|
<日 程>
平成30年11月17日(土)快晴
<コース>
JR信越線「横川」駅 =(タクシー0:10)= 旧「国民宿舎裏妙義」 − 三方境 − 女道尾根突端部 − 三方境 − 旧「国民宿舎裏妙義」 =(タクシー0:10)=「横川」駅 (予定コースを一部変更)
<同行者>
阿部、三木、斎藤(恭)、鈴木(幾)、北島、和田(記)
(概要)
■天気予報にヤキモキしたが当日は逆転ホームランのような快晴。紅葉狩りを目的とした山行は暖かく風もない穏やかな小春日和の1日。登山道は少し骨があり、紅葉には1週間早かったが、所々に現れるもみじの紅葉を楽しみ、寛いだ時間を過ごした。ハイカーは少なく、岩峰を登るクライマーが多かったのが印象的でした。
(天候)
■天気の動向が気がかりな1週間だった。長期予報は「曇時々雨」、1日のうち雨が6時間から12時間降る。15日、16日の晴れは早くから確度A、17日は前々日になっても確度Cのまま。3つの天気予報サイトで毎日、3日間天気図で推移を追った。17日は高気圧が張り出し好天はずだが、9時には九州南端に低気圧があり、その後の動きが読めないらしい。また、気圧配置だけではなく、寒気、暖気、湿った空気の動きも影響を与える。
■紅葉を主目的とした、2009年10月の大マテイ山、2012年11月の奥多摩・金袋山、2017年11月の三頭山はいずれも晴れ日だった。陽光を浴びての山の紅葉だ、晴れてほしい。
前夜、「曇だが良い方向になる可能性がある」予報を聞き、床に就いた。当日朝、TVをつけると快晴の予報で、飛び上がりたくなった。
■週初めの予報では冷え込むとのこと。ホカロンを靴の中、腰に貼り付け、防寒着を1枚多く持参し、「暑い、暑い」といいながら歩いた同行者、暑かったでしょう。
(車中から山々)
■新幹線の左手には平野の奥に、白い富士山、西上州の山々(山岳同定できず)、両神山、荒船山、妙義山、浅間山が並び、感激した。高崎駅で皆と合流し、信越線に乗換える。かつての信越本線は3つに分断され、その一つが高崎から横川まで営業距離30kmの信越線である。
車内は通学の中高生が多く、彼らが下車すると車内は人影もまばらになる。車窓からは間近に表妙義が聳え立ち、浅間、榛名を近くに見て、山の中に入っていく。
(タクシー)
■タクシーは行きの予約はできたが、帰りは台数が少ないため事前予約はできないという。迎車時刻の1時間前の連絡を求められる。携帯サービスエリア図によるとコースの半ばから携帯電話が通じるようだが不安は残る。
■タクシー運転手から現地話を聞いた。「上州の空っ風のない日でよかった」、「今は11月中旬が紅葉だが、「もみじ祭り」はカエデが青い、かつての紅葉時期11月初めに行われている」、「野生動物による農作物被害があるが、鎖をつけた飼い犬がイノシシに襲われ、頭部を残し食べられた事件が起きた」、「昭和30年代に表妙義の山々と裏妙義の山々を分ける谷間に上水道用ダム(妙義湖)が造られた。以前は鯉の養殖、現在は土砂の堆積で釣り場となり、冬はオシドリの飛来地として有名になった」。
(旧「国民宿舎裏妙義」)
■9時、妙義湖の奥にある旧「国民宿舎裏妙義」に到着。駐車場はすでに車が20、30台。施設は2年前に閉鎖されたがまだ朽ちかけた様子はない。宿舎の後ろに迫力ある岩山が迫るロケーションなのだが。
私達と入れ違いに、ヘルメットに腰カラビナの若者や中年グループが出発した。ハイカーには、3、4組遭ったきりなので、多くは裏妙義の醍醐味に挑戦するクライマー達のようだ。
(三方境コース)
■紅葉には少し早い林道を5、6分歩くと、道脇に「←三方境」と書かれた紙が貼られ、わかりにくい入口から植林の林に入った。山中11、12℃。暑くなく寒くもなく風もない。
