◆奥武蔵 堂平山~笠山ハイキング報告 

今回報告者:高橋聡(S57年卒)
掲載日:2024/6/24

 

【メンバー】

本格ハイク班
46三木洋,48石井啓,53田中亨,55三橋幸、北島博
(5名)
 
ゆるハイク班
44 阿部佳、佐藤あ,45 清水敏,48 斎藤隆、斎藤恭,田尻哲,55中嶋広,56佐野弘,57高橋聡,62生田恵
(10名)

 

【日程】

2024年6月9日(日)

 

【工程】

本格班
 
距離:13.9km 登り:1,003m 下り:954m
 
< 20240609ヤマレコ大野峠~堂平山~笠山 >

 
ゆるハイ班
 
距離:5.5 km 登り:307m 下り:712m
 
< 20240609ヤマレコ白石峠~堂平山~笠山 >

 
越生駅9:50 – (タクシー) – 10:35白石峠10:38 – 10:59剣ヶ峰 – 11:19明治百年記念林碑 – 11:27堂平山 – 12:36笠山峠 12:45 – 13:17笠山(西峰)13:22 – 13:23笠山神社(東峰) 13:26 – 13:38白石車庫分岐 – 13:50林道萩平笠山線渡 – 14:22林道荻殿線渡 -14:53白石車庫15:10 -(バス)- 15:55小川町駅
 
 

【まえがき】

「笠」と「傘」
ともに雨や陽射などを避けるためのものであるが、ふと、その違いが気になった。
辞書に「笠」は “かぶるもの”、「傘」は “さしかざすもの” と説明されている。
ならば、「キノコのかさ」は、「キノコの笠」か「キノコの傘」か?
「キノコの笠」が “正しい” と言い張る輩が多い。
Google検索数「キノコの笠」52万件、「キノコの傘」47万件、僅差であった。
言葉は時代をともに変わる。
「傘をさす」人はいるが、「笠をかぶる」人はいなくなった現代。
「傘」は、「核の傘」、「傘に着る」、「傘下に入る」など、その姿、形を超えている。
「笠」の姿、形は、変わっていない。
関東平野の北西に位置し、その山容から、「笠山」と称する山がある。
いざ、行かん!

 

【報告】

越生駅集合!
TNK先輩のいつもながらの御尽力、ありがとうございます!
昨今の運転手不足の中、タクシー3台を手配して頂きました!
越生駅は、「黒山三滝~顔振峠報告(2021/4/4)」、「大高取山~越生梅林~弘法山報告(2023/2/12)」にも来ています。
ということではないですが、いつもの集合写真を撮ることなく、タクシーで一路、「白石峠」へ。

 
白石峠(しらいしとうげ)」(標高761m)

ここまでの道中、ものすごい数の “ヒルクライマ” の自転車の数に驚きです!
「白石峠」の “ヒルクライムコース” は、“超”有名な峠のようです
麓の県道172号線(大野東松山線)分岐から「白石峠」までの平均勾配8.6%、標高差540m、距離約6.4kmは、国体ロードレースのコースになったこともあり、サイクリスト雑誌の「峠」特集には必ず載っているそうです。
※ヒルクライム(hill climb):山や丘陵の上り坂に設定されたコースを走る自転車タイムレース競技。

 

いざ、登山開始です!
ちなみに「白石峠」は、「しらいし」か「しろいし」か?
あの伝説的美女「白石麻衣」は、「しらいし まい」です!(筆者一押し女性!)
タクシーに行先を「しらいしとうげ」と告げた後、ふと、“正しい” のはどっちなのか?
登りながら、“熟考”しました!
ついに言語学に一石を投じる筆者なりの “科学的根拠”を発見しました!
しかしながら、この “偉大なる発見” は、未だ序盤なので、またの機会にします!

