◆「新年登山・逗子から鎌倉へ」報告      

 
日程:2018年1月14日(日)快晴

計画立案:和田

メンバー:中村、水堀、阿部、佐藤、三木、沼田、浜田、北島、鎌田(記)

コース:JR「逗子」駅-逗子海岸-披露山(ひろやま)-大崎公園-法性寺(ほっしょうじ)-まんだら堂やぐら群(非公開中)-名越(なごえ)切通し-お猿畠の大切岸(おおきりぎし)-パノラマ台-衣張山(きぬばりやま)-報国寺-旧華頂宮邸(きゅうかちょうのみやてい)-鶴岡八幡宮-JR「鎌倉」駅



<前置き>
 先週に引き続き報告書担当させていただきます、鎌田です。日曜日はいつも2人の息子(中1、小1)の相手をしていて、なかなか野歩の会の行事にも参加できずにいるのですが、今回はどうしても行きたかったのです。神奈川景勝50選巡りをしている私にとって、逗子の披露山(ひろやま)は行かねばならぬ場所であり、また、報国寺は私が鎌倉で一番好きな和の空間です。その2か所が徒歩でつながるなんて、ああなんて素敵。企画者の和田さんに間違って2回も参加希望のメールをしてしまいましたよ。先週の鷹ノ巣山の筋肉痛がやっと治ったばかりですが、コースタイムはたった3時間だっていうし、一駅分歩くだけだよね。
 いざ逗子・鎌倉へ!


<リーダー変更について>
 リーダーの和田さんが直前に参加できなくなり、リーダー役は和田さんから説明を受けた三木さんが引き継ぎました。今回のコースは市販の地図も無い、和田さんのオリジナルプランであったため、現地で和田さん無しではルートの判断が難しい場面もありました。しかし、三木さんは道行く通行人などにフレンドリーに話しかけたり、他のメンバーとも柔軟に相談したりして確認し、結果的に大きく道を迷う事はありませんでした。さすがです。


<和田さん作成の概略マップ>




以下、行動記録です。


<逗子海岸>
 スタートはJR逗子駅から。予定通りまずは逗子海岸を目指し歩き始めました。まもなく朝日でキラキラな逗子海岸に到着。登山靴で歩く砂浜、歩きにくさが心地よい。今日はここ海抜0mから登り始めるのです。雲一つない快晴で、無風。ちっとも寒くありません。この海のキラキラをどうやってカメラで撮ったらいいかと浜田さん。それは私にも分かりません。心の目に焼き付けるのです。



<披露山(ひろやま)>
 砂浜歩きが終わり国道134号線を歩き、「蘆花之故地」という看板の場所から披露山方向に入りました。あっという間に披露山頂上(標高92m)に到着。昭和レトロな感じがかっこいい展望台からは、富士山の素晴らしい眺め。日本人で良かった。私は神奈川景勝50選の碑の前で写真を撮っていただきニンマリ。披露山公園はミニ動物園があり、体を寄せ合って寒さをしのぐ猿が可愛かったです。



<大崎公園>
 披露山を後に、サクサク進みます。そうです、今日はまだ先長いのです。披露山といえば高級住宅地です。有名な設計者が作ったに違いない立派な邸宅が並ぶ中、「大きすぎる家も大変よね〜」とかぶつぶつ言いながら歩く我々。
 大崎公園からは眼下に逗子マリーナと、そのまわりにヨットなどがたくさん見えました。少々風はありましたが、ここでお汁粉タイムとしました。私は粉末のお汁粉をお湯で溶かして食べるのだとばかり思っていたら、中村さんが「これが重いんだ」と言っておもむろに取り出したのはビニールで密閉包装された生あんこ(大2袋)ではないですか。そして、サトウの切り餅。あうんの呼吸で日本茶を沸かしはじめる三木さん。ああ、山と食欲と私。幸せ〜♪



<法性寺(ほっしょうじ)>
 さて、次の目的地に向かいます。普通の市街地、狭い道などを、車を避けながら歩きます。法性寺の山門にたどり着きました。ここは水堀さんの土地勘や方向感覚が活きます。そして、車道登りの後、法性寺の奥の院にたどり着きました。なんて素敵な山寺!なんで和田さんはこんな隠れた名所をご存じなのでしょうという話題に。すぐに奥の院の脇にある山王大権現への急階段に取り掛かりました。山王大権現は金色の五重塔。記念写真、記念写真。あれ、沼田さんがいない?もしかして落ちた?そんなはずはない!
 もちろん沼田さんは奥の院でニコニコして待っていましたよ。



<まんだら堂やぐら群(非公開中)>
 ここからはうっそうとした登山道になりました。まんだら堂やぐら群は非公開中とのことでしたが、立ち入り禁止の柵越しに、十分すぎるほど見えました。石壁に掘られた石灯篭が並んでいます。ただし、いかんせん非公開中ですから、これらに関する説明標識がありません。帰ったらググってこれらが何者のお墓なのかなど調べなきゃもったいないですね。



