◆「紅葉の雲ノ平報告書」 

 
<日 程>
2018年9月21日(金)~9月24日(月)
 
<参加者> 敬称略、 ( )内は卒年次

中村(44),三木(46),平石(46),松田(49),常盤(51),田中(53),北島(55),舩生克郎(55),舩生みどり(55)

以上9名
 
<行程概略>
  • 9月21日(1日目 )
    各自富山入り 富山前泊(⇒前夜祭:さかな屋撰鮮)
     
  • 9月22日(2日目)
    富山駅南口 6:02発=[立山交通ジャンボタクシー]=折立7:50発~太郎平~薬師沢小屋(泊)16:20着
     
  • 9月23日(3日目)
    薬師沢小屋6:40発~雲ノ平~祖父岳~三俣山荘(泊)16:10着
     
  • 9月24日(4日目)
    三俣山荘5:26発~三俣蓮華岳~双六岳(中道)~新穂高ロープウエイ14:00着 =14:19発[バス]=松本BT16:30着=[あずさ30号17:18発]=新宿
 

 
 
<山行報告1>
 
はじめに

"田中さんの企画書の「紅葉の雲ノ平:難易度 全て一般ルートです。」に騙されて参加した"舩生夫がレポートします。

騙された?

小生、野歩の会1年の夏合宿で「折立ー太郎平(薬師岳ピストン)ー雲ノ平ー鷲羽岳(水晶岳ピストン)-三俣蓮華岳ー西鎌尾根ー槍ヶ岳ー徳沢」のコースを歩きました。なつかしのコースです。

という事で、参加の一番の動機は、その時の「秘境雲ノ平」の記憶・ノスタルジアということになります。

さて、本「紅葉の雲ノ平」コースは、「写真0102」の通り、富山駅発⇒「富山県→長野県・岐阜県県境→岐阜県」⇒松本駅着。

深田久弥の百名山は今回一座も登っていませんが、雲ノ平・黒部源流をたどる「半端ない本物の縦走」で、山中走破距離はマラソンコース並みの約42km。 登り累積高度差2769m、下り累積高度差3015m。

かなりハードなものでありましたが、天気が味方であった事で、久々の北アルプスを堪能できました。
 
 
9月21日 第1日目(前夜祭)
  • 富山駅前 さかな屋撰鮮にて開催。富山着が遅かった舩生オット・ツマ除いて全員参加。大いに盛り上がった.模様です。(写真03参照)
 
 
 
9月22日 第2日目
  • 富山駅前よりジャンボタクシー(写真0405参照)で、登山口・折立(写真06参照)へ。小雨につき、全員雨具着用で、平石さんをトップに7:50に登山開始。
     
 
  • 朝一番の登りは、やはり、踏ん張りどころ(写真07参照)で、三角点1867m(10:06着)まではきついものでした。当日の天候は、折立を出たときは小雨でしたが、田中さんの天気予想通り、AMの登り途中で雨具は不要(写真07参照)になりました。以降、降雨は無し。誰の心がけか???ラッキー!!!
     
 
  • 太郎兵衛平への緩やかで広い稜線に入って余裕が出てきました。視界も広がり薬師岳が姿を現しました(写真0916参照)。が、ここで、中村さんに異変が。足もあがらず…。これからの行程を考えて中村さん自ら太郎平小屋で撤退を宣言。やむなく、2隊にパーティを分け、平石さんがサポートして、中村さんは当夜太郎平小屋に1泊後、翌日下山となりました。
     
 
  • 13:24に太郎平小屋到着(写真1718参照)。ここから7人隊は北島さんがトップとなり、薬師沢小屋に向けて下降しました(写真1922参照)。16:20に無事、薬師沢小屋到着(写真24参照)。夕食前、ビアガーデンに各自ビールとつまみを手に集合。楽しい宴会となりました。「常盤さん自作のじゃこ山椒」が大好評。松田さん持参の大吟醸も最高(写真23参照)。薬師沢小屋では、「個室:双六」を確保(写真2526参照)。豚の角煮がメインディッシュの夕食(写真2730参照)をとり、19時に就寝。
     
 
 