 
剣ヶ峰(けんがみね)」(標高876m)

そうこうするうちに「ゆるハイ班」本日最初のピーク「剣が峰」に到着です。
山頂は、電波塔があり、周囲は、フェンスに囲まれています。
「剣が峰」は、“富士山の山頂” のことだと思っていたのですが、原義は、“火山口の周縁”を指す名称なんですね!
「剣が峰」に立つと、今にも滑落しそうで、踏み留まられるか否かで生死が決まることから、成否の決まる瀬戸際、後がない状態を「剣が峰に立つ」・・・なるほど!
相撲の「土俵際」の円周を形成する “縁俵”も、勝敗の分かれ目から「剣が峰」と呼ぶ・・・ふむふむ。

 
「剣ヶ峰山頂の石碑」(標高876m)

登ってきた山道を電波塔フェンスの右側を “素直に”そのまま直進すると石碑がありました。
「摩利支天(梵: Mārīcī)」、「劔峯大神」、「大山祇命(おおやまつみ)」の三神の名が彫ってありました。
このまま、道を直進できそうですが、道標が全くなく、一行は、正に “剣が峰に立たされ”ました。
後で聞けば、精鋭部隊の「本格班」は、このまま、直進し、結果、南東方面へ下ってしまったそうです。
堂平山方面への “正解”は、この電波塔フェンス手前を直進せず、“左折”し、北側に下ります。
「ゆるハイ班」のアナログ派リーダは、全く当てにならなかったですが、デジタル派サブがナイスアシスト!


林道「堂平山線」出合(標高833m)

剣が峰を下ると、堂平山に続く林道「堂平山線」に出ました。
サブ「方向が違います!」
リーダ「堂平山こっちって書いてあるだろ!」
この看板を鵜吞みにして、リーダは、“断固として” 逆方向に進もうとします!
確かに「←堂平山」と書かれた “妙な”(?)看板がありました。
ですが、今下りてきた「剣が峰山頂」と同じ方向を指しています。
冷静沈着の理系サブ、またもやナイスアシスト!
「堂平山」と「矢印」しか判読できませんでしたが、「堂平山雨量観測所」(建設省関東地方建設局荒川上流河川事務所)の看板のようです。
驚きました!現国土交通省の「堂平山雨量観測所」は、なんと「剣が峰」にあります!
非常に紛らわしいです!

 
「明治百年記念林の碑」(標高846m)

しばらく林道歩きの後、ここから、また山道に入ります。
そういえば、昔「明治100周年」記念イベントが、いろいろあった記憶があります。
「明治100年」は、昭和42年(1967)ですが、「明治100周年」は、昭和43年(1967)です。“植木算”!(笑)
ちなみに今年、令和6年(2024)は、明治157年です。光陰矢の如し!

 

突然、視界が開けます。まもなく「堂平山山頂」です!

 
堂平山山頂」(標高876m)

元東京天文台堂平観測所(国立天文台堂平観測所)の「観測ドーム」をバックに記念写真!
昭和37年(1967)~平成12年(2000)まで、日本の天文学を支えてきた施設とのことです。
主鏡径36’(91cm)の日本光学工業(現ニコン)製反射望遠鏡が未だあるようで、見学出来なかったのが残念!
現在、レクレーション施設「堂平天文台 星と緑の創造センター」へと生まれ変わって、宿泊もでき、月2回の観望会では、36’反射望遠鏡での観望も出来るみたいです!魅力です!

 
「天測点」

堂平山山頂には、またも「科学技術者の心」を擽るものがありました!
「第一七号『天測点』地理調査所」の銘鈑が打ってあります。
「菱形基線測点」(2024/3/19京都トレイル「大文字山」参照)とは、違いました。
「天測点」は、「天文測量」による一等三角点位置での鉛直線偏差の測定、及び 一等三角網の方位規正(精度向上)の目的で、昭和29年(1954)~昭和33年(1958)に全国48点の一等三角点の傍に設置されたそうです。
現在は、「GNSS測量」(Global Navigation Satellite System)が主流ですが、「天文測量」や「三角測量」で測量精度を追求した時代の「科学技術遺産」を見ることが出来ました!

 
七重峠」or「笠山峠」(標高690m)

「堂平山」から通称(?)「笠山峠」に下って来ました。
どうやら、この地の名前を巡って、“論争”(混乱?)が起きているようです。
笠山近辺にある峠は「笠山峠」、七重近辺にある峠は「七重峠」・・・至極当然な気がします!
ときがわ町の公式(?)「ときがわ町トレッキングコース」のコースマップとGoogleマップには、「七重峠」と「笠山峠」が別々に載っていて、それによると、我々が今いる場所は、「七重峠」で、もう少し笠山が「笠山峠」ということになります。
同コースマップの『七重峠休憩所』(「剣ヶ峰七重線」と「栗山七重線」との接続点)には、「※『七重峠休憩所』とは「七重休憩所」と区別するために便宜上の名称です。「七重峠」はここではなく、堂平山~笠山にあります」と “ご丁寧に” 注釈もされています・・・。
エンジニアの探求心に火がつきました!
「荻殿線(終点)」「栗山線(終点)」の看板は目にしましたので、両林道の接続点にいることは間違いない!
ネットの “ガセネタ”には惑わされず、埼玉県寄居林業事務所の「管内図」、「森林管理道一覧」等、公的証拠(?)の調査開始!
・・・どうやら、林道「栗山線」が曲者かも?!

