◆「高尾・明王峠越え」報告
 
 

 
日 程:平成29年9月24日(日)曇りのち晴

コース:中央線「相模湖駅」− 与瀬神社 − 矢の音 − 明王峠 − 堂所山 − 関場峠 −小下沢林道 − 小仏バス停 =バス= 中央線「高尾駅」

同行者:石川、小柴、中村、阿部、三木、平石、石井(啓)、北島、鎌田、和田(記)


■厚い曇り空が昼前から晴れに、気温は20、21℃。湿気があり汗をかいた秋のハイキング。明王峠を南側から北側へ越える山道は記憶違いで植林帯は少なく、高尾・陣馬の中でもハイカーが少ない。展望は得られず、蝶にも遭えずの、ないない尽くしであった。が、多くの秋の花に出会え、心地よい反省会で締めた。「ほんの少し骨のある道」は最後の林道歩きだった。翌々日から筋肉痛となった。

(山に入る)
■体を動かしたい人、時間のある方が10名も集まった。
予報では天気は回復に向かい9時頃から快晴とのこと。8時40分、曇り空で相模湖駅から民家をすり抜け線路脇を歩く。最初から急な階段を登ると神楽殿もある与瀬神社。思い描いた秋の山歩きは気温が低めでカラッとした一日。だが現実は、久しぶりの汗かき山行。民家が近い落葉林の山には中身が空の山栗やクルミが沢山落ちていた。ひと汗かく頃に相模湖や石老山を望める展望地に出て休憩する。

(秋の花)
■急な山道でもうひと汗かくと、尾根に乗った。管理された植林の中を平坦な尾根道が伸びている。後方から二人連れの3、4パーティに抜かれた。小さなザックで足取りも軽い。太平小屋跡からふたたび急な山道で、シロヨメナ、ツリフネソウ、シモバシラなど、秋の花が目についた。

(明王峠)
■10時30分頃、陽が差し始め山の中が明るくなった。林道を越え階段道を登ると明王峠(標高740m)に到着、11時。40分ほど昼食タイム。食事をとるハイカーが多い。富士山の展望茶屋で有名だが周囲は雲で何も見えない。
縦走路に入るとハイカーよりもトレランナーが多い。11月上旬、トレラン大会の開催ポスターがあった。彼らが走ってくるたびに、足を止め道を開け、通り過ぎるのを待つ。まるで車も通る狭い商店街を歩いているようだ。

(関場峠)
■すぐに縦走路から分かれ、堂所山(どうどころやま・731m)に向かう。この時期は樹木が茂り展望は得られない。ここから先はハイカーとほとんど遭わなかった。私の好きな山の下り道なのだが、夏を越えた草木が覆いかぶさり、風景に晩秋・冬・早春の軽快さがない。ザレた急坂を注意して下り終えると関場(せきば)峠、13時。やはり樹木で展望はなかったが、風が抜け心地よい。

(小下沢林道)
■峠のすぐ下が小下沢(こげさわ)林道の終点。あとは沢に沿って1時間40分の林道歩き。おしゃべりしながら下るが林道は長い。一昨日の風雨で落ちた未成熟なアケビの実、山栗やドングリ。上を見上げアケビを探すが見つからない。
路肩のツリフネソウ群落、ヨメナ、ノギク、ミズヒキなどが単調な林道に彩を添えていた。今の時期はアゲハ蝶が飛んでいるはずだった。しかしアゲハはおらず、石川さんはテンションが上がらない。この林道は落葉樹が多いので新緑時や紅葉時はそれなりに楽しめる。景信山小下沢登山口(ザリクボ)で休憩。日本山岳会の森林活動山荘は閉まりトイレも使用不可。

(打上げ)
■夏草に覆われた「木下沢梅林」脇を抜け、大下(おおしも)バス停に到着。座れる保証はないが確実にバスに乗るため、隣の始発バス停「小仏」まで歩く。疲れた体に鞭を打ち、緩やかな登り坂をフウフウ言いながら、15時10分発バスに乗車した。
高尾駅北口の酒・食事処「あさかわ食堂」に入る。千切れたのれんは新調されていた。小さな座敷を除き満席だったのだが全員が入れて運がよい。冷えたビールとうまい地元豆腐で乾杯。火照った体を冷やし、日が高いうちに店を出た。思いのほか安かった。

  以上