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- 平成28年9月9日(金)に、「ある山のある沢」に、車でサルナシ(コクワ)採りに出かけた。若いころ所属していた社会人の山の会の仲間から、今年は表の年だからと誘われ、夏休みを取ってのサルナシ採り。かつて沢登りの帰りに採った果実から、サルナシ酒、マタタビ酒、ブルーベリー酒、コケモモ酒などを造ったが、いずれもいまいちだった。
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サルナシ

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- 野歩の会山行では、平成24年9月15日の「小金沢蓮嶺」山行でサルナシ、25年10月12日の「山中湖を巡るトレッキング」でアケビを口にした。サルナシは日本のキウイと言われる。
- A氏(69才)、B氏(58才)とB氏の叔父(81才)で山に入る予定が、その叔父が突然の腰痛で前日キャンセル。この秘密のサルナシ畑は山登りをしていた叔父が見つけ大事にし、将来、B氏に譲るもの。山菜採りは家族にも山菜畑を教えない。団塊世代には精力的な方が多く、固有地名を出すと場所がわかるので、「ある山のある沢」とした。
- 8日の台風12号の影響が残り、当日は湿度が高く、重い曇り空、午後には日差し。往復30km以上、標高差600〜700m、10時間歩きとおし、疲れた。が、それなりの成果。私の取り分は、サルナシ 1kgのほか、山椒 少々、アケビ数個。サルナシ酒は梅酒のうまさには叶わないが、5年寝かせると飲み頃となるとのこと。
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- 行程が長いので、できる限り林道の奥まで車を乗り入れる。8日は帰宅後あわただしく、山の最寄り駅に向かい、21時に車にピックアップされる。林道はかなり手前にゲートが新設されていた。足元がよくないため、ツエルト泊予定を車中泊に変更。
- 林道では、シカの親子、サワガニ、ヤマカガシヘビ、1cm大の茶色いアマガエル多数、ガマガエル。そしてガビチョウ(画眉鳥)の鳴き声を聞き、実物を見た。ガビチョウは美しい音色だが、やかましい輸入鳥。江戸時代からペットとして輸入、その後野山に広がる侵略的外来種ワースト100のひとつ。私の自宅周囲にもいるし、高尾山に多く生息する。
- 大きな赤い実をつけたマムシグサ、ヤマユリの実、シラヒゲソウの群生、ヨメナ、ソバナ、クサボタン、大きな赤花をつけた大柄なアザミが目についた。
登山者には遭わなかったが、林野・土木行政の車が台風の影響を確認に林道を通過した。
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マムシグサの実
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シラヒゲソウ
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- 心配した増水はなく、大石小石を拾い渡渉し、沢沿いを歩き、沢から奥に入る。3、4本のサルナシが蔓を絡ませたサルナシ畑があった。その周辺に新たに畑を見つける。それは3人の畑となる。山椒の木は山ほどあったが、雌雄別種で赤い実をつけた木は少ない。アケビは偶然見つけた。山の幸の一部はサルに残す。
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赤実の山椒

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アケビの実
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- 夕方、山の最寄り駅で車から降ろしてもらい、ひとりで駅前の飲食店に入った。ビールのあと、梅酒を頼むと確かに美味しい。その晩は、果実を下処理し、翌日はホワイトリカー、広口ビン、氷砂糖。山椒のためシリカゲル(乾燥剤)、ゴマすり器(100円ショップ)を買い求め、アルコール詰めを終えた。日蔭干しの山椒は乾燥し、黒い種を弾いた。私の心は飲み頃となる5年先を漂った。
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以上 |
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