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日 程:平成29年1月28日(土)快晴
コース:秩父鉄道「野上駅」− 長瀞アルプス登山口 − 氷池分岐 − 氷池
− 氷池分岐 −野上峠 − 小鳥峠 − 奈良沢峠 = 林道 = 宝登山登山口
− 宝登山 − 宝登山神社 − 長瀞の岩畳 −「長瀞駅」
同行者:石川、阿部、佐藤、三木、沼田、斎藤(隆)、北島、和田(記)
- 快晴無風、暖かく穏やかな1日。湘南アルプスは常緑樹(照葉樹)の山、長瀞アルプスは落葉樹(雑木林)の山。久々に日差しを受けた明るい雑木林の山歩き。終日ハイカーが列をなす中、天然氷の製造場所・氷池は誰もいない静かな場所でした。
宝登山(ほどさん・497m)は杉・ヒノキの山、急坂を登った山頂は行楽客で賑わう。秩父を囲むように広がる展望。甘い香りが漂うロウバイ園。飾り気ない奥宮と狛犬オオカミ。
山を下り、装飾美の宝登山神社と景観美の長瀞岩畳を散策。最後は駅前食堂で反省会、最後は天然カキ氷で締めた。
- 1週間前は、「曇り時々雨、降水確率50%」予報で気を揉んだが、移動性高気圧が日本を覆い天候に恵まれたハイキング日和、底冷えする秩父も気温12、13℃の陽だまり日でした。
(秩父は遠い)
- 秩父まで遠い、とみんなの感想。野上駅は長瀞駅のひとつ熊谷寄りの駅。自宅から余裕をもちすぎ、4時間15分かかった。東武東上線が賢明な選択のようだ。しかし、私が乗った西武池袋線の高架からは予期せぬ懐かしい眺めに出会えた。
ビルの間に北には雪の日光男体山、女峰山、太郎山、足尾山塊、赤城山。南には丹沢と富士山。これらは中学のときに校舎から眺めた冬の山岳展望そのもの。
(ハイカーの長い列)
- 車中、中村さんから「風邪気味で行けない」との連絡があった。スイカ・パスモが使えない秩父鉄道、切符乗車で野上駅をスイスイと下車する。駅前そして登山口への道はハイカーで一杯、驚いた。満開のロウバイと春の陽気で人出は覚悟したが、まるで高尾山のようだ。人の少ない山やコースを常とするが、今日1日だけは賑わいの山を歩く。
(雑木林の山)
- 9時50分出発。案内道標に従いハイカーの後を行く。日陰には雪が残り、登山口近く万福寺の池に氷が張っていた。山道は杉・ヒノキ林から管理された美しい雑木林となる。山道の凍結や泥道を心配したが、凍ったままで滑ることなく、乾燥した小径を歩いた。
力む間もなく稜線に到達。雑木で展望は望めないが、明るく見通しのきく山道は気持ち良い。殆どが民有地なので、登山道には「環境整備協力金100円」の寄付箱。100円を投函した。
(氷池)
- 10時50分、さり気ない「氷池分岐」道標から沢へ通じる細道を下る。この方面へ行くハイカーはいない。のんびりとした雑木林を過ぎ、沢の林道に出ると斜面には雪が残っている。当然だが、陽は当たらず寒々とした沢に氷池はあった。
1月中旬から氷の採取が始まり、夏まで氷室で保管。地元、阿佐美冷蔵の氷池で、地元のほか高田馬場(小滝橋方面)にもカキ氷店がある。氷池はハイカーのいない静かな世界だ。
(宝登山の登り)
- 氷池分岐へ戻り昼食タイム。電車の接続がうまくゆき、弁当を買えず入山した仲間がいた。みんなで昼食を持ち寄る。11時55分出発。小さな登り下りで、野上峠、小鳥峠を越えると、林道の奈良沢峠。多くのハイカーが休んでいた。
林道歩き10分で、本日の最大難関、標高差150mの宝登山直登。樹木は杉・ヒノキに変わり木の階段が続く。木々の隙間から男体山や浅間山が見えた。
仲間の一人が突然体調を崩しみんなが心配したが、山頂で休むと回復し一安心。
(行楽客とロウバイと奥宮の宝登山)
- 広々とした山頂は花見客、ハイカーで一杯。宴会中のグループもあって賑やかだ。突然やってきた1日だけの春を謳歌している。
- 頂からは秩父の街を俯瞰し、街を取り囲むように武甲山、東京との県界の山々、そして奥秩父の破風山、雁坂峠、甲武信岳、最右翼には両神山。秩父の奥にあるから「奥秩父」なら、今日は奥秩父を正面から眺めたことになる。
- 3種類3000本のロウバイ。西ロウバイ園は満開、東ロウバイ園(立ち寄らず)は3分咲き。
ロウバイの香りは高貴な香りといわれるが、「銀座のクラブのママの匂いだ」、「いやいや、昔の香水の香りではないか」と匂い談義が続いた。確かロウバイは香水の原料でもある。
- ヒノキに囲まれた宝登山神社の奥宮へ参拝。狛犬は秩父ではオオカミ(山犬)だという。よく見ると野性味ある凛々しい顔立ちをしていた。
(下山)
- 13時55分、ロープウェイ山頂駅脇から遊歩道(林道)を下る。近くには外秩父の美の山、登谷山、大霧山、堂平山。遠く日光や足尾の山々、赤城山、上越国境の山々。
遊歩道の下り始めは北斜面、雪が残り舗装路は凍り、滑りはしないかヒヤヒヤした。
ジグザグに切られた道は中々標高を下げないので、道路脇の直行する山道に入る。あっという間に麓の宝登山神社に到着。14時40分。
(長瀞の街と岩畳)
- 美しい社殿へ参拝し、長瀞駅に向かう。参道沿いの店を覗くとうどん屋が目につく。埼玉はうどん県とのことで納得。「カキ氷・阿佐美冷蔵」の幟旗も多い。「阿佐美冷蔵」のしゃれたカキ氷店があった。冬だが店の外には待ち客が3、4人いた。夏には2、3時間待ちもザラという人気の店だ。
長瀞駅を越え、荒川の岩畳へ続く土産物店街に入るとソバ屋が多い。通りを抜けると岩畳に出た。長瀞ライン下りの手漕ぎ船が出るところで、懐かしく美しい景観。
長瀞は桜の時期も素晴らしいとのこと。
(打上げ)
- 散策に未練を残しながら、「腹が空いた」と打上げの店を探す。うどん屋もソバ屋もたくさんあるが、すでに店じまいが多い。15時35分、ウロウロとした末、駅前の食堂「若松」に入る。店内に客はなく、店の人は手早く料理を作り愛想もよい。心地よい打上げとなった。店内に「阿佐美冷蔵」幟旗を見つけ、締めは「抹茶カキ氷」。
- レトロな雰囲気の長瀞駅から、全員が16時55分発、寄居方面熊谷行き「有料急行」というのに乗った。有料に相応しく快適な車中でした。
(最後に)
- 私は下肢関節に痛みを抱え、依然治療中だが、医師から日常を含め運動量を減らすように指示があった。よって、再開を楽しみに、山は3か月程度?お休みします。
写真はこちらです。
その1:和田さん撮影
その2:石川さん撮影
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以上 |
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