◆「小坂志川を変更し、五日市・あじさい山と金比羅山」報告 

 
<日 程>
平成30年8月25日(土)快晴、猛暑

<コース>
JR五日市線「武蔵五日市」駅 −(0:50)− あじさい山入口 −(0:30)− 林道−(0:10)− 金比羅山 −(0:10)− 林道入口 −星竹林道(1:00)−「瀬音の湯」 =バス =「武蔵五日市」駅 ( )内は実歩行時間。 

<同行者>
中村、阿部、佐藤、三木、平石、斎藤(隆)、斎藤(恭)、北島、和田(記)
 


(概要)

■小坂志川中流ウォータートレッキング(WT)の予定だったが、台風20号が23日から24日にかけて四国・中国地方を通過。その影響で丹沢、奥多摩、奥秩父などに200mm程度の大雨が降るとの予想。WTを中止し、五日市周辺の低山歩き(金比羅山468m。標高差300m)とした。

■天気は快晴。ところが暑さがぶり返した25日、奥多摩の低山歩きは「辛い暑さ」と「激しい日差し」と「不快な湿気」と「息苦しい熱風」との戦いだった。東京は36℃、「危険な猛暑」。山中は29℃だが風がない。3時間30分の山歩きは中高年には厳しいものとなった。救いは「瀬音の湯」で汗を流し、生ビールをおいしく飲めたこと。反省の多い夏山ハイキング、これで私の「平成最後の夏山」は終わった。

■2年前の8月山行・奥多摩御岳山は突然現れた台風の影響で肌寒い雨の山行となった。御岳山の涼しさが記憶の奥深くに残っていたのか。暑いので30才半ばから夏の低山歩きは控えていたのに、この企画時は暑さのすごさを忘れていた。



(「あじさい山から金比羅山」の企画)

■汗をかく夏、下山後は日帰り温泉。ストレスがかからず駅から歩ける2、3時間の低山歩きはないか。駅の北方に50年の歳月をかけ山にあじさいを植え続け、地元観光名所となった「南沢(さんの)あじさい山」がある。シーズンは終えているが訪れたい山。そこと金比羅山と温泉を結び付けたい。

■あじさい山から金比羅尾根の金比羅山(468m)へ登る。金比羅尾根は御岳山の隣にある日の出山から五日市の街中まで続く、緩やかで長大な尾根。地元のN氏の子どもの頃の遊び場、今も足慣らしに通う山。金比羅山近くから西に延びる支尾根の山腹を緩やかに巻く林道を使い「瀬音の湯」に出る。私の登山地図には破線もついていない。

■誰も思いつかないであろう企画だったが、駅観光案内所のパンフに「紫陽花登山コース」として紹介された地元PRコースで、びっくり。気楽に楽しめるに違いない。



(武蔵五日市駅)

■当日は猛暑、最高気温は東京が36℃。八王子は37℃、青梅は38℃。武蔵五日市駅を降りると、頬が焼け頭がクラクラする。五日市の夜祭り「ヨルイチ」の幟が翻る。川遊びのライフジャケットを着けた子供たちがはしゃぎ回る。駅前の檜原街道は盛夏が似合う百日紅の街路樹が続く。花笠の形に刈り込まれた赤・桃・白の花は華やかで青空に映えていた。



(住宅地から山間部へ)

■8時25分、出発。日差しは強く湿気がある。あじさい山までずっと登りの舗装道。風がないので道路脇を右へ、左へと木陰を求め歩く。私は体調がもう一つ、沢山の汗をかいた。



(南沢あじさい山)

■あじさい山入口近く、道端で紫陽花の世話をしている老人がいる。声をかけると、あじさい山を作った南沢さんだった。あじさい山から金比羅山へ登らせてもらう旨挨拶し、満開時期などを尋ねた。



(金比羅山へ)

■あじさい山入口にある南沢さんの自宅庭先で休憩、トイレタイム。汗はかくし喉が渇いた。9時25分、気合を入れて出発だが気合が入らない。湿気で体がだるい。6月後半には美しい紫陽花の小路だろう園内を直登する。植林の山はいくらか涼しい。足元に小さな2枚花弁のピンクの花が咲いていた。気になり調べるとハグロソウという。急な山道は階段道となり突然、林道に出た。

■林道の上にはコンクリート橋が架かる。橋は金比羅尾根道で、橋の下を潜り林道を進むと「瀬音の湯」に行く。私達は橋の脇から尾根に上がり、しばし陽が当たらぬやや快適な森の尾根を進む。10分ほど先に「金比羅山、便所あり」の道標があった。古風な表現の標識が山頂の目印だった。10時15分。

■山頂部は琴平神社のほかに森が開かれ東屋とトイレがある。痛いほどの日差しとムッとする暑さに東屋に逃げ込むが時折吹く風は熱風だ。昼食だが食欲がない。山頂からしばらく下ると五日市の街を展望する見晴らしだが、行く気も起きない。



(星竹林道)

■林道まで戻り「瀬音の湯」を目指す。適度な下り道で陽気が良ければ快適な道だ。日差しは益々強く、植林の蔭を拾い歩く。男性陣は目の前のビールが気になり急ぎ足。私は里が近づくとペースが速まり疲れが増した。



(瀬音の湯)

■秋川の河原で家族連れ、若者たちが水遊びをしている。川水に足を浸けたいと切望。小橋を渡り小さく登り返すと、リゾート風のしゃれた温泉建物と宿泊施設が並ぶ。
11時45分、「やっと着いた!!」は実感だ。ビールは二の次の面々は入り口脇の氷屋で、言い尽くせないほどおいしい本物のイチゴソースかき氷で体を癒した。

■13時34分発のバスに乗ることにし、風呂と食事へ。水分補給して風呂に入る。露天風呂は外気が暑くて入っていられない。露天風呂脇の水風呂はぬる湯だ。春秋の屋外テラスは素晴らしく快適だが今は熱風で外に出られない。
エアコンの効いたレストランに入り、生ビールで乾杯。瓶ビールで乾杯。火照った体に最高。生ビールがこんなにおいしいと思ったことはない。

■残念だったのはこの店は定食のみ、日中はつまみがない。そば〇〇定食を頼み、皆でつまむことにしたが定食そばが出てこない。多くの客は車なので時間に融通が効く、私達は時間制限のあるバス利用者。融通を聞かせてほしいがそうはいかない。最後は注文品をキャンセルし建物脇のバス停に向かった。

■五日市駅に出て、男性陣は立川駅周辺で飲み直す。14時30分頃の飲み屋探しは鼻利きのM氏頼り。居酒屋を見つけ、思う存分に飲み食い。私は気持ちよく眠りこけてしまった。



(反省)

■睡眠不足や体調不良がいる高齢者?のハイキングとしては少し過酷だったとの声。記憶の範囲ではこの暑さでの山歩きは過去になく、記憶に残るハイキングとなったとの感想。

■当日の天気や暑さは予測できない。中高年には厳しすぎる、真夏の低山歩きは避けること、肝に銘じた次第です。
酷暑の中、二次会に向かう男性陣の後ろ姿を見て、並大抵な高齢者達ではないと変に感心された方もいた。胸を張っていいものやら。

■季節の良いころ、紫陽花の時期に再訪したいとの声もあり、シーズンを選べば、このコースを含め色々と楽しめそうな五日市でした。



写真はこちらです。
1.和田さん撮影
  以上