 
「笠山峠」(標高690m)

そうこうしているうちに「本格班」が追いついて来ました!
「ゆるハイ班」は、先に一休憩終えたので、「本格班」をおいて、先を急ぎます。
この「七重峠・笠山峠問題」に対して、筆者の見解を出します!
ここは、「笠山峠」!
「七重峠」は、単なる “県の林道施設時”の “錯誤”、“齟齬”?!
根拠(推論):
林道「栗山線」は、麓(「林道 栗山線 小川町 起点」の標識)から標高約600mまでの5kmは、“小川町管理” で、標高約600m(「林道 栗山線 埼玉県 起点」の標識)からこの峠までの952mが、“県管理” となっています。
県管理「栗山線」は、標高610m辺りで分岐県管理の「栗山七重線」が『七重峠休憩所』へと続いています。
即ち、小川町管理林道「栗山線」終点から「笠山峠」と「七重峠」へと2本の県管理林道を敷設・・・。
この県の林道施設時に「笠山峠」への林道名は、終点名を加えて、“素直に”「栗山笠山線」にしなかったのが “間違いの元”・・・。

 
「萩平笠山線の笠山登山道分岐」(標高716m)

「笠山峠」から“県管理”の林道「萩平笠山線」を少し歩くと、笠山への登山道入口に差し掛かりました。
“県管理”の林道「萩平笠山線」は、“東秩父村管理”の林道「萩平」終点から「笠山峠」を結んでいます。
筆者の見解は正しそうです!(笑)

 
「なかなかの急登です!」(標高770m~780m付近)

 
「白石車庫分岐」(標高780m)

既に「ゆるハイ班」リーダに昇格(?)した自然科学者の鋭い観察力は、この落書きのような微かに書かれた「白石」の文字を見落とさず、白石車庫下山への分岐を認識します!(誇)

 
「笠山の標識」(標高818m?)

笠山登頂!?
集合写真の標識には、「笠山 837m」とありますが、地図の等高線上では、820m弱しかなさそうです。
この写真の標識では、「笠山」の文字の右側が板で塞がれていますが、別の写真だと、その板の下には「→」矢印が書いてあったみたいです。
地図でもここは「笠山の標識」、地図の「笠山」は、東側の笠山神社のある所を指しています。
但し、山頂に“正しい”などというものはなく、笠山は、東西二つの小さな峰に分かれた双耳峰であり、ここは、れっきとした西峰の “山頂”です!
登頂、ご苦労様でした!

 
「笠山神社」(標高837m)

とは言いながらも、一部のピークハンター(?)は、東側の「笠山神社」まで足を延ばしました(笑)。

 
「笠山 小川町商工会青年部 創部50周年の碑」(標高842m?)

地図では、837mと明記されていますが・・・
ちなみに国土地理院曰く、“山の高さ”は、「測量標」以外は、“目安”として表示しているものだそうです。
ですので、「水準点」以外の標高は、気にしないで下さい!

 
「白石車庫分岐」(標高780m)

西峰に戻ると既に「本格班」も到着していましたが、これから、東峰「笠山神社」に行くとのことで、「ゆるハイ班」は、一足先に下山することにします。
白石車庫へは、道案内がないので注意するよう言われていましたが、既に登りで確認しているので問題なし!

 
林道「荻殿線」(標高495m)

笠山から延々と下って来ました。
途中、林道「萩平笠山線」(標高690m)を跨ぎ、やっと林道「荻殿線」に出ました。
でも、未だ、山道を下らなければなりません!

 
白石車庫バス停」(標高353m)

ついにバス停に到着です!
歓喜の表情をご覧ください!

 
醸し家ダイニング(かもしや)」@小川町駅

お待ちかねの「反省会」です!
例によって例の如く、ここから、池袋に着くまでが、また、長かったです・・・(笑)。
皆さま、お疲れ様でした!

以 上
 


 
 
※写真はこちらです。
その1)田中さん撮影(主に本格班)
その2)高橋さん撮影(主にゆるハイ班)
 

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