 
9月23日 第3日目
  • いよいよメインの雲ノ平です。が、その前に、常盤さん説「北アルプス三大悪登の一番の急登」の難所(写真2139参照)があります。雲ノ平への標高差438mを木の根にすがってでも、登り切らねばならない。6:40に薬師沢小屋を出発。天候は晴れ(写真3138参照)。
     
 
  • やっとの思いで標高差438mの急な樹林帯を登りきると9:07に「アラスカ庭園」に到着しました。「やったー」と集合写真をパチリ(写真4041参照)。
     
 
  • 雲ノ平では、雄大な薬師岳。その奥には、立山、剣岳も遠望できました(写真43参照)。近づくにつれ貫禄を増す水晶岳がすばらしかった(写真4445参照)。そして黒部源流で独特のカール地形をもつ黒部五郎岳が望めました(写真424648参照)。
     
 
  • 10:20雲ノ平山荘に立ち寄り、小休止。秘境雲ノ平を堪能しつつ、地味で有名でもない祖父岳山頂2825mをめざしました(写真5859参照)。祖父岳山頂を目指す登山道は、この山行初めての「アルプスらしい岩稜の道」であり、なんとも心地よかった(写真606162参照)。なんと、その「岩稜の道」で小生、「緑青に覆われた昭和26年銘の10円玉」を拾得。さらに歩くと今度は「ぴかぴかの平成26年銘の100円玉」も拾得。何ということか??? この110円はお守りとして小生が大切に「保管」する事としました。
     
 
  • 快晴の天候のもと、12:35に祖父岳山頂到達(写真63参照)。山頂からは360°の展望がすばらしい。黒部五郎岳、太郎平、眼下に雲ノ平。薬師岳、遠く剣・立山も望めました。ワリモ岳・鷲羽岳、これから目指す三俣蓮華岳・双六岳。その奥の槍穂高は別格の景色ではありますが(写真6469参照)ここでは水晶岳が盟主の貫禄です。
     
 
  • 田中さんと常盤さんの協議で本日のゴールはメンバーの疲労度とコースタイムを考慮して、双六小屋泊まりの当初計画から手前の三俣山荘泊りに変更としました。祖父岳から岩苔乗越経由で黒部源流の沢を下り、16:10三俣山荘に到着しました(写真757677参照)。三俣山荘では、急遽の宿泊につき。大部屋でした。反省会はビヤガーデンでは寒過ぎて屋内の「ビヤホール」で行いました(写真79参照)。夕食は鹿肉のシチュー。ちょっと香辛料効きすぎかナ(写真7880参照)?
     
 
 
 
9月24日 第4日目
  • 双六手前の三俣山荘泊にした関係で、最終日はコースタイムが長いため、朝食・昼食とも弁当とし、早出の5:26発で三俣蓮華岳(2841m)を目指しました(写真8184参照)。本日のトップは常盤さんが務めました。前日夕刻は雲が多かったが、本日はほぼ快晴で、三俣蓮華岳の山頂からは360°の素晴らしい眺望を得られました(写真85参照)。槍・穂がグッと近づき表銀座コースのダイナミックな眺望でした。(パノラマ写真7374参照)
     
 
  • 三俣蓮華岳から双六小屋へのコースは、稜線をたどり丸山(2854m)を経て、双六岳のピークを避ける「中道コース」としました(写真8687参照)。
     
 
  • 双六小屋には8:15に到着。トイレ休憩程度で出発。小池新道を下るコース。弓折乗越を経て鏡平山荘を目指しました(写真8889参照)。途中でペースが落ちた舩生妻の荷物を先輩達が分担、軽減してくれることとなりました。
     