<名越(なごえ)切通し>
 鎌倉には7つの切通しがあるそうで、そのうちこの「名越(なごえ)切通し」が最も昔のままの姿で残っているとの事。なるほど、馬が通れるか通れないかの狭さのV字地形で、これは「The 切通し」といえる場所。この場所で、親切な観光客の方に、我々全員の集合写真を撮っていただきました。



<お猿畠の大切岸(おおきりぎし)>
 でこぼこの崖地です。看板の説明書きには、もともと採石所だったと書いてあります。崖が良い感じで風防であったのと、眺めが良かったのとで、この場所でお昼ごはんにすることにしました。今度はおもむろにレギュラーコーヒー10個パックを取り出す中村さん、ステキすぎる。先ほどのお汁粉休憩に続き、女性陣からコーヒーに合うお菓子を頂戴しました(すみません、夢中で写真を撮っていて、どのお菓子をどなたから頂いたか定かでなく・・・)。淹れたてのコーヒーに甘い洋菓子、うまーい。
 近くのウッドチップの広場をマウンテンバイクで遊ぶ人たちや、やや向こう側に見える謎の洋館のことなど、話のネタは尽きません。



<パノラマ台>
 パノラマ台行く?行くよね? ・・・正直、景色に関してはすでに満腹気味であったのでありますが、せっかくだからコースを全うしましょうよ。パノラマ台はハイキングコースから少し入ったところにある展望台。短いピストン、数分で到着したそこからは、ややかすんできた富士山はもちろんですが、鎌倉の街も良く見えるなかなかなロケーション。私の息子たちのような年頃の子どもたちも登ってきました。



<衣張山(きぬばりやま)>
 いったん車道に出て、左側一面桜の木の遊歩道を歩き、アップダウンのある登山道に入ります。山頂まであと12分の看板・・・長い12分だなあと思いながら歩いていたら、ついに着きましたよ。本日の最高地点、衣張山(標高121m)です。衣張山山頂の看板って無いのですね。しかし広くて眺めの良い山頂は居心地抜群。南側から東側が開けていて、伊豆諸島から天城、箱根、富士、丹沢、奥多摩までよく見えました。意外にもかっこよく見えたのは、丹沢の仏果山など。報国寺のすぐ裏に、こんないい展望台があったとは・・・



<報国寺>
 衣張山からテクテク下ると、まもなく車道に。報国寺、もうあらゆる場所が絵になる美しい場所。枯山水、切られてもなお生きるイチョウの木、鐘衝堂、大好きです。ここには有名な竹林があるのですが、今回は行きませんでした。先を急ぎます。



<旧華頂宮邸(きゅうかちょうのみやてい)>
 報国寺の少し先、いかにも洋館という感じの洋館が現れました。15時の閉館時間ギリギリでしたが、なんとか庭を見せていただくことができました。芝生と(今は咲いてないけど)素敵な薔薇の、立派な洋風庭園でした。報国寺の竹林は見られなかったけど、代わりにここを見る時間が出来たのですから、結果オーライです。



<鶴岡八幡宮>
 さて、いよいよラストスパート。鯉の泳ぐ滑川(なめりがわ)沿いから、裏道に入り、混雑を避けて鶴岡八幡宮に到着です。そう、今回の趣旨は新年登山でもあるわけで、初詣しなきゃ。ここで地元の浜田さんと別れましたが、なかなかな混雑の中、無事参拝を済ませることができました。今年も素晴らしい山とたくさん出会えますように!



<反省会>
 小町通りを少し入ったところにある「美水(みすい)」という饂飩屋で、懐メロをBGMに熱く飲みました。3万歩弱を示す歩数計アプリを見せ合うメンバー。和田さん計画の欲張りなコースをほぼ完歩できた充実感は、疲労感に勝る格別のモノ。ほろ酔いで帰る小町通りの、寒いからこそ暖かい灯りの誘惑。素晴らしい一日に、乾杯。

 
 
 


<タイムテーブル(カメラのEXIF情報による)>

JR「逗子」駅 9:00
逗子海岸 9:13
披露山(ひろやま)公園入口 9:33
披露山 9:54-10:05
大崎公園(お汁粉休憩) 10:26-11:10
法性寺(ほっしょうじ) 12:01
山王大権現 12:12
まんだら堂やぐら群(非公開中) 12:32
名越(なごえ)切通し 12:35-12:40
お猿畠の大切岸(コーヒー休憩) 12:53-13:30
パノラマ台 13:40-13:42
衣張山(きぬばりやま) 14:03-14:20
報国寺 14:39-14:47
旧華頂宮邸(きゅうかちょうのみやてい) 14:55-15:01
鶴岡八幡宮 15:30-15:44
美水(みすい) 15:55-17:23
JR「鎌倉」駅 17:29



(他の写真を写真集に掲載していますのであわせてご覧ください。)
 
   以上