~山桜舞う外秩父の春~
官ノ倉山ハイキング 報告書
報告者:田中亨(S53卒)
記事掲載日:2026/4/14
![]()
1.実施日
2026年4月11日(土) 晴2.参加者
【ゆるハイク班(5名)】
44中村一、佐藤あ、46平石充、
55中嶋広、62生田恵3.行程
【本格ハイク班(10名)】
46三木洋、48斎藤隆、斎藤恭、石井啓、
53田中亨、55北島博、
57金井義、高橋聡、高橋直、58西村和
(ゆるハイク班)
東武竹沢駅 ~ 官ノ倉山
(本格ハイク班)
落合バス停 ~ 山王社 ~ 尾根道 ~ 官ノ倉山
(合流・ランチ)
(全員下山)4.時間メモ
官ノ倉山~石尊山~北向不動~笠原地区
憩いの場~醸し屋ダイニング(小川町)
(ゆるハイク班)5.行動メモ
1015東武竹沢駅
木部公衆トイレ
1140-50官ノ倉峠
1210官ノ倉山
(本格ハイク班)
852落合バス停
927-32小休
953-58下降点 380m
1033-45臼入山
1115車道
1122天ノ峰
1129-34烏森山
1209-19官ノ倉峠
1230官ノ倉山
(合流)
1312官ノ倉山
1326石尊山
1357-1402北向地蔵
1415-22笠原地区憩いの場(トイレ)
1523醸し屋ダイニング
- (1) はじめに:春爛漫の小川町へ
- 季節が冬の名残を完全に脱ぎ捨て、柔らかな陽光が山々を包む4月。私たちは、埼玉県比企郡小川町と東秩父村の境界に位置する名峰・官ノ倉山を目指しました。今回も体力や好みに合わせた二つのルートを設定し、山頂で全員が合流してランチを共にするという「合流山行」です。
本格ハイク班10名、そして東武竹沢駅から登るゆるハイク班5名。それぞれの足取りで春を楽しみ、最後は小川町の美酒と食で締めくくる。山桜の花びらが舞い散る、趣深い一日の記録です。
- (2)本格ハイク班:静寂の尾根と山王社の守り
- 本格ハイク班10名が降り立ったのは、東秩父村の「落合バス停」です。ここから官ノ倉山を目指すルートは、一般的な登山道よりも少し変化に富み、歩きごたえのある行程となります。前回高尾山に続いてちびろく家は直美さんも参加します。
出発してすぐ、まずは地域の守り神である「山王社」に参拝。登山の安全を祈願し、社の裏手から始まる尾根道へと取り付きました。このルートは木々に囲まれた静かな道で、時折吹き抜ける風が火照り始めた体に心地よく感じられます。
標高を上げるにつれ、足元には春の妖精たちが顔を出していました。そして見上げれば、淡いピンク色の山桜。ソメイヨシノのような華やかさとはまた違う、山の風景に溶け込むような奥ゆかしい桜です。本格班のメンバーは、適度な傾斜に息を弾ませながらも、時折足を止めては新緑の芽吹きや野鳥の声に耳を澄ませ、静かな尾根歩きを堪能しました。
- (3)山頂の再会:15名の合流と至福のランチ
- 尾根を詰め切り、視界が開けるとそこは官ノ倉山の山頂です。すでに到着していたのは、東武竹沢駅から「三光神社」や「天王沼」を経て登ってきたゆるハイク班の5名。
「お疲れ様!」「待ってたわよ!」
山頂に響く再会の声。異なるルートを辿ってきた仲間が同じ場所に集う瞬間は、合流山行ならではの醍醐味です。
山頂からは、小川町の街並みや遠く秩父の山々、そして赤城山や日光連山まで見渡せる大パノラマが広がっています。私たちは思い思いの場所に腰を下ろし、待ちに待ったランチタイムを始めました。
ちょうど見頃を迎えた山桜が、風が吹くたびにハラハラと花びらを散らします。ランチの上に舞い落ちるピンクの一片は、自然からのささやかな贈り物。豪華な食事ではありませんが、この景色と仲間との語らい、そして桜の演出が、何よりの隠し味となりました。
- (4)石尊山から北向不動へ:変化に富む下山路
- 賑やかなランチタイムを終え、午後は15名全員で小川町方面へと下ります。まずは隣のピークである「石尊山(せきそんさん)」へ。ここもまた展望が良く、自分たちが歩いてきた稜線を振り返ることができました。
ここからの下りは、鎖場や岩場が少しだけ現れる変化に富んだ道です。慎重に、かつ和気あいあいと高度を下げていきます。途中、深い静寂に包まれた「北向不動」で休憩しました。苔むした石段や歴史を感じさせるお堂は、低山ながらもこの地域の信仰の深さを物語っています。
さらに下ると、道は「笠原地区憩いの場」へと差し掛かります。ここは地元の方々によって手入れされた美しい里山の風景が広がる場所。足元にはスミレやキブシ、頭上には依然として山桜が彩りを添え、里に近づくにつれて春の色彩がより鮮やかになっていくのを感じました。
- (5)打ち上げ:小川町の「醸し屋ダイニング」で成果を祝う
- ハイキングの終着点は、小川町の街中にある「醸し屋ダイニング」です。小川町は古くから「和紙」と「酒造り」の町として知られています。今回の山行の締めくくりは、地元の発酵文化を活かした美味しい料理と酒を楽しむ反省会です。
無事に下山した安堵感と共に、まずは冷えた飲み物で乾杯。
「あの登りは歩きがいがあった」「山頂の桜が本当にきれいだったね」
テーブルを囲んで交わされる会話は、疲れを吹き飛ばす最高のスパイスです。ビールや小川町の名酒が、体中に染み渡っていきました。
ただ歩くだけでなく、歴史を感じ、自然の息吹を五感で受け止め、そして地域の食を慈しむ。これこそが「野歩の会」が大切にしているハイキングの形なのだと、改めて実感する時間となりました。
- (6)おわりに
- 今回の官ノ倉山ハイキングは、山桜の散り際という、春の中でも特に「趣」のある瞬間に立ち会うことができました。10人の本格班、5人のゆるハイク班、それぞれが主役であり、全員がひとつになれた素晴らしい一日でした。
舞い落ちる花びらのように、私たちの記憶にも美しく刻まれたこの風景。また次の季節、新しい景色を求めて、皆さんと共に歩ける日を楽しみにしています。
以 上