今回報告者：高橋聡（S57年卒）
掲載日：2025/4/7

44中村一、佐藤あ、阿部佳、水堀勤、水堀夫人，46三木洋，48斎藤隆、斎藤恭，49鈴木幾，53山本眞、田中亨，55北島博，57高橋聡

★ 夜の部参加
3/16のみ 46塩雅晴，3/17のみ 47沼田泉

2025年03月17日(月)～18日(火)

「京都一周トレイル®」
京都盆地を取り囲む東山、北山、西山の山地を縦走する全長約84kmのトレッキングコース！
これを2年がかりで走破しよう！という「壮大な企画」の第3弾です。
今回は、前回(2024/10/29)、天候不良で実施できなかった北山東部コースのスタートからです！
コース紹介曰く、壮大なパノラマが望める比叡山を越え、のどかな風景が広がる大原、静原を経て、二ノ瀬に至るコース。京都の市街地を望み、豊かな自然や歴史、文化に触れることができます！

「京都一周トレイル®︎ 第3回令和7年春の陣」いざ序幕！

「京都一周トレイル®︎ 第1回報告」はこちら
「京都一周トレイル®︎ 第2回報告」はこちら

1日目 2025年03月17日(月)

ロープウェイ比叡駅～戸寺
距離：9.0 km 登り：327 m 下り：934 m

＜ヤマレコ 比叡山～戸寺＞


ロープウェイ比叡駅7:51 - 8:22比叡山スキー場跡 - 8:25標識北山③ - 8:42鎮護国家 - 8:47山王院 - 8:54浄土院 - 9:04標識北山⑧9:21 - 9:29釈迦堂9:40 - 10:37玉体杉 - 10:46峰辻 - 11:09横高山11:15 - 11:25(小休止)11:40 - 12:09水井山12:11 - 12:40(コーヒーブレイク)13:10 - 13:56仰木峠 - 15:15標識⑳渡渉 - 15:45戸寺バス停


2日目 2025年03月18日(火)

戸寺～二ノ瀬駅
距離：8.1 km 登り：300 m 下り：350 m

＜ヤマレコ 戸寺～二ノ瀬駅＞


2日目「京都一周トレイル®︎ 第3回②戸寺～二ノ瀬」の報告はこちら

　
　

「薩摩ごかもん 京都四条烏丸本店」
先ずは、いつもの(？)「前夜祭」からスタートです！
いつも関東で活動している本会ですが、たまには関西開催も良いものです。尼崎在住のSIO先輩にも参加して頂きました！
翌日があるという状況にも拘わらず、2次会も辞さず！とことん飲まれる諸先輩方には、敬服するばかりです！

　

「比叡山スキー場分岐」(標高766m)
さて、京都一周トレイル®︎ 第3回、本番当日です。
スタート「北山1」のある「ケーブル比叡駅」(標高692ｍ)に行こうとしたのですが、肝心の「叡山ケーブル」が未だ冬季運休中！
12名がタクシー3台に分乗して「ケーブル比叡駅」を目指しました・・・しかし！
乗るべきタクシーと乗るべき人数とで複合トラブル発生！
結局、下車したのが、ロープウェイ「比叡山頂駅」(標高825m)4名と「無動寺バス停」(標高690ｍ)8名の二手に分かれてしまいました。

　

「比叡山スキー場跡」(標高766m)
お互いの位置が確認できたところで、延暦寺西塔内の標識「北山8」で合流することにしました。
ロープウェイ「比叡山頂駅」から「ケーブル比叡駅」に下ってくる道で、フェンスに囲まれた広大な斜面があり、何かと思ったら、スキー場でした！
しかも “元”スキー場で、“現”スキー場跡地とのこと！
「比叡山人工スキー場」という、昭和39年(1964)に開業し、冬期は人工雪で、夏期には人工芝で一年中スキーが楽しめることで、多くのスキーヤーに親しまれたそうです。
ですが、時代の流れには逆らえず、2001年に閉鎖され、リフトもレストハウスも撤去されていますが、なぜか、敷地内は綺麗に整備されていました！
誰が？ 何のため？ちょっと謎です！

　