 
  • 鏡平山荘には10:15に到着(写真9091参照)。鏡池で「逆さ槍」を鑑賞しました。無風に近く、きれいな「逆さ槍」を見ることができました(写真92参照)。
     
 
  • 鏡平山荘から、秩父沢を目指しました。秩父沢からはほぼ平坦ではありますが、単調で長い林道(写真9394参照)が待っていました。
     
 
  • 秩父沢には11:55着。わさび平小屋には13:06着。さわび平小屋では、1個500円のリンゴを齧りました。これがまたうまい(写真9596参照)。
     
 
  • 終点の新穂高ロープウェイ駅には14:12(舩生夫タイム)到着。みんな頑張りました。最後のつらい林道もとにかく歩かない事には帰れない(写真9798参照)。
     
 
  • 我々が下りの山道、林道と格闘中、田中さんがバス、タクシーと松本への交通手段確保に奔走していました。その奔走の結果、新穂高ロープウエイ14:19発平湯温泉行バスに滑り込み乗車(松本直行便でなく乗り換え便。新穂高ロープウエイ・平湯温泉=岐阜県高山市、松本=長野県。県が違うから?!)できました。さらに、、新穂高ロープウエイの濃飛バス係員からは「平湯温泉では乗り換え不能」と説明されたアルピコ交通松本行急行バス(うまく空席有!!!)に滑り込みで乗車できました。この奇跡的松本行バス乗り換えにより、この登山計画当初予定通りの「松本発17:18発あずさ30号指定席」に乗車できました。松本駅前では、中華食堂おおぎやでの反省会も行い、おみやげも購入し、「新宿までの指定席」に座って車内でも反省会も続けつつ、帰宅することができたのです。
 
 
最後に
  • 小生としては、田中さん常盤さんの神業アレンジにおんぶにだっこの参加で、ただ歩くだけでしたので(実に山ではついて行くだけ精一杯)、この企画に加えていただいたお二人に深く感謝する次第です。
  • 三木さん、松田さん、気の利かない後輩で申し訳ありませんでした。これに懲りずまたご一緒してください。
  • 北島さん、すごいですね。完全に「山女」。山姥ではないですよ。野歩の会の実力者ですね。
  • うちのかみさんですが、「小生の雲ノ平行くから」で参加したのですが、お互い実力を知りましたね。研鑽しましょう。
  • 途中で離脱せざるを得なかった中村さん、サポートで下山した平石さん、またチャレンジしましょう。その時は行動時間6時間/日位がいいですね。
  • この山行は小生にとっては、一生の思い出になりました。皆さんありがとうございました。
     
 
 

 
 
<山行報告2:田中さん山行記録(詳細時間)> 
2018.9.22(土)
クラウンプラザ (常盤さん、田中さん乗車) 5:45天候:雨
平石家 (平石さん、中村さん、松田さん乗車) 5:48-5:57
富山駅 (北島さん、舩生オット・ツマ乗車) 6:02
セブンイレブン立山横江店・下界最後のトイレ  6:30-6:45 
有峰林道料金所通過 7:00
折立 7:35-7:50 天候:雨
小休止 8:40-50
アラレちゃん1693m 9:14
小休止1831m 9:48-10:00
三角点1867m 10:06  天候:晴れ
五光台 10:50-11:00
小休止 12:56-12:07
太郎平小屋 13:24-13:54 天候:快晴
小休止ベンチ 14:58-15:10
薬師沢小屋  16:20
ビアガーデン 16:40-
夕食 17:00
就寝 ほぼ19:00
2018.9.23(日)
起床 ほぼ5:00 天候晴れ
朝食 5:30
薬師沢小屋 6:40
小休止樹林の登り途中 7:28-7:45
木道 2368m 8:39 天候快晴
アラスカ庭園 2460m 9:07-9:28
雲ノ平山荘10:20-10:40
小休止11:25-11:36
源流分岐12:00
小休止 2732m 12:13-12:18
祖父岳2825m 12:35-13:20 天候ほぼ快晴
岩苔乗越 14:00-14:12
黒部源流 15:12-15:25
三俣山荘 16:10
ビアガーデン 16:40-
夕食17:40
就寝 ほぼ19:30
2018.9.24(月祝)
朝食 各自
三俣山荘 5:26
三俣蓮華岳2841m  6:28-6:42
双六岳分岐 7:30
双六小屋 8:15-8:25
弓折岳手前ピーク 9:05-9:17
笠ヶ岳分岐 9:51
鏡平山荘 10:15-10:25
(指定券キャンセル 10:48-10:56)
シシウドが原 11:10
秩父沢 11:55-12:12
林道 12:49
わさび平小屋 13:06-13:13
新穂高ロープウェイ 14:00-14:19 (濃飛バス)
平湯温泉 14:50-14:55 (アルピコ交通バス)
松本バスターミナル 16:30
おおぎや 16:40-17:10ころ
松本17:18発 あずさ30号
 

 
写真一覧はこちらです。
  以上