◆ 2025/09/01-03 富山紀行 報告
(称名滝~おわら風の盆~岩瀬~糸魚川)

今回報告者:高橋聡(S57年卒)
掲載日:2025/9/15

 

【メンバー】
44 中村一、阿部佳、水堀勤、水堀夫人
45 清水敏
46 平石充、三木洋
47 沼田泉
48 斎藤隆、斎藤恭、石井啓
54 中村哲,中村夫人
52 吉川寿
55 北島博、中嶋広、西脇信、西脇夫人
57 金古久、高橋聡

 

【日程】
2025年9月1日(月) 称名滝~おわら風の盆
2025年9月2日(火) 富岩環水公園~岩瀬~おわら風の盆/夜の富山
2025年9月3日(水) 糸魚川 紅ずわい蟹
  
【工程】
 <20250901越中八尾おわら風の盆マップ>
 
 

 

【まえがき】
話は今から8年前に遡る。
平成29年(2017)2月、事件は起こった。
そしてその年の9月1日~3日 OBG会都合23名の「”越中八尾おわら風の盆”を訪ねて(←報告)」に発展する。
あれから時は流れた。
『あの感激を今秋もう一度』!
今回は、どのような圧力が富山県人にあったのかは定かでない。
県人の善意に誘われ、今回もOBG会都合20名が越中八尾に向かった。
参考「おわら風の盆」:おわら風の盆行事運営委員会越中八尾観光協会
 

 

【報告】
 
1.「称名滝オプショナルツアー」 
  
「風の盆は、夜だろ!?それまでの時間を有効に使おう!」
ということで、滑川にある「ほたるいかミュージアム」へ行き、「富山湾岸クルージング」に乗船する!
素晴らしい企画でした!・・・
そのために早朝の新幹線で富山集合!・・・

 
 「富山駅北口」

富山駅に集合した15名は、「野歩の会様」と掲げられたバスに乗り込みます!
企画、募集後、「富山湾岸クルーズ船」が運休していることが判明!
すかさず、行先を「称名滝ツアー」に変更し、貸切バスを手配するなど、幹事(?)さん、さすがです!

 
 「称名平休憩所(称名滝バス停)」

バスに揺られること1時間20分、称名滝バス停に到着!
ここから、称名滝見台までコースタイム30分の“山行”開始です!

 
 「称名滝」

称名川沿いの舗装道路は、緩やかな登りでしたが、川を渡ってからの滝見台までは、階段です!
立山から流れ来る「称名滝」は落差350mで落差日本一の滝だとか!
筆者は、今の今まで知りませんでした。四段の合計落差というところがミソですが・・・
那智の滝、華厳の滝程ではないですが、名瀑です。
ちなみに過去の記録「2010年夏の山行(B班) 大日小屋から大日平を経て称名の滝」によると以前先輩方が立ち寄られています。
その時の写真はこちら
 
 


2.本番「おわら風の盆」 

 
 「井田川 十三石橋」

富山駅に戻り、いよいよ今回のメインイベントです!
風の盆の会場である越中八尾へは、富山駅からバスで向かうことにし、時間を決めてバス停に集合。
MIK会長と筆者は、富山駅ビル内の「新橋 新時代」で “時間を有効に使いました“(笑)
バスは、おわら風の盆の旧市街のだいぶ手前までしか入れず、そこから歩きます。
写真は、井田川の十三石橋からの眺めですが、右岸の上の方に提灯明かりが見えます。結構、遠いです!

 
 「上新町の町流し 女踊り」

上新町の町流しが上から流れて来ました。
“優雅な女踊り”です。噂通りの静かな踊りで哀調を醸し出しています。

 

おわら風の盆では、踊り手は編み笠を目深に被り、顔を隠して踊っています。
「笠」は、「おわら」の幻想的な雰囲気を演出するだけでなく、「風の盆」の名のごとく、二百十日の災厄を願う祭りの要素を深めているそうです。
NKM(T)先輩情報によると、踊り手の年齢は、顔を隠しているので分からないですが、手を見れば分かるとのことです。(笑)

 
 「上新町の町流し 男踊り」

“勇壮な男踊り”です。
見たところ、“男踊り”も“女踊り”も基本的な農作業を元にした所作は同じで、男踊りは力強く舞うのに対し、女踊りは優美に舞うかの違いに見えました。

 
 「越中八尾観光会館(曳山展示館)」前

何はともあれの集合場所です。皆さん、適宜に過ごしていました。
筆者は、せっかくですので、地元八尾を嗜みました。

 
 「諏訪町本通り」

諏訪町(すわまち)は、山の傾斜に石を積み上げた上に細長く作られた坂の町で、石畳の道と格子戸や白壁の町並みが残っています。
電柱は地中化されているので、昔ながらの風情が残っているのではなく、あえて残しているんですね。

 
 「諏訪町の町流し 女踊り」

 
 「諏訪町の町流し 男踊りと地方(じかた)」

「おわら節」を奏でる、胡弓、三味線、太鼓の音色が良い感じでした!
注) 地方(じかた):踊りを担当する立方(たちかた)に対して音楽を受け持つ人。
 



3.富岩環水公園~岩瀬(2日目) 

 
 「富岩環水公園」

またまた、「風の盆」前の昼間の時間を有効に使うため、皆さんが参加できる企画がなされました!
富山駅から徒歩圏内の「富岩環水公園」です。
“世界一美しい所に立つスターバックス” でコーヒー?!
コンビニコーヒー派(?)は、“そんなところ” に直行せず、正面に見える富岩運河に架かる「天門橋」に向かいました。

 
 「富岩環水公園 天門橋からの俯瞰」

天門橋の両端は展望塔になっており、そこからは、薄っすらと立山連峰が見えました。
運河畔の手前に写っているのが、その “世界一美しい所に立つスターバックス” だそうです。

 
 「スターバックス 富山環水公園店」

“世界一美しい”スターバックス“の写真です!
写真右下を歩いている人は、今回の立役者HIS先輩です!

