◆「自主ワン 奥秩父深部縦走」報告(その1)  

  今回はワタクシかまちょふが9月の山行記録を作成させていただきました。

 
   日 程:  9月24日(土)〜25日(日)  
   メンバー:  三木、常盤、田中、北島、鎌田(記)  


<概要>
 9月最後の週末、奥秩父を歩いた。計画では将監峠〜雁坂峠の縦走であったが、雁坂峠までは行かず、笠取山登頂後、雁峠から下山した。初日は行動途中から風雨が強かったが、二日目は朝から快晴となり笠取山からの展望を楽しんだ。

<記録(田中さん作成のコースタイム記録とあわせてご確認ください。)>
 初日。中央本線の各駅停車で8時12分に塩山着。南口でトイレを済ませる。特に女子用トイレは混むので、電車から降りたらダッシュして行くのが良い。予約していた5人乗りのタクシーに乗る。登山口の三ノ瀬までの乗車時間は約1時間、約1万円。三ノ瀬からのルートは尾根道もあったが、将監小屋のトイレを使いたいため林道の方を選んだ。将監小屋は管理人が不在であった。将監小屋のトイレはバイオトイレ、無料、洋式、使用後ボタンを押すタイプ。小屋から将監峠に上がり、縦走がスタート。しばらくすると、コースは南を巻くコースと、尾根伝いのコースに分かれる。最初巻き道を選択するが崩落個所があり通過できず引き返し、尾根伝いのコースを進む。天候が下り坂なため、雨具を着装。途中唐松尾山ピークは林に囲まれており展望が無い。唐松尾山からの下りは歩きづらいコース。風雨が次第に強くなる。悪天候のため笠取山登頂は明日に延期し、小屋に向かう。笠取小屋と電話連絡が取れ、到着時間が遅くなることを伝える。多摩川源流の水干を通過、コースは整備された木道となり、小屋に到着。薪ストーブの温かい部屋に迎えられ、濡れた雨具や靴を乾かす。小屋にあったサンダルが快適。夕飯は焼肉で必要十分。食事のあとは酒宴、小屋で一本500円で販売されている缶ビールと、持ち寄った酒を楽しむ。小屋の管理人は話好きな良い人。小屋は我々の他には一人だけ、ゆったりと眠ることが出来た。小屋のトイレはここもバイオトイレで無料、和式。やや離れているが水場あり。小屋はdocomoほぼ圏外だが、たまにつながる事もある。
 二日目。早朝に小屋を出ると満天の星。朝食は簡単な物だが味噌汁が美味しい。小屋代は2食付きで7000円、満足。ゆっくりと出発し、笠取山のピストン開始。多摩川、荒川、富士川の分水嶺「ちいさな分水嶺」を経由。笠取山山頂手前の登りは直登であり、山頂に近づくほど急な坂になる。山頂からの展望は素晴らしい。初冠雪の富士山の他、南アルプス、尖った三角形の大菩薩嶺、甲武信岳と思われる山、奥多摩、丹沢。ただし北側は林になっており、両神山の他はほぼ見えない。山頂を楽しんだ後、元来たルートを戻り途中分岐から雁坂峠方面へ進む。行動時刻等を考慮し雁峠よりエスケープを選択。雁峠からの下りは昨日の雨で増水した沢を十数回渡り返すルートで、川に体が流される危険は少ないが、靴はずぶ濡れになった。やがてルートは林道となる。林道の途中で、タクシーを呼ぶ。林道は沢沿いの谷間でありdocomo圏外だが、衛星電話が使えた。タクシーは新地平のゲートまで来てくれる。新地平から塩山までの乗車時間は40分くらい、約8千円。塩山駅北口から徒歩10分ほどのところにある塩山温泉宏池荘で入浴。一人400円。その後、駅に戻る道沿いにあった「とん作」というとんかつ屋に入り打ち上げ。とんかつ、生姜焼き、豆腐サラダ、モツ煮込み、生ビール大ジョッキ3杯、瓶ビール4本、サイダー1本で1万円ちょうど。塩山の街は日差しが強く暑い。帰りも中央本線の各駅停車を利用、社内にビールとワンカップを持込み宴会。ボックスシートが無かったのは残念。

<感想>
 私が野歩の会の公式行事に参加するのは久しぶりです。今年に入ってから登山欲をもよおし、行事に参加するぞと思いつつも、やれ子ども会の行事だの、やれママ会で子どもの面倒だの、パパのお役目の日々。やっと参加できた今回。南岸に停滞する前線の影響が気になりましたが、中央線が笹子トンネルを越える(リーダー曰く、郡内から国中に入る)と、青空が覗き心躍りました。久し振りの本格登山、脚の痛みは避けられませんでしたが、それ以外は極めて快適。暴風雨の稜線歩きも、「僕は何やってんだろう?」と思いつつも、不思議と楽しさがこみあげてきました。私はやっぱりそういう属性を持っているようです。そして、やはり痩せたいですね。脚にくるのは体重超過のせいなのは間違いないもの。それに太っているとズボンがすぐずり下がるし、股ズレして痛いのよ。はい、今後ビールは糖質ゼロを選びます。夕飯、リーダーが取り出したのは錦松梅のふりかけ。なんでもないものなのに、私にはちょっとしたハプニング。うまい・・・。こんなアクシデントに出会えるのも山だなあなんて思ったりもして。酒のつまみに瓶詰ザーサイやコンビーフもなにげに旨かった。そうだった、山では何を食べても、下界の5割増し美味いのだった。んで、スピリタスというポーランドから来た強いお酒を美味しく頂き、みごと泥酔。そうだった、山ではお酒を飲むと、下界の5割増し酔うのだった。小屋を汚してしまったし、二日酔いで脚も重くなったので、これは気をつけねば。でもまた飲むよ。二日目の劇晴れは痛快、昨日の荒天を耐えたご褒美かな。雁坂峠に行けなかったことは残念だったけど、今回は笠取山の大展望でもう100点満点、大満足。下山後の温泉の効くこと効くこと。股ズレした所にも超しみる。反省会でボケーっとしながら、なんだかここにも私の居場所があったのだとゆっくり思い出した次第です。


写真はこちらです。


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