|
- 日 程
- 平成29年12月9日(土)快晴
- コース
- 中央本線「相模湖」駅 − 相模湖畔 =渡し舟= みの石の入り江 − 石老山登山口 − 大明神展望台 − 石老山 − 顕鏡寺 − 石老山入口BS =バス= 「相模湖」駅 (下山バス停を変更)
- 同行者
- 石川、小柴、中村、阿部、佐藤、三木、平石、石井(啓)、斎藤、和田(記)
|
|
|
■快晴無風。相模湖を渡るミニ舟旅は船長の話に耳を傾け、湖上の景色を楽しんだ。植林の中、急登の連続で飛び出た大明神展望台は開放感に溢れていたが展望は今ひとつ。小さなこぶを幾つも越えてたどり着いた山頂。ハイカーたちで年の瀬の賑わい。後半は緩やかに下り道、顕鏡寺経由で帰路についた。変化ある低山ハイキングだった。
(快晴無風)
・久しぶりに天気を心配することなく当日を迎えた。かなり冷え込むとの予報だったが晴天でさほど寒くない。登山口では0℃、日中は4〜5℃。
駅周辺は紅葉が残る山々。相模湖へ下ると日蔭には霜が降りている。青空の下、明るく広々とした湖を眺めると旅行気分になる。予約した貸し切りの渡し舟に乗り込み、10分間の舟旅に出発。
・石老山の一般的なコースは、顕鏡寺から入って大明神展望台へ下り、バスで駅に戻る。物好きが渡し舟を使う。山麓の渡し舟乗り場でドラム缶を叩くと、小舟で迎えが来る。
大明神からの急な下りを避けるため逆コースとしたのだが、朝の利用は想定外とのこと、予め予約を入れた。
(船長の話)
・前日の雨と朝の陽光で湖畔の木々は瑞々しく、冷気に包まれた湖面を進むのは気持ち良い。船長から石老山の成り立ちや山名の由来、ダムの完成以前は桂川渓谷沿いに鎌倉街道が通っていた話をお聞きした。
・この山は海底が隆起しできた礫岩(れきがん)の山。小柴さんによると礫岩にはしばしば化石を含むという。顕鏡寺を建てるとき古い岩が多いことから「石老山顕鏡寺」と命名し、寺の名称が山の名前となったようだ。
入り江が近づくと、湖面に朝霧が漂い何とも言えぬ美しい景色が広がった。思わぬ光景に巡り合えて嬉しい。
(急な登山道)
・霜が降りた船着き場に慎重に降り、湖に消えた鎌倉街道を車道まで登り返し、キャンプ場方面に向かう。ヒノキ林は冷気だまりで気温は0℃。登山口を9時45分出発。いきなり植林の急登が始まり、大石がゴロゴロした山道には力が入る。「大明神展望台」まで40分の辛抱。ヒノキ林から葉を落とした自然林に変わると展望台だ。10時30分着。
(大明神展望台)
・澄んだ青空の下、大パノラマのはずだったが、周囲の樹木が成長し、かつての展望は1/3程度になっていた。大誤算。展望の本命だったので残念。気持ち良い展望台でスカイツリー、高尾から陣馬山、生藤山。権現山、扇山などを望み良しとする。小枝の先には、白峰三山だろうか、荒川三山だろうか、真っ白な南アルプスの峰々。雲の間からわずかに頂を見せる富士山。10時55分出発。
・山頂に続くヒノキ林の稜線には、小さなピークが7、8もあり、まるで八ツ峰のようだ。20m登り10m下り、と徐々に高度を上げて、11時50分、山頂に到着。
(石老山山頂)
・広い山頂で20人ほどが昼食をとっていた。私たちがテーブルを確保するのと前後して顕鏡寺方面から次々とハイカーが登ってきた。概数100名、お山は満員だ。
「ヤッホー、ヤッホー」と小学低学年の子供らの元気な声が響く。久しぶりに聞く「ヤッホー」は話題になる。周囲ではランチの準備が始まった。おでんを作る若者パーティ、ワイン2、3本に、チーズやパンを並べる中高年グループ。年の瀬の低山ランチは賑やかで華やいでいた。
・富士山はほとんど雲に隠れ、丹沢・大室山の大きさが目立った。北面に雪をつけた丹沢だが、蛭が岳の隣、鬼ヶ岩ノ頭に「白馬の雪形」はなかった。
(山頂は何メートル?)
・案内を作成中に気づいたのだが、石老山には標高表記が2つある。私が持っている「山と高原地図」では694mの表記。国土地理院の地形図では702m。現地には既存表記の上にプレートを貼り付けた702mの山頂標識と、藤野町の694mの標識の2種類。
三角点が694m、一番高い地点が702mのようだ。最新の「山と高原地図」では山頂702m、三角点694mと両方を表記。
(融合平見晴台)
・12時20分に下山。急坂の前半と異なり後半は植林の中を緩やかに下る。歌人・柳原白蓮がお気に入りだったという「融合平見晴台」。相模湖を挟み陣馬山から生藤山へ続く稜線、権現山の奥にひときわ大きな三頭山。さらに奥には雲取山が聳えていた。
(桜山展望台)
・分岐で桜山コースに入り、落葉広葉樹林の明るい林を下る。石川さんが足さばきを誤り、足の筋肉を傷めた。休んだのちゆっくりと下る。「桜山展望台」は屏風のように立ち並ぶ南高尾山稜と麓の津久井や津久井城山からなる一大パノラマだ。
(顕鏡寺と白蓮)
・いまだ紅葉のモミジをくぐると、「石老山顕鏡寺」、13時30分到着。夕方、用がある石井さんとここで別れた。お寺にはNHKの朝の連続テレビ小説・平成26年の「花子とアン」に出てきた柳原白蓮の墓がある。墓碑には「・・白蓮・・」と刻まれていた。白蓮はこの地をとても気に入り、晩年を過ごしたという。
(麓を歩く)
・大岩奇岩の間を縫う「表参道」を滑らないように下り、初冬の明るい麓集落をバス停に向かった。先にバスに乗った石井さんからバス情報を受け取ったのだが、バス停手前100mで乗り遅れる。次は40分後。石老山入口バス停の陽だまりで、石老山山頂部に沈みゆくダイヤモンド石老山を見て、14時59分のバスに乗った。
・打上げは八王子。中村さん、三木さん行きつけの店「やきとり金太郎」。開店前だったが店を開けてもらう。石老山は名前のごとく大石や奇岩の山だが、穏やかな一日でした。
|
|
|
以上 |
|
|
(写真集に写真を掲載しています。あわせてお楽しみください。) |
|
|