◆八甲田山・岩木山報告
 
 

 三木さんから8月に行われた山行のご報告を頂きましたので以下に掲載いたします。

     

八甲田山、岩木山に行って来ました。
十分なコロナ対策を取り、有志4人で2泊3日の山行です。

1.日時
2020年8月2日(日)~8月4日(火)
2.メンバー
石井、三木、常盤、田中
3.行動記録
 8月2日(日)
早朝、新幹線はやぶさに乗り新青森駅を目指します。ガラガラです。私の車両は7~8人。
隣の車両は1人。新青森駅に着くと、一つ前の新幹線で来ていた田中君がレンタカーでお出迎え。直ちに八甲田山へ向かいます。
因みに八甲田山という山は無く、その山容が大体甲状か屋根状であることから八甲というらしく八甲田の田はあちこち点在する湿地帯の池塘から由来すると言われています。北八甲田連峰と南八甲田連峰から成り立っています。なんか八ヶ岳連峰に似ていますね。
今日我々が向かうのは北八甲田の最高峰「大岳」です。石井、三木、常盤の3名は途中迄ロープウエーで、田中君は宿泊所である酸ヶ湯温泉から単独で頂上を目指します。
この差はデカイ。天気は晴れたり曇ったりで結構なペースで赤倉岳、井戸岳を経由して大岳へ到着。下りの行程の目玉は木道歩きの「毛無岱」という湿地帯のお花畑で、今の時季は「キンコウカ」という黄色い花の群生があちこち見事に咲き誇っていました。
途中で田中君も合流し夕方に酸ヶ湯温泉に到着。
酸ヶ湯は元々、湯治場で柱が一本も無く、総ヒバ造りの混浴大浴場の千人風呂で有名。
早速入浴。天井が高く吹き抜けで、いかにも年月を感じさせます。千人は無理でも300人
位は入れそう。湯船の中は仕切り板で一応男女別になっているけど、その気になれば覗けそうです。実際、最近覗き事件が有りましたとの張り紙がありました。
私が入ったときは3人位でほぼ独占状態。打たせ湯もありノンビリ過ごしました。
部屋は6畳位で一人一部屋。トイレ・調理場・洗い場は共用。
夕食は食堂で、青森県産の山海の幸が多種出て来て、地酒を飲みながらマッタリ時間が流れます。コロナ禍の為、何時ものように声高に騒ぐわけにもいかず、ロビーに席を移し談笑をし、今日はこれにて就寝。 
 8月3日(月)
今日は北八甲田連峰の「高田大岳」へ登ります。これで北八甲田連峰は殆ど制覇です。
順調に歩を進め本日最後の登りである急登に差し掛かった時にアクシデント。
私の両足太ももの内側がつり気味に。田中君から芍薬甘草湯をもらい飲み、石井さんから杖を貸してもらったが再度つりそうでスピードがでない。タラタラでようやく頂上に到着。
これで後は下り一方なので一安心。と思ったところこれ以降の道が急な下りと悪路、ぬかるみの連続。しょっちゅう踏ん張るので、足が又つり気味に。それでもなんとかバスの時間には間に合いました。
宿に着いたらグジャグジャになった靴を洗い汚れたズボンを洗濯。
早速、疲れを癒す為、千人風呂に直行です。既に4~5人入っていましたが、そのうちの一人が変です。肩に二本の紐が見えます。まさかと思い遠目で見ていましたら妙齢の女性です。
連れであろう男性と話しています。後で分かったことですが、宿の売店で1000円で水着みたいなものを売っていたのです。 女は度胸があるね~‼
 8月4日(火)
今日は岩木山です。帰りの新幹線の時刻を考えると宿の朝食はパスし、移動途中の弘前市でコンビニ朝食を済ませます。班を二つに分けます。石井さんと私のエンディングノート組は
8合目迄バスを利用し、往復ピストン。常盤・田中組はふもとの登山口から登ります。
8合目の天気は雨こそ降らないものの一面ガス状態。登っていくにつれてどんどん風が強くなり9合目辺りからはゴツゴツの岩山になり風も烈風。
飛ばされないように体勢を低くし岩にしがみついてようやく頂上。写真と軽食をとり即下山。下山途中に常盤・田中組とすれ違ったのでお互い状況報告をし、我々は予定通りバスでふもとの嶽温泉に到着。次のバスの時間まで2時間くらいあるので立ち寄り湯を探すことに。
バス停の眼の前に食堂、売店、宿泊を兼ねた古めかしい昭和の雰囲気十分な佇まいの店が目に留まります。ふと建物の横を見るとお湯の垂れ流しが小川にほとばしり出ている。
立ち寄り湯とは書いてありませんが、これだと思い店にお願いして風呂を使用させてもらう事に。私の身長位の高さからお湯が湯船の中に放出され、湯船の中から溢れたお湯は家の外に流れ出るだけです。洗い場もありません。1mくらい後ろにはスレートの簡単な仕切りが有り、そこには既に近所のおばさん3人が入浴中。ここは近所の方達の社交場になっているみたいです。ひと風呂浴びた後、畳敷きの広い上がりでくつろぎます。
注文を取りに来ないので、ビール下さいと言えば食堂に居た地元の人が持ってきてくれます。つまみは自分の家の漬物しかないみたいです。全く客扱いしないこの雰囲気最高です。
又、岩木山に来ることになったら、絶対この店しかありません。
そうこうしているうちにバスの時間が来たのでバス停に行くと常盤君がいます。歩くのが
嫌になってコース変更したとのこと。
予定通り歩きとおした田中君と合流し新青森駅に。駅ナカで反省会をして帰途につきました。
4.雑感
八甲田山・岩木山はハイキング程度だろうと思って臨んだのが大間違い。八甲田山は手つかずの自然が残り奥深いです。岩木山は9合目辺りから手足総動員の岩だらけの急登です。独立峰ですから、晴れたら大パノラマだと思います。