■三方境コースはハイカー向けコース。山肌を縫うようにつけられた山道だが、もともと巡視路なので1本調子ではなく時々やけに急坂となった。道幅は狭く、かつ、谷側に傾いた箇所もあった。この急な登りは13年前の独鈷山以来だと言い合いながら歩く。マイナーな場所なので山道の消耗はなく、根っこや岩の段差もなかった。幾つかの沢源頭部を横切るが紅葉の最盛期が楽しみな場所だ。
■かすかな風の音を聞き、紅葉の山の落ち葉の山道を歩くのは心地よい。ハイカーは少なく、タクシーの迎車時刻を気にすることもないので、のんびりできた。
(裏妙義もみじ谷)
■所々現れる急坂にフウフウ言いながら登ると、次第に紅葉が目につく。目的地は「裏妙義もみじ谷」と呼ばれる場所なのだが、4箇所に分散しており、正確にはどこがもみじ「谷」なのかわからない。尾根道には第1、第2、第3のもみじ谷と、女道の沢源頭部にある。途中で引き返したので女道の源頭部はわからないが、第2もみじ谷と女道の源頭部が素晴らしいようだ。
■第1もみじ谷と思われる谷間に着いた。赤く紅葉しているが緑葉のもみじも多い。それはそれでカラフルでよいが少し物足りない。毎年来るというご夫婦によると、「第2もみじ谷はすごい」。期待して足を進めた第2もみじ谷。確かにもみじばかりで、紅葉した樹も多い。逆光に透けるもみじ葉の美しさはなんとも言えない。
もみじの間から表妙義の荒々しい岩峰が見える。額縁写真だ。ご夫婦によると、「今年は紅葉が1週間遅い。来週が見頃。その頃は周囲すべてが真っ赤になる」とのこと。
■休憩のたびに来年6月予定の欧州アルプス行きの話がああでもない、こうでもないと盛り上がり、毎日湯船に浸かると介護リスクが減るとのニュースも話題に上がった。
(三方境)
■11時55分、三方境に到着。冷たい風がそよそよと吹いていた。急登で汗を掻いたので長居をすると寒い。峠の先には浅間山と周辺の山々。裏妙義の岩峰からやってきたヘルメット姿の若者たちに記念写真を撮ってもらう。
(女道を少し下る)
■梢の間に姿をのぞかせる谷急山(やきゅうやま)。山に気を取られているとルートを誤り、慌ててルート修正となった。「女道コース」=「下山道」=「国民宿舎」の標識を確認し、予定通り女道を下る。このコースの下半分は沢底でルートがわかりづらく、急斜面のトラバースもあるバリエーションルート。誤解を招く道標だ。
(昼食場所)
■女道の入口は尾根道。晩秋の気持ちの良い雑木林、昼食にベストな場所。時間も時間、「この辺りで食事にしよう」との声。私は女道の源頭部を少し下った折り返し地点を考えていたので先に向かったが、落ち葉で足元が不確か、源頭部への下りが急なのを確認し、やはり引返すことにした。12時25分、風がなく暖かな日差しの下、落ち葉の上で30分ほどランチタイム。
(下山)
■13時10分、三方境から往路を下る。登りでは気づかなかったのだが、山中に大岩が多い。どこから出てきたのか、突き出ている。不思議だ。落ち葉の急坂は注意して下り、第2もみじ谷では即席ミニ撮影会となった。
■タクシーを予約するため、携帯が通じるか確認しながら下るが、中々通じない。国民宿舎まで40分前後の巻き道で突然着信ベルが鳴る。携帯はつながっている、これで一安心。林道に出ると、午後の陽を受けた裏妙義の立派な山に気づく。調べてみると御殿山だった。
■15時10分、国民宿舎に到着。予約のタクシーで駅に向かう。妙義湖湖畔には朝と同じ場所で超望遠レンズをつけたカメラマン、3、4名が相変わらずカメラを覗き込んでいた。猛禽類を撮影しているようだ。
(打上げ)
■横川駅前、常盤さん企画の碓氷峠越えで寄った荻野屋本店で「峠の釜めし」を買い、15時58分の電車に乗る。16時20分頃に妙義山の脇に陽は沈んだ。
高崎での打ち上げは、17時前というのに駅ビルの飲み屋は一杯。隣のヤマダ電機ビルへ。ビールを飲み中華料理を食べると、心地よい疲れと何事もなく山行が終わった安堵感に包まれた。
写真はこちらです。
1.斎藤さん撮影
2.和田さん撮影
|
|
|
以上
|
|
|
|