 
 「八兆屋 駅の蔵 富山駅店」

さて、富山駅に戻って、今回のもう一つのメインイベントです!
今回の参加者全員が一堂に揃っての食事会(通称:反省会)!
すみません!
岩瀬の酒「満寿泉」に気を取られ、肝心の集合写真を撮るのを失念してしまいました!

 
 「富岩運河水上バス」

富山から岩瀬へは、せっかくですので環水公園から「富岩運河」の水上バスで行くことにしました。

 
 「富岩運河中島閘門」

「閘門(こうもん)」通過です!
水位差のある水路間を船が通行できるようにするところで、この閘門では、船を2.5m上下させるそうです。
筆者は、この間、ナイル川にある水位差10mのエスナ閘門を通って来ました。
船が下がると「スエズ運河と同じだぁ!」と言っていた輩がいましたが、スエズ運河は、エジプトの砂漠の平地に造られており、地中海と紅海の間の水位差がないため、閘門は必要ないです。
ちなみにパナマ運河なら太平洋やカリブ海と内陸部に標高差があるため、閘門があります。

 
 「岩瀬カナル会館」

そうこうするうちに富岩運河水上バスは、終点の岩瀬浜に到着。
ここから、浜まで行って、日本海を見よう!という話もあったのですが、この日も猛暑でパス!

 
 「富山港展望台」

ユニークな形の外観は、運河を下ってくる途中にあった「琴平神社」の「常夜燈」がモチーフだとか。
琴平神社の「常夜燈」は、北前船の時代には燈台の役目を果たしていたそうです。

 
 「富山港展望台」

高さ24.85m、螺旋階段を結構登りました!
疲れた上に、展望台内は温室状態!もうヘロヘロ!

 
 「桝田酒造店 沙石」

涼を求めて飛び込んだところが、あの満寿泉の桝田酒造店の試飲所!
桝田酒造店で、実際に酒が飲めるのはここだけだとか!
とりあえず、満寿泉の「金」「銀」のラベルを “味見”しました。

 
 「北前船主廻船問屋旧馬場家」

岩瀬は、古い町並みが残っています。静かで、いい雰囲気です! (電線も地中化済!)
北前船で財をなした旧家が並んでいます。
「北前船」は、大阪と蝦夷の日本海を往来して、寄港地で安く積荷を仕入れては高値で売りさばく、一獲千金の “夢の商売” だったそうです。
そんな廻船の船主でもあり、廻船と荷主を仲介する廻船問屋でもあった馬場家は、ものすごい金持ちだったとか!

 
 「北前船像」

旧馬場家前の「北前船像」で記念写真!
肝心の北前船は帆しか見えていませんが・・・(笑)

 
 「桝田酒造店」

軒先に吊られた大きな杉玉!
杉玉は、新酒が出来た旨の目印、杉玉の色が酒の熟成具合を表すそうです。
ということで、お嬢様方が買われた「満寿泉」は十分熟成されています!

 
 「東岩瀬駅舎」

富山駅に戻るため、ここまで歩いて来ました。
旧富岩鐵道の越中岩瀬駅時代の駅舎で、レトロ感あります。
その後、国鉄(JR)富山港線の駅となり、「富山ライトレール」となった今もホームと共に残されています。

 
 「富山ライトレール」

大正13年(1924)富岩鉄道として開業、昭和16年(1941)富山電気鉄道(現富山地方鉄道)になるも戦時下で国有化され、国鉄(JR)富山港線となりますが、平成18年(2006)廃止されますが、同年第三セクター「富山ライトレール」として再出発!
その後、令和2年(2020)77年ぶりに富山地方鉄道の路線となりました。
戦時下国有化された路線が、元の事業者に戻るなんて、なんと稀有な路線でしょう!
宇都宮LRTも順調そうですが、LRTに都市交通のあり方が伺えます。

富山駅に戻って、さて、本題!
『王道』:風の盆の会場を連チャンで訪れる
『邪道』:夜の富山グルメ旅

『王道』に進まれた方々は、おわら風の盆を堪能され、すごく良かったそうです!
『邪道』組も「だるま亭」で、海鮮と日本酒に舌鼓!

 
 「スナック山彦」

富山の夜を満喫!
 
 


4.糸魚川(3日目) 仕上げ 

 
 「富山県産紅ズワイガニ」
  @いっさく糸魚川奴奈川店

富山県産紅ズワイガニと思われる一品。
事の始まりは、「能生の紅ズワイガニを食う」が当初の計画でした。
ところが、肝心要の「能生かにや横丁」が休暇中とのこと!
ということを筆者が事前に発見したご褒美として用意して戴いたものです(笑)

 
「いっさく糸魚川奴奈川店」

いよいよ、3日間に及んだ「おわら風の盆」ツアーも最終日。お疲れ様でした!

追伸:
このままでは、素直に終わらないメンバー。
糸魚川駅で飲み物を買出し、新幹線車内で買い増して・・・。
赤羽線の「十条駅」でもう一席。その後、更に「新宿」でもう一席・・・
延々と続く先輩方のご健勝に敬服!
 

以 上
 


 
※すべて写真はこちらです。
 

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