70歳過ぎたら今回の様に、一日で登って降り又、翌日登って降りる日帰り登山の連チャンはキツイですね。

今回の日程を組めたのは、レンタカーあっての事だと思います。今回は田中君が一人で運転してくれました。   お疲れさん! 有難う!
 
5.時間記録(田中さん記録)・かかった費用
8月2日(月)
酸ヶ湯温泉1225 曇
大岳1428-32 1575m 22度
避難小屋1446-48
常盤隊に追いつく1509-14
毛無岱 始まり1519 終わり1544
酸ヶ湯温泉1620

8月3日(月)
酸ヶ湯温泉743 晴
小休824-30
小休925-31
大岳分岐941
小岳1010-20
鞍部1048-53
高田大岳1201-16 1,552m
田中先行1300頃 1,100m 曇
974mピーク1330頃 雨
谷地温泉1353-1415 828m 曇
谷地温泉バス停1420

8月4日(火)
嶽温泉811 450m 24℃ 常盤田中 曇
羽黒温泉分岐825
湯の沢分岐843
巨木の森分岐905-15 751m
山頂迄2時間標識943 908m
小休1009-18 1063m
8合目バス停1043 1250m位 霧
鳳鳴ヒュッテ1131-45 1417m 霧雨強風
岩木山1209-11 すごい風、写真撮ってすぐ下山
鳳鳴ヒュッテ1235 ここから単独、霧雨強風のち曇
錫杖清水1254 曇 大沢を下る道は岩がヌルヌル
避難小屋1325 1090m ここからは普通の道
姥石1352 昭文社地図の姥石より上
カラスの休み場1408
七曲り1420
岩木山神社1441 見学
岩木山神社バス停1453

費用 43,100円/人程度
・レンタカー酒つまみなど6,100円/人(うち新青森駅着発レンタカー(ノート)3日間11,300円)
・宿代 約11,000円/2泊
・東京-新青森 新幹線 片道約13,000円(乗車券往復1割引、おと休3割引)
 
   
 
<写真>
写真はこちらです。
 
 
     以上