標識「北山3」(標高766m)
スキー場をトラバースすると(近道？)、おおッ！京都一周トレイル®標識発見！

　

標識「北山3」
スキー場跡をトラバースしたおかげで、「北山2」(標高754m)まで下らずにルートに出てしまいました。
標識「北山1」～「北山3」間を歩かずにすみました。
得したといえば得ですが、お金を払ってわざわざ歩きに来たので、損したといえば損ですね！

　

標識「北山4」 (標高771ｍ)
「お地蔵さんのある展望地」だそうです。
ここから大原盆地を望めるそうですが、雪がちらついています！先へ急ぎます！

　

標識「北山5」(標高737m)
「鎮護国家」の碑が建っていました。
「鎮護国家」とは、“仏教こそが、国家を鎮護させる！”という思想だそうで、さすが比叡山！

　

標識「北山6」(標高708m)
「奥比叡ドライブウェイ」に架かる橋のところまで来ました。
標識によると、このまま直進すると、根本中堂(延暦寺東塔)だそうです。
無動寺バス停下車8名組は、参拝料を払って延暦寺東塔から来たらしいので、この道の向こう側から来たのでしょうか？

　

「奥比叡ドライブウェイ」を渡ります。
「奥比叡ドライブウェイ」は、「比叡山ドライブウェイ」の終点である延暦寺東塔(根本中堂)から、延暦寺西塔(釈迦堂)や横川中堂を経由して大津市仰木まで11.8 kmの「奥比叡参詣自動車道(株)」が運営する「私道」だそうです。
今朝の「比叡山ドライブウェイ」の料金が1700円だったので、“たかッ！”と思いましたが、こちらも「比叡山自動車道(株)」が運営する8.1kmの「私道」でした。
「比叡山ドライブウェイ」昭和33年(1958)開業、「奥比叡ドライブウェイ」昭和41年(1966)開業、公の有料道路ならとっくに償還が済んでいるはずですが・・・
「私道」では致し方ありません。

　

標識「北山7」(標高708m)
「私道有料道路」を渡ると「山王院」があります。
天台宗第六祖・智証大師円珍の住房とのことです。
みたところ、篇も無いお堂でしたが、看板曰く、歴史上極めて重要なお堂だそうです。

　

「浄土院」(標高668ｍ)
「山王院」から長い石段を下って行きました。
「浄土院」は、前回の延暦寺観光時に来ていましたので、覚えています。
天台宗の開祖・伝教大師最澄上人を祀った御廟所で、最も清浄な聖域だそうです。
石庭が見事です。俗人ながら少しだけ立ち寄らせて頂きました。

　

標識「北山8」(標高662ｍ)
分かれた隊との合流予定場所です。
概ね同時刻に合流すると思いきや、待つこと約20分。
何はともあれ、12名全員が揃いました！

　

標識「北山９-1」釈迦堂(標高653m)
この釈迦堂が、延暦寺に現存する建築物のなかで最も古いそうです。
雪が降っているので、ここで、“冬山支度”(？)を整えました！

　

標識「北山9-2」(標高653m)
やっと(？)全員での記念写真です！(撮影者を除く)
皆さん、持ってきた着る物は全て着て、雨具も着て、出発！

　

標識「北山10-2」(標高681m)
ここから「峰道」を進みます。
「峰道」？
山の峰の道という一般名詞かと思ったら、「千日回峰行」の行者が通る “回峰行の道” の呼び名だそうです。
「千日回峰」は、比叡山延暦寺の苦行で、その内容に驚き！
1～3年目まで比叡山中の峰道30kmを100日連続、4～5年目は200日連続で巡拝。5年の700日回峰行を満行すると、最も過酷とされる「堂入り」という無動寺明王堂で足かけ9日かけて断食・断水・不眠・不臥の四無行が行う。
6年目は京都の赤山禅院への往復を加え1日60kmを100日間続け、7年目は前半100日間 84kmの京都大回り、後半100日間は比叡山中30kmの行程に戻る。
実際にこんなことできる人が実際にいるのか不思議ですが、満行者は、安土桃山の天正13年(1585)以来51人(戦後14人)だそうです！驚き！

　

「玉体杉」(標高700m)
展望の良い絶好の休憩場所だそうで、京都方面が見渡せるそうです。
とてもそのような天候ではなかったですが・・・
「玉体」(ぎょくたい)とは天皇のお体のことで、回峯行者もここの蓮台石に腰をかけ、御所を拝すそうです。

　

標識「北山12」峰辻(標高688ｍ)
峠に出ました。
八瀬から峰辻を超えて横川中堂へ続く昔からの参祠道との「辻」です。
ここにいらっしゃる地蔵様は、何かを競り合っているのでしょうか？「せりあい地蔵」というらしいです。

　

(標高695m)
「峰辻」の峠からは、結構な急坂と雪と風が待っていました。
「まるで、冬山じゃん！」「寒い！」「手がぁ・・・」

　

標識「北山13」横高山(標高767m)
「横高山」(よこたかやま)登頂！
寒いので、記念写真を撮るだけ撮って、先を急ぎます。

　

標識「北山14」(標高755m)
風が冷たく、寒いと言いながらも結構歩いたので、少し風が弱く感じられたこの先で一休憩。
その後、また、「水井山」に向けて、それなりの急坂を登っていきます。

　

標識「北山16-1」水井山(標高793.9m)
「水井山」(みずいやま)到着！
本日、2つ目のピークです！
ここが、京都一周トレイル®での最高点だそうです！
「永井山」からは、ひたすら本日のゴール標識「北山24」まで延々と下りが続きます。
下りの嫌いなABK先輩は、標識のカウントを数え始めます。

　

標識「北山16-2」(標高760ｍ)
「えぇッ！17番じゃないのッ！」

　

標識「北山16-3」(標高730ｍ)
「えぇッ！17番じゃないのッ！」

　

標識「北山16-4」(標高720m)
「えぇッ！17番じゃないのッ！」
これでもかと言わんばかりに標識番号16の枝番が増えます・・・(泣)

　

標識「北山17」横川分岐(標高600m)
なんだかんだと言いながらも、着々と下って来ました！
するとさっきまでの “吹雪” が嘘のような陽気になって、急に景色が変わりました！
雪など全くありません！
この少し手前に適当な場所があったので、MIK&CB6コーヒータイム！
寒さのため、なかなか湯が沸かなかったですが (科学的根拠は後日解説）、寒い中での熱々のコーヒーは好評でした！

　

標識「北山18」「仰木峠」(標高573m)
「仰木峠」は、大津市仰木と大原を結ぶ古くからの道で、牛若丸は鞍馬からここを通って奥州に下ったらしいです。

　

標識「北山19」(標高505m)
東海自然歩道とトレイルコースの分岐です。
トレイルコースは「ボーイスカウト道」と呼ばれる人工林の中の急坂を下ることになります。
「ボーイスカウト道」の由来は分かりませんが、「ボーイスカウト所有林」なる旨の表示が随所にあったので、どうやらボーイスカウトが、“自然に親しむ貴重な体験”として植林したみたいです。
昭和時代は無邪気にこういうことをするから、今、全国、花粉症で大変なんです(泣)

　

標識「北山20」(標高310m)
沢筋に急坂を延々と下ります。標識「北山20」が見えました！

　

標識「北山21」(標高310m)
沢を渡ると、標識「北山21」。
もう、あとは沢筋の林道を歩いて行くだけです。
やがて道に害獣防御フェンスが張られていますが、それを抜けると、ついに戸寺の集落です！

　

「戸寺バス停」(標高215m)
標識「北山24」は、この大原街道(道367号線)の向かい側にあります。
2日目は、ここから続きを歩きます！

　

「鳥メロ三代目四条烏丸店」
お決まりの「反省会」です！もちろん、翌日、2日目もありますが、夜はこれから・・・。
何はともあれ、1日目、お疲れ様でした！


1日目「京都一周トレイル®︎ 第3回①ケーブル比叡～戸寺」の報告はこちら
2日目「京都一周トレイル®︎ 第3回②戸寺～二ノ瀬」の報告はこちら
　

以　上
　

　
※1日目「京都一周トレイル®︎ 第3回①ケーブル比叡～戸寺」の大きな写真はこちらです。
　

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