう病院通いとなりました。この100回は3年で達成したので計15年です。
    このペースで歩ければ、400回、500回も6年後、77歳でまだ大丈夫かな?と挑戦する決心を固めました。

    最近は月3回で、同行者がいれば、誰とでも。200回記念の時、一緒に登った長野、高遠町の友人が妙に高尾山が気に入り、その後、月1回ぐらいご一緒です。

    一人の時はいつも同じコースで、タイムに挑戦です。そのときの混雑状況などで、今日はいける、と思ったときは、途中時計は見ず、無休憩、無給水です。最近では、今までの最短の55分には遠く及ばず、64分、67分でがっかりです。

    好きなコースは、タイムに挑戦するコースで、6号路を登り、沢には入らず、左に巻いて、稲荷山コースにでて、最後に230段を登ります。下りはそのときの気分、お天気に任せて様々です。

    四季折々、高尾山の魅力は、春は、3号路のスミレやラン。初夏は6号路の石斛(せっこく)の花。夏は、細い幹でやっとこらえているような大輪の真っ白な山百合。秋は、稲荷山コースの山道両脇いたるところの、赤・白・黄・茶色の大小さまざまキノコ。そして真冬には山が風化されて崩れていく音、山椿の真っ白な木肌と花。
    耳を澄ませばキツツキの音。更に自然林としての風格ともいえるような、風雨になぎ倒され、そのまま朽ち果てていく大木の有様、挙げていけばきりがありません。

    こう話していると、すぐにでも、400、500回を目指して、始動したくなりました。そのとき、また皆さんにご一緒していただけるよう、高尾山にお祈りいたします。
    (当日の挨拶に、その後のコメントを加筆しました)
  • 小柴さん、無理をせずマイペースで、ご自身の山歩きを満喫してください。400回目、500回目をご一緒できることを楽しみにしています。また、会の山行にもご同行ください。

 (飲み足らない面々)
  • 15時解散。「明るい中、帰れない」と飲み足りない数名は、中央線のある駅前の居酒屋で2次会。ジョッキ緑茶ハイが100円という低価格の嬉しい店。18時に宴会を終えて店を出ると、外はビュービューと冷たい北風が吹き荒れていました。真冬の前触れがやってきました。


写真はこちらです。
1.石川さん撮影
2.斎藤さん撮影
3.和田さん撮